マレーシアの証券取引所「Bursa Malaysia」のACEマーケット(日本のグロース市場に相当)に、電力・エネルギーシステム企業「亿埃電能(EI Power Bhd)」が2026年5月21日に上場します。IPO(新規株式公開)の申込み締切は5月6日(水)。マレーシア株投資に関心のある在住日本人の方、ぜひ参考にしてください。
EI Power Bhdって、どんな会社?
EI Power Bhd は、データセンター・ディーゼル発電機・太陽光発電(ソーラーパネル)向けの電力システムを設計・設置・保守する企業です。本社はスランゴール(Selangor)州、ジョホール州に支社、さらにタイへの海外展開も進めています。
親会社はOCK Group——マレーシアの通信タワー大手で、52%の株式を保有しています。日本でいえば、NTTの子会社がデータセンター向け電力インフラを担っているようなイメージです。
AIブームによって世界的にデータセンター需要が急拡大するなか、マレーシアもジョホール州を中心に大型データセンターの建設ラッシュが続いています。そのインフラを支える電力システム企業として、EI Power は今まさに追い風の中にいます。
IPOの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上場市場 | Bursa Malaysia ACEマーケット |
| 発行価格 | 48仙(約19.3円) |
| 新規発行株数 | 1億2,950万株 |
| 既存株主からの売出し | 7,000万株 |
| 調達目標総額 | RM6,220万(約25億円) |
| 上場時時価総額(予定) | RM3億3,600万(約135億円) |
| 上場予定日 | 2026年5月21日 |
| 申込み締切 | 2026年5月6日(水) |
※1RM=40.2円(2026年4月21日時点)
調達資金の使い道
集めた約25億円をどこに使うのか。目的が明示されているのは安心材料です。
| 使途 | 金額(RM) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| スランゴール本社拡充 | 1,830万 | 約7.4億円 |
| ジョホール州支社 | 230万 | 約9,246万円 |
| タイ拠点の立ち上げ | 140万 | 約5,628万円 |
| 運転資金 | 2,490万 | 約10億円 |
国内2拠点の強化+東南アジア展開という、堅実な成長戦略が見えます。
直近の業績は?
2025年の業績は好調でした。
- 売上高: RM7,740万(約31億円)
- 純利益: RM1,935万(約7.8億円)
- 純利益率: 約25%
売上高の4分の1が利益として残る高収益体質です。日本のインフラ系企業の平均純利益率(5〜10%程度)と比べても際立っています。
日本人投資家向けメモ
マレーシア株に興味がある在住日本人の方へ、知っておくべきポイントをまとめました。
ACEマーケットとは
Bursa Malaysia の新興・成長企業向け市場で、日本の「東証グロース市場」に近い位置づけです。上場基準が主板(メインマーケット)より緩やかなぶん、将来の成長期待も高い一方、値動きが大きくなりがちです。
申込みに必要なもの
マレーシアのCDS口座(Central Depository System)が必要です。Maybank Investment、CIMB、Rakuten Trade(マレーシア)などの証券会社で開設できます。外国人でも口座開設は可能ですが、本人確認書類(パスポート等)の提出が必要です。
為替リスクを忘れずに
投資・配当はRM建てのため、円安・円高によってリターンが変動します。長期保有の場合は為替動向も視野に入れておきましょう。
締切は5月6日(水)
興味のある方は早めに証券口座の状況を確認してください。上場後の初値(初日の取引価格)がIPO価格の48仙を上回るかどうかも注目ポイントです。
データセンターとAIインフラという時代の追い風を受けるビジネスモデル——マレーシア株投資の選択肢として、一度チェックしてみる価値はありそうです。
写真: bari abikar / Unsplash
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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