「年齢なんて関係ない」——そう証明するマレーシア人アスリートたちが、今年夏、世界の舞台へと旅立ちます。
クアラルンプール・ウェルネス・シティ(KLWC)は、スウェーデンとドイツで開催される2つの世界的スポーツイベントに計10名のアスリートを派遣することを発表しました。出場選手の年齢は25歳〜69歳と幅広く、驚くことに過半数が50歳以上。最年長のチェン・アイミン選手は69歳での世界大会挑戦です。
HYROXとは?——マラソン×クロスフィットの新興競技
HYROXをご存知ですか?2017年にドイツで生まれたフィットネスレースで、今や世界50カ国以上に急拡大中のスポーツです。
競技内容は、1km走を8本こなしながら、各ラップの間にスキーエルゴ・ロープスラム・バーピーブロードジャンプなど8種類の筋力トレーニングを組み合わせるというもの。日本人にわかりやすく言えば、「マラソン+クロスフィット」を合体させた総合フィットネスレースです。
その世界選手権にあたるPUMA HYROXワールドチャンピオンシップ2026が、6月18日〜21日にスウェーデンの首都ストックホルムで開催されます。KLWCからは以下の8名が出場します。
| 選手名 | 年齢 |
|---|---|
| チェン・アイミン | 69歳 |
| イェ・ジェンイン | 65歳 |
| ペン・ザオコン | 64歳 |
| イェ・ジェンチン | 62歳 |
| イェ・ジェンニ | 59歳 |
| リー・ヘジー | 36歳 |
| シー・グアンリ | 25歳 |
| ツァイ・スル | 25歳 |
50代・60代が5名を占めるこの布陣——日本の「シニアスポーツ大会」とはまったく異なる、本格的な世界一決定戦への挑戦です。
世界最難関クラスのトライアスロン「チャレンジ・ロス」にも2名参戦
もう一方の舞台は、7月5日にドイツ・ロスで開催される長距離トライアスロン「チャレンジ・ロス」。スイム3.8km・バイク180km・ラン42.2kmという超長距離で行われる伝説の大会で、世界記録が複数回樹立された超名門レースです。
日本のトライアスロンブームで知名度が上がってきたアイアンマンの「別格の老舗」とでも言えば、スポーツ好きの方にはその格式が伝わるでしょう。
| 選手名 | 年齢 | 背景 |
|---|---|---|
| Dr. ジャン・スントン(Datuk Seri) | 50歳 | 現役医師 |
| ファン・ジュンシー | 42歳 | — |
ジャン選手は現役医師でありながら、仕事・家庭・トレーニングを見事に両立。50歳の節目に世界最難関レースの一つへ挑む姿は、マレーシア中で大きな反響を呼んでいます。
KLWC(クアラルンプール・ウェルネス・シティ)とは
今回の派遣を主導するのが、KLWC(Kuala Lumpur Wellness City)です。KLを拠点に健康的なライフスタイルの普及とウェルネスコミュニティの育成に取り組む組織で、定期的なスポーツイベントや国際大会への選手派遣を通じてマレーシアのフィットネス文化を牽引しています。
日本でいえば、地域密着型のスポーツNPOや実業団クラブが行政と連携してアスリートを育成・支援するモデルに近いイメージです。
日本人が知っておくべきこと
マレーシアは熱帯気候ゆえ「屋外スポーツには向かない」と思われがちですが、実は室内ジムやフィットネスコミュニティが非常に活発な国です。KL市内にはHYROXに対応したジムが増えており、在住の日本人が地元コミュニティに参加する事例も珍しくありません。
今回の出場選手の多くが50代・60代というのも、マレーシアのウェルネス文化の成熟度を示しています。「定年後は悠々自適」ではなく、年齢を重ねてもチャレンジし続ける文化が確実に根付いているのです。
マレーシア在住でフィットネスに興味のある方は、KLWCのようなウェルネスコミュニティへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。ジムや大会は英語・中国語対応が中心ですが、在住日本人コミュニティを経由してつながる方法もあります。世界を目指す仲間がすぐそこにいるかもしれません。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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