マレーシアでもサッカーは大人気。W杯シーズンになると、クアラルンプールのスポーツバーは深夜でも満員になりますよね。そこで今回は、「W杯で実際に最もお金を稼いでいるのは誰か?」という視点で、2026年大会の収益構造を徹底解説します。
2026年W杯:史上最大規模に拡大
2026年のFIFAワールドカップは、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国共催で開催されます。今大会から参加チーム数と試合数が大幅に拡大されています。
| 比較項目 | 2022年(カタール) | 2026年(米・加・墨) |
|---|---|---|
| 参加チーム数 | 32チーム | 48チーム(+50%) |
| 試合数 | 64試合 | 104試合(+63%) |
| 開催国数 | 1カ国 | 3カ国 |
試合数が約1.6倍になるということは、放映権料もスポンサー収入も大幅アップ。これが今大会の「超巨額マネー」を生み出す仕組みです。
最大の勝者はFIFAだった
「W杯で一番儲かるのは優勝国? 開催国のアメリカ?」と思いませんでしたか? 実は、最大の受益者はFIFA(国際サッカー連盟)です。
FIFAの2023〜2026年サイクル(W杯1大会のビジネスサイクル)の総収益予測は約RM538億(約2兆1,000億円)(1RM=39.1円、2026年6月19日時点)。前回の2019〜2022年サイクルと比べて驚異の71%増です。
日本のプロ野球(NPB)年間総収益が約2,000億円規模と言われますので、FIFAのW杯1サイクルはその約10倍というスケール感です。
FIFAの4大収益源
FIFAの収益は4つのカテゴリに分かれています。
| 収益カテゴリ | 内容 | 規模感 |
|---|---|---|
| 📺 放映権料 | 世界各国の放送局が争奪する権利 | 最大(全体の約40%) |
| 🎟️ チケット・VIPサービス | 入場券+プレミアム観戦パッケージ | 2位 |
| 🏢 スポンサーシップ | Visa、Adidas、Coca-Colaなど | 3位 |
| 📦 ライセンス料 | グッズ・ゲーム・商標使用 | 4位 |
放映権が最大の収入源
W杯はいまや「世界最大のメディアイベント」。地球上で数十億人が同時に視聴するコンテンツはW杯以外にほとんどありません。世界各国の放送局がこの権利を争奪し、FIFAに莫大な資金が流れ込みます。
日本でも、Jリーグや代表戦よりW杯の視聴率が圧倒的に高いですよね。そのムーブメントが世界196カ国で同時に起きているわけです。
VIPホスピタリティという「隠れた巨大市場」
チケット収入の中でも特に注目なのがVIPホスピタリティパッケージです。企業が接待目的でまとめ買いする高額なプレミアム観戦体験で、1席あたり数十万円のパッケージも珍しくありません。日本企業の海外接待文化と重なる部分がありますが、スケールは段違いです。
開催国は本当に儲かっているのか?
「じゃあ、アメリカやカナダは?」という疑問も当然です。開催国はスタジアム整備・インフラ投資・セキュリティなど莫大なコストが発生します。カタール2022では投資額が1,800億ドル超とも言われ、「収益よりコストが大きい」のが実態です。
W杯で確実に儲かるのはFIFAというのが現実。一方で開催国は観光客増加・国際的ブランド向上という間接的な経済効果を期待します。日本が五輪を誘致するのと同じ論理ですね。
日本人が知っておくべきこと
マレーシア在住の日本人にとって、2026年W杯はこう楽しめます。
- 時差に注意: 米東部時間は日本比13〜14時間遅れ。マレーシア時間でも深夜〜早朝の試合が多い見込み
- マレーシアのサッカー熱: マレーシア代表はアジア予選に挑戦中。現地での関心は非常に高く、試合結果がニュースを大きく賑わす
- 観戦スポット: クアラルンプールのバンサル(Bangsar)やブキビンタン(Bukit Bintang)エリアのスポーツバーが盛り上がる。日系居酒屋でも観戦イベントが開催されることがある
- グッズに注意: スーパーマーケット(Lotus’s、AEONなど)に並ぶW杯公式ライセンスグッズを購入することで、あなたもFIFAの収益に貢献しています
W杯は選手やクラブのためだけでなく、FIFAというグローバルビジネスを支える一大産業でもあります。試合を楽しみながら、その舞台裏も知っておくと観戦がより面白くなりますよ。
写真: Vienna Reyes / Unsplash
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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