マレーシアのショッピングモールやフードコートを歩いていると、「Empire Sushi(エンパイア・スシ)」という看板を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。日本のお寿司とは少し違う、マレーシアならではのテイクアウト寿司チェーンです。
その親会社「エンパイア・プレミアム・フード(Empire Premium Food)」が、2026年4月17日にマレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)に上場します。上場直前に公開された最新決算は、同社の急成長ぶりを物語る数字でした。
最新決算:第3四半期の実力
| 指標 | RM(リンギット) | 日本円換算(1RM≈40.2円、2026-04-14時点) |
|---|---|---|
| Q3売上高 | RM 8,101万 | 約32.6億円 |
| Q3純利益 | RM 1,463万 | 約5.9億円 |
| 累計売上高(9ヶ月) | RM 2億1,683万 | 約87.2億円 |
| 累計純利益(9ヶ月) | RM 3,514万 | 約14.1億円 |
年間換算で売上高は約116億円規模。日本の中堅外食チェーンに匹敵する数字を、マレーシア国内だけで叩き出しています。
エンパイア・スシって何が違うの?
日本人の目線で「マレーシアの寿司チェーン」と聞くと、「くら寿司やスシローのような回転寿司?」とイメージしがちです。しかし、エンパイア・スシは少し異なります。
| 比較ポイント | 日本の回転寿司(例:くら寿司) | エンパイア・スシ(マレーシア) |
|---|---|---|
| スタイル | イートイン・回転レーン | テイクアウト中心 |
| 価格帯 | 1皿100〜200円 | 1パックRM5〜15(約200〜600円) |
| ネタ | 生魚・刺身中心 | ローカル風味のアレンジ寿司も多い |
| 主な購入場所 | 専門店 | モール内・フードコート |
| ターゲット | 全世代 | ファミリー・若年層 |
全143店舗のうち、127店(87%)はテイクアウト専門店。売上もこのテイクアウト部門がRM7,083万(約28.5億円)と全体の87%を占めます。残り16店がイートイン(座って食べられる店舗)で、こちらはRM1,018万(約4.1億円)です。
日本でいうなら、駅ナカやモール内の「持ち帰りお寿司コーナー」を全国規模でフランチャイズ展開しているイメージが近いでしょうか。
なぜ今、上場?観光ブームが追い風に
エンパイア・プレミアム・フードが上場タイミングを今年に設定した背景には、マレーシア観光の急成長もあります。
2026年、マレーシアへの外国人旅行者数は3,560万人が見込まれ、観光収入はRM1,471億(約5.9兆円)に達する予測が出ています。観光客がモールやフードコートでカジュアルに食べられる「マレーシアらしいグルメ」として、エンパイア・スシはちょうどよいポジションにいます。
観光業界の恩恵を受けながら、同時にローカル需要も安定している——投資家にとっては非常に説明しやすいビジネスモデルです。
日本人が知っておくべきこと
- エンパイア・スシは「日本風」ではなく「マレーシア風」寿司: ネタにサーモンや海老は当然あるものの、ローカルソースや甘辛味のアレンジが多い。本格的な江戸前寿司を期待すると驚くかもしれません。
- 価格は日本より安い: 1パック3〜6貫でRM5〜15程度(約200〜600円)。ランチや軽食として気軽に使えます。
- 見つけ方: 主要なショッピングモール(AEON、MyTOWN、Paradigm Mall など)のフードコートやフードホールに出店しています。
- 投資観点では: 4月17日に上場するため、マレーシア株に興味がある方は Bursa Malaysia でのティッカーを確認してみてください。
マレーシアのローカルフードが「上場企業の主力商品」として育っていく様子は、この国のダイナミズムを感じさせます。モールで小腹が空いたとき、ぜひ一度手に取ってみてください。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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