マレーシアの株式市場に興味はありますか?「新興国株は怖い」と感じる方も多いと思いますが、実は日本の個人投資家からも注目を集めているマレーシア上場株があります。今回は、サウジアラビアで次々と大型契約を獲得しているマレーシアの建設会社 MGB(銘柄コード:7595) をご紹介します。
MGBとはどんな会社?
MGBはマレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)のメインボードに上場する建設セクターの会社です。マレーシア国内での実績をベースに、近年は中東・西アジア市場への進出を積極的に進めています。
日本でいえば、大成建設や清水建設のような総合建設会社をイメージするとわかりやすいでしょう。規模はそれより小さいですが、中東の大型プロジェクトを次々と受注している成長企業です。
サウジアラビアで2件目の契約を獲得
2026年4月、MGBはサウジアラビアの国営不動産開発会社 ROSHNグループ から2件目となる建設契約を受注しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新規契約額 | RM 3,476万(約13.97億円) |
| 累計受注残高 | RM 13.1億(約526億円) |
| サウジ累計契約総額 | SAR 6億1,333万(約RM 6.45億 ≈ 約259億円) |
| 開発エリア | リヤド・ジェッダ・メディナ |
※1RM = 40.2円(2026年4月20日時点)
ROSHNグループはサウジアラビアの公共投資ファンド(PIF)傘下で、国内の大規模住宅・都市開発を担う巨大デベロッパーです。いわばサウジ版の「UR都市機構」と「三井不動産」を合わせたような存在。そのROSHNから2件続けて選ばれたことは、MGBの施工品質と信頼性の高さを裏付けています。
株価と投資指標をチェック
アナリストがどう評価しているか、主要な投資指標を日本株と比較しながら見てみましょう。
| 指標 | MGB(7595) | 日本の中堅建設株の目安 |
|---|---|---|
| 現在株価 | 43.5セン(約17.5円) | — |
| 目標株価 | 78セン(約31.4円) | — |
| 上昇余地 | 約+79% | — |
| 予想EPS(2027年) | 10.1セン | — |
| PER | 4.8倍 | 10〜15倍程度 |
| 配当利回り | 6.3% | 2〜3%程度 |
| アナリスト評価 | アウトパフォーム(強気) | — |
PER(株価収益率)4.8倍は、日本の同業種と比べて非常に割安な水準です。日本の中堅建設株が10〜15倍前後で取引されることを考えると、MGBは「成長しているのに安く放置されている」状況と言えます。
配当利回り6.3%は、日本の高配当株(3〜4%)をはるかに上回る水準で、インカムゲインを重視する投資家にも魅力的です。
地政学リスクをどう見るか
「中東はリスクが高いのでは?」と思う方もいるでしょう。確かに地域的な地政学リスクは存在します。しかしアナリストは、リヤド・ジェッダ・メディナの3都市での開発活動は現在も順調に進んでいると評価しており、2026年度の業績貢献率は2.9%と見込まれています。
ROSHNが手がける住宅・都市開発はサウジ政府の国家戦略「ビジョン2030」と直結しており、政府が強力に後押しする案件です。日本でいえば「国土交通省の予算が確実につくプロジェクト」に近い安定感があります。
日本人投資家にとっての意味
- マレーシア株はRinggit(RM)建てのため、円安局面では為替差益も期待できる
- Bursa Malaysiaへの投資はマレーシア国内の証券会社口座が必要(MayBank Investment、CIMB等で開設可能。英語対応あり)
- 外国人個人投資家もマレーシア株は基本的に制限なく購入可能
- 配当への源泉徴収税はマレーシアでは基本的に課税されないため、手取り配当が高い
- 中東建設需要の取り込みは東南アジア建設株全体のトレンドでもある
マレーシア在住の日本人であれば、日常の生活コストをRMで管理しながら、Bursa Malaysia株式をポートフォリオに組み込むという選択肢は非常に自然です。MGBのような「地元で信頼され、中東で成長している」企業は、まさにその好例と言えるでしょう。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。投資はご自身の判断と責任で行い、最新情報は公式サイトでご確認ください。


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