マレーシアEPF:7月1日から窓口支払いが廃止

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マレーシアで現地スタッフを雇用している方や、就労ビザで働いている方はご存知でしょうか。2026年7月1日(水)から、EPF(雇用者積立基金/KWSP)の拠出金支払いカウンターが、全国のEPF事務所で一斉に閉鎖されます。

「窓口が使えなくなるの?」と不安になった方もいるかもしれませんが、積み立て自体には影響ありません。支払いがデジタルチャンネルに移行するだけです。ただし、これまで窓口払いをしていた雇用主の方は、手続き方法の切り替えが必要です。


そもそもEPFとは?日本の年金との違い

EPF(Employees Provident Fund)は、マレーシアの公的退職積立制度です。日本でいえば「厚生年金」と「企業型確定拠出年金」を合わせたような仕組みですが、大きく異なる点があります。

項目 マレーシア(EPF) 日本(厚生年金)
運用主体 KWSP(政府機関) 厚生労働省
雇用主拠出率 給与の12〜13% 標準報酬月額の約9%
従業員拠出率 給与の11% 同約9%
口座の種類 2口座(退職用70%・引き出し可30%) 単一口座
受取可能時期 55歳から 65歳から
特徴 個人口座で積立、残高が見える 定額給付の賦課方式

日本の厚生年金は「みんなのプールに入れる」賦課方式が主体ですが、EPFは個人口座に積み立てる方式。残高がi-Akaun(公式アプリ)でリアルタイム確認でき、住宅購入・医療費・教育費に条件付きで引き出せるのが特徴です。日本の確定拠出年金(iDeCo)に近いイメージで捉えると分かりやすいでしょう。


7月1日から何が変わるの?

閉鎖されるのは、EPF事務所内の拠出金支払いカウンターのみです。会員サービス窓口(各種相談・書類手続き)は引き続き利用できます。

閉鎖後も使えるデジタル支払いチャンネル:

チャンネル 概要 対象
i-Akaun(Employer) EPF公式オンラインポータル 雇用主
インターネットバンキング Maybank2E・CIMB Biz等 雇用主
PayCorp 給与天引きシステム 政府機関等
一部ATM 銀行ATM経由での支払い 雇用主

EPFは2025年5月に「i-Legasi(遺産受取サービス)」「i-Emas(金積立)」「退職目標計算ツール」などのデジタルサービスを相次いで導入しており、今回の窓口閉鎖はその流れの一環です。


日本人が知っておくべきこと

現地スタッフを雇用している日本人経営者の方へ:

今回の変更で最も影響を受けるのは、これまで窓口でチェック(小切手)や現金払いをしていた雇用主です。7月1日までに以下を確認しておきましょう。

  • [ ] i-Akaun(Employer)のアカウントが開設済みか
  • [ ] 経理担当者がオンライン振込手順を把握しているか
  • [ ] 利用中の銀行のインターネットバンキングがEPF支払いに対応しているか

一般従業員(サラリーマン)には影響なし:
給与から天引きされているEPFは、雇用主が代わりに納付するため、従業員側は何も変更不要です。

外国人就労者(就労ビザ保持者)の場合:
外国人も任意でEPFに加入できます。マレーシアで長期就労する予定があれば、拠出額が所得控除の対象になる税制上のメリットもあるため、加入を検討する価値があります。


7月1日まで時間はそれほどありません。まだデジタル手続きに移行していない雇用主の方は早めの準備を。EPFカスタマーサービス(1-800-22-5790)や公式サイト(kwsp.gov.my)で詳細を確認できます。

出典: Varnam.my の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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