KWSPの任意積立2選!i-Topupとi-Simpanどちらを選ぶ?

マネー・生活費

マレーシアで就労中の皆さん、老後の備えはしていますか?

マレーシアには日本の厚生年金に相当する公的積立制度「KWSP(Kumpulan Wang Simpanan Pekerja、英語名:EPF=Employee Provident Fund)」があります。毎月の給与から自動的に積み立てられる強制積立に加え、任意で追加積立できる制度が2種類あります。それが i-Topupi-Simpan です。

似ているようで、対象者や仕組みがまったく異なります。自分に合った制度を選んで、老後の備えをしっかり固めましょう。


まずKWSPを理解する:日本の年金との比較

項目 マレーシア(KWSP/EPF) 日本(厚生年金)
強制積立率(本人分) 給与の11%(55歳未満) 給与の9.15%
受取方法 55歳以降に一括または分割 65歳以降に毎月受取
運用利回り 年5〜6%程度(2024年:6.30%) 市場連動(長期平均2〜3%)
任意追加積立 可(i-Topup・i-Simpan) 可(iDeCo・財形年金等)

KWSPの大きな特徴は運用利回りの高さです。2024年の配当率は6.30%で、日本の年金運用を大きく上回ります。任意積立で口座残高を増やすほど、この高利回りの恩恵を受けられます。日本のiDeCoが年利3〜5%程度を目標とするのに対し、KWSPは政府保証のもとで安定した高利回りを維持しているのが強みです。


i-Topupとi-Simpanの違い一覧

比較項目 i-Topup i-Simpan
対象者 給与所得者のみ 給与所得者・自営業者どちらも可
積立方法 雇用主に依頼し給与から天引き i-Akaunアプリから自分で入金
年間上限 上限なし 年間RM100,000(約394万円)まで
手続きの手間 雇用主への申請が必要 アプリから自分で完結
向いている人 毎月コツコツ積み立てたい会社員 自営業者・ボーナス時に一括で増やしたい人

どちらを選べばいい?

i-Topupが向いている人

会社員で毎月自動的にコツコツ積み立てたい方に最適です。一度雇用主(HR部門)に申請すれば、あとは給与天引きで積み立てが続きます。「意志に頼らず積み立てられる」のが最大の強みです。

日本でいう財形貯蓄(給与天引き積立)に近い感覚です。年間上限がないため、収入が増えた月や昇給のタイミングで積立額を引き上げることもできます。

i-Simpanが向いている人

フリーランスや自営業者の方、またはボーナスや臨時収入が入ったときにまとめて積み立てたい会社員の方に向いています。スマートフォンのi-Akaunアプリから手続きできるので、タイミングを完全に自分でコントロールできます。

年間上限はRM100,000(約394万円)ですが、一般的な収入水準では十分な余裕があります。


両方を組み合わせるのが最強

実は、i-Topupとi-Simpanは同時に利用できます。会社員であれば、i-Topupで毎月コツコツ天引き積立をしつつ、ボーナス月や臨時収入があったときにi-Simpanでまとめて追加入金するという使い方が可能です。

日本でいうなら「財形貯蓄+iDeCo追加投資」の二段構えに似た感覚で、老後資金の積み上げを最大化できます。どちらか一方に絞るよりも、ライフスタイルに応じて両方を活用するのが賢い選択です。


日本人向けメモ

就労ビザ・永住権(PR)保有者も積立対象
KWSPへの積立はマレーシア国籍者だけでなく、就労ビザや永住権(PR)を持つ外国人も対象です。マレーシアで長期就労している日本人も任意積立・引き出しが可能です。

55歳以降は全額引き出し可能
55歳になるとKWSP全残高を一括引き出しできます。マレーシアで働いた後に日本へ帰国する予定がある方も、55歳時点でまとめて受け取れます。

節税効果あり
KWSPへの積立(強制分+任意分の合算)は年間RM4,000(約15.8万円)まで所得税控除の対象になります。任意積立を増やすことで、節税効果も同時に得られます。

手続き方法
– i-Topup:HR部門に「i-Topup申請をしたい」と伝え、月次追加積立額を記入したフォームを提出するだけです。
– i-Simpan:KWSPの公式アプリ「i-Akaun(アイ・アカウン)」からオンラインで完結します。英語・マレー語対応です。

写真: Grab / Unsplash

出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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