Zetrix AI株が連日暴落!創業者が2日で1億株売却

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マレーシアの株式市場で、今まさに衝撃的な出来事が起きています。AI関連銘柄として注目されてきたZetrix AI(ゼトリックス・エーアイ、銘柄コード:0138)が連日の暴落を記録し、さらに創業者が2日間で1億株超を売却していたことが判明。投資家の間に大きな波紋が広がっています。

Zetrix AIとはどんな会社?

Zetrix AIは、バーサ・マレーシア(Bursa Malaysia)のメインボード・テクノロジーセクターに上場する企業です。日本でいえば東証プライムのテクノロジー区分に相当します。AI・ブロックチェーン関連事業を手掛け、近年「マレーシア版AI株」として市場の注目を集めてきました。

創業者兼マネージング・ディレクターは黄天順(ファン・ティエンシュン)氏。今回の一連の騒動の中心人物です。

何が起きたのか? ——2日間の大量株式売却

2026年8月27〜28日、黄氏は市場を驚かせる行動に出ました。

日付 売却方法 売却株数
8月27日 Asia Internet Holdings経由 約429万株
8月28日 Asia Internet Holdings経由 約5,235万株
8月28日 公開市場での直接売却 約9,982万株
合計 約1億5,646万株

わずか2日間でこれだけの規模を手放した動きは、「創業者が何かを知っているのでは」という市場の疑念を一気に高めました。日本でも、経営陣のインサイダー的な株売却が問題となった事例(某IT企業や製造業など)は過去に何度もありましたが、今回もそれに近い疑惑が浮上しています。

株価の動き——17センという衝撃の安値

8月28日(金曜日)にはいわゆる跌停板(でいていばん)——日本のストップ安に相当する急落制限——が発動。その翌取引日には17センという新安値をつけました。

17センとは0.17リンギット(約6.7円)。AI銘柄として期待を背負っていた企業の株価が、これほど低い水準まで叩き落とされたことに、市場関係者は驚きを隠せません。

バーサ・マレーシアが正式照会

事態を重く見たバーサ・マレーシアは、「異常な市場活動(Unusual Market Activity)」として正式な照会を行いました。これは日本の証券取引等監視委員会(SESC)が特定銘柄に対し説明を求める動きと似た仕組みです。

これに対し、Zetrix AI側は「株価急落について説明できる理由はなく、未公開の重要情報もない」と回答。市場への説明責任を果たしたとする立場をとっています。

市場に飛び交う噂と会社の全面否定

市場では、Zetrix AIが元人材省大臣ダトゥ・スリ・サラヴァナン氏に絡む汚職事件と関係しているという噂が流れました。しかし同社はこれを全面否定——「根拠のない噂であり、当社とは一切無関係」と声明を出しています。

日本でも政治家スキャンダルに絡む企業株が急落した事例は少なくありませんが、今回はあくまで「噂」の域を出ていません。公式な発表が出るまでは慎重な判断が求められます。

売却後も「最大株主」の座は維持

驚くべきことに、1億5千万株超を売却した後も、黄氏はZetrix AIの最大株主の座を保っています。

保有形態 株数 保有比率
直接保有 約10億9,660万株 約14%
間接保有(Asia Internet Holdings経由) 約10億7,020万株 約14%
合計 約21億6,680万株 約28%

これほど売却しても28%を維持しているということは、元々の保有規模がいかに巨大であったかを物語っています。

日本人投資家・在住者へのメモ

マレーシア株式市場に興味を持つ日本人の方へ、今回の件から学べるポイントをまとめます。

  • バーサ・マレーシアの「Unusual Market Activity」照会: 東証のシステムと同様、上場企業には重要情報の即時開示義務があります。この照会は、異常な値動きに対する公式な透明性確保の仕組みです
  • 創業者・経営陣の大量売却は要注意シグナル: どの市場でも、インサイダーが大規模に株を手放す動きは慎重に見極める必要があります
  • AI関連銘柄のボラティリティ: 日本と同様、マレーシアでもAI・テック銘柄は期待先行で価格が形成されやすく、急落リスクも伴います
  • 情報入手先: バーサ・マレーシアの公式サイト(bursamalaysia.com)の「Bursa LINK」で、上場企業の開示情報を英語・マレー語で確認できます
  • 外国人の株式投資: マレーシア株式市場は外国人も参加できますが、現地証券会社への口座開設が必要です。言語の壁(開示はマレー語・英語)もあるため、情報収集には注意が必要です

今回のZetrix AI騒動は、マレーシア株式市場の「高リスク・高ボラティリティ」な側面を改めて示すものとなりました。投資判断は公式情報と十分なリサーチのうえで行うようにしましょう。

写真: K X I T H V I S U A L S / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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