マレーシアに住んでいると、エアアジア(AirAsia)を使って気軽に旅行できるのが魅力のひとつですよね。ところが最近、航空券を調べてみたら「あれ、前より高くなっていない?」と感じた方もいるかもしれません。実はそれ、気のせいではありません。
運賃が31〜40%値上がり——その背景
2026年に入り、エアアジアの長距離路線部門(AirAsia Long-Haul)が燃油サーチャージを約20%引き上げ、総運賃も31〜40%上昇しています。
原因はズバリ、航空燃料価格の高騰。2025年比で2倍以上に達しており、世界中の航空会社が影響を受けています。日本のJALやANAでも燃油サーチャージが上下するのを経験されたことがあると思いますが、まさに同じ仕組みです。ただし今回の上昇幅は過去に例を見ないレベルです。
| 項目 | 変動幅 |
|---|---|
| 燃油サーチャージ | 約20%引き上げ |
| 総運賃 | 31〜40%上昇 |
| 航空燃料価格(2025年比) | 2倍以上 |
旅行者の「東向き」移動が加速中
世界的に、旅行需要の流れが「西から東へ」シフトしています。欧米からアジア・ASEAN地域への観光需要が急増しており、クアラルンプールを拠点とするエアアジアはこの波をうまく捉えています。
日本でも「アジア旅行人気」が再燃していますが、世界規模でも同じ傾向。ASEAN諸国の注目度が高まる中、マレーシア経由での旅行者も増加しています。
満席続出の人気路線
現在、以下の路線が特に好調で、ほぼ満席状態での運航が続いています。
| 路線 | 状況 | 日本人にとって |
|---|---|---|
| クアラルンプール ↔ 台北 | 絶好調・ほぼ満席 | 乗り継ぎにも便利な人気路線 |
| クアラルンプール ↔ 釜山 | 絶好調・ほぼ満席 | K-POPファンや韓国旅行者に人気 |
| カザフスタン・ウズベキスタン路線 | 搭乗率80% | シルクロード旅の新定番 |
台北や釜山は日本人にも馴染み深い都市ですが、意外なのが中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタン)路線の好調さです。搭乗率80%は格安航空会社にとって優秀な数字で、シルクロードへの関心が世界的に高まっていることがわかります。日本ではまだニッチなエリアですが、マレーシア発で中央アジアを旅する流れが生まれています。
2026年6月——バーレーン新路線が開設
エアアジアは2026年6月からバーレーン(Bahrain)への新路線を開設する予定です。バーレーンはアラビア半島に位置する島国で、ドバイ(UAE)の隣にあります。中東への新しい窓口がクアラルンプールから開くことになります。
さらに今後の展開として、イスタンブール便の増便や、現地キャリアとの提携によるヨーロッパ路線の拡大も検討中。クアラルンプールを起点にしたヨーロッパアクセスが改善される可能性があります。日本からヨーロッパに行くときは通常ヨーロッパ系やアジア系キャリアを使う方が多いですが、マレーシア在住なら選択肢が増えそうです。
エアアジア、2025年に黒字転換を達成
コロナ禍で大きなダメージを受けたエアアジアですが、2025年についに黒字転換を果たしました。日本でいえばJALの経営破綻・再建に匹敵するような劇的な回復と言えるかもしれません。
グループ会社のAsia Digital Engineering(ADE)が整備コストを削減し、修理サイクルの短縮にも成功。経営基盤が安定しつつある中での路線拡大は、単なる急拡大ではなく堅実な成長戦略といえます。
日本人が知っておくべきこと
人気路線は早めに予約を
台北・釜山方面はすでにほぼ満席。日本への帰国便を含む長距離路線も混雑が予想されます。祝日・マレーシアの学校休暇期間(スクールホリデー)前後の帰国便は特に早めの予約が賢明です。
運賃高騰はしばらく続く見通し
燃料価格が2025年比2倍以上という状況が続く限り、運賃の高止まりは避けられません。LCCだからといって安さだけを期待するのではなく、早期割引(EarlyBird)を積極的に活用しましょう。
新路線でヨーロッパや中東が身近に
バーレーン路線の開設やイスタンブール増便が実現すれば、マレーシア在住の日本人にとって中東・ヨーロッパ旅行の選択肢が広がります。クアラルンプール国際空港(KLIA2)はエアアジアのハブ空港として、今後さらに重要な役割を担いそうです。
写真: Khanh Nguyen / Unsplash
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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