マレーシアの株式市場に興味はありますか?日本でも半導体関連株が盛り上がりを見せていますが、マレーシアにも同じ波に乗れる企業があります。今日ご紹介するのは、パブリックバンク証券が「強気買い」を推奨したQESグループ(証券コード:0196)です。
QESグループとは?——スマート製造のプロ集団
QESグループは、スマート製造ソリューション(工場の自動化・品質検査システムなど)を手がける企業です。バーサ・マレーシア(Bursa Malaysia)のメインボード(Main Board)に上場しており、日本でいえば東証プライム市場に相当します。
主な事業は2つに分かれています。
| 事業領域 | 内容 | 主な顧客 |
|---|---|---|
| 医療技術 | 血糖値測定器向けの検査・製造ソリューション | 世界大手の血糖値モニタリングデバイスメーカー |
| 半導体製造 | 半導体工場向けの自動化・スマート製造装置 | 半導体製造の伝統的顧客群 |
「受託製造」ではなく「共同開発」——高利益率の理由
重要なポイントは、QESが単なるOEM(受託製造)企業ではなく、顧客との製品共同開発に参加している点です。
日本でいえば、「言われた部品を作るだけの下請け工場」ではなく、「顧客の新製品開発段階からパートナーとして参画する企業」に近い立場です。これにより、純粋な請負製造より利益率が高くなるという構造があります。
直近の受注残高と業績見通し
現在の受注残高は合計で約RM3,700万(約14.8億円)に上ります。
| 区分 | 受注額(RM) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 医療技術プロジェクト | RM1,700万 | 約6.8億円 |
| 半導体顧客 | RM2,000万 | 約8.0億円 |
| 合計 | RM3,700万 | 約14.8億円 |
※1RM=40.0円(2026年6月4日時点)
さらに注目すべきが、中国のパートナー企業Unicomp(ユニコンプ)との提携です。この提携からの売上は短期的にUSD600万〜800万、リンギット換算でRM2,409万〜3,212万(約9.6億〜12.8億円)の計上が見込まれています。これらの受注はFY2026第2四半期(2026年後半)以降に本格的に売上として認識される見通しです。
アナリスト評価と主要投資指標
パブリックバンク証券(Public Bank Research)によるアナリスト評価をまとめます。
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 推奨 | アウトパフォーム | 市場平均を上回る「強気買い」 |
| 終値(2026年6月4日) | 48セン(約19.2円) | 1セン=RM0.01 |
| 目標株価 | 56セン(約22.4円) | 現在比約+16.7%の上昇余地 |
| 予想EPS(FY2027) | 2.9セン | 1株あたり利益 |
| 予想PER(FY2027) | 16.7倍 | 日本の半導体装置株は20〜30倍台が多い |
| 予想配当利回り | 2.2% | 日本の預金金利よりはるかに高い |
目標株価56センは現在の48センから約16.7%の上昇余地があることを意味します。PER16.7倍は、日本の半導体製造装置大手と比べるとまだ割安感があるという見方もできます。
なぜ「今」が注目なのか——半導体需要回復の波
2025年後半から2026年にかけて、AI・データセンター投資の拡大を背景に、半導体需要が世界的に回復しています。日本でも東京エレクトロンやディスコのような半導体製造装置メーカーが注目された局面がありましたが、マレーシアにも同じ文脈で恩恵を受ける企業が存在します。それがQESグループです。
特に医療技術分野では、新製品シリーズが開発中であり、既存の血糖値測定器向けに加えて新規売上が期待されています。
日本人が知っておくべきこと:マレーシア株式投資の基礎
マレーシアの株式市場は、日本の投資家にはまだ馴染みが薄いかもしれません。基本的な仕組みを日本と比較してまとめます。
| 項目 | マレーシア | 日本 |
|---|---|---|
| 取引所名 | バーサ・マレーシア(Bursa Malaysia) | 東京証券取引所(東証) |
| 主要市場 | メインボード(Main Board) | プライム市場 |
| 通貨単位 | リンギット(RM)・セン(sen、RM0.01) | 円 |
| 取引時間 | 9:00〜17:00(MYT) | 9:00〜15:30(JST) |
| 証券コード | 4桁数字(例: 0196) | 4桁数字 |
| 配当課税 | 原則なし(タックスフリー) | 20.315%の源泉徴収あり |
日本からマレーシア株に投資するには:
– Interactive Brokers(インタラクティブ・ブローカーズ)などの海外対応証券口座が必要です
– RM/円の為替リスクがあります(近年のリンギット安も考慮を)
– マレーシア株の配当は現地での源泉徴収がない(タックスフリー)ケースが多く、日本株より手取りが多くなる場合があります
注意: 本記事はあくまで情報提供が目的であり、投資を推奨するものではありません。株価は変動します。投資は必ずご自身の判断と責任で行ってください。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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