マレーシア株式市場(ブルサ・マレーシア)への投資に興味がある方、必見の情報です。
2026年8月17日、国内大手証券会社のTA Securities(TAセキュリティーズ)が、アフィン銀行(AFFIN、銘柄コード:5185)に対して「買い」の投資格付けを維持しました。目標株価はRM2.43(約95円)で、終値RM2.21(約86円)から約10%の上昇余地があると分析しています。
アフィン銀行とは?
アフィン銀行(Affin Bank Berhad)は、マレーシアの中堅銀行の一つです。日本でいえば、三菱UFJや三井住友のようなメガバンクではなく、りそな銀行や大手地銀に近いポジション。マレーシア国軍系の財閥(Boustead Holdings)が大株主に名を連ねており、安定した政府系バックグラウンドを持っています。
イスラム金融部門(Affin Islamic)も展開しており、シャリア(イスラム法)準拠の金融商品も手掛けるのが、日本の銀行との大きな違いです。
主要指標まとめ
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 現在株価 | RM 2.21(約86円) |
| 目標株価(TA証券) | RM 2.43(約95円) |
| 上昇余地 | 約+9.9% |
| 予想PER(FY2027) | 9.9倍 |
| 予想配当利回り | 4% |
| 予想EPS | 22.5セン |
2026年度上半期決算ハイライト
直近の決算(H1 FY2026)は「増収減益」という典型的な過渡期の姿でした。
| 項目 | 前年同期比 |
|---|---|
| 総収益 | +12.2%(RM13.17億) |
| 純金利収入(NII) | +11.9% |
| イスラム銀行収益 | +16.3% |
| 貸出残高 | +13.6% |
| 純手数料・委託収益 | +114.5% |
| 税引き前利益 | ▲3.3% |
| 純利益 | ▲1.7% |
収益面は力強い成長を見せる一方、与信コスト(貸し倒れ引当金)の増加が利益を圧迫しています。総与信コストは45bpに上昇し、不良債権比率も前期比で1.82%に微増。これが目標株価をRM2.66からRM2.43へ引き下げた主因です。
一方、純手数料・委託収益が前年比114.5%増という驚異的な伸びを記録。投資銀行部門のアドバイザリー・ブローキング業務が大きく貢献しており、収益多角化が着実に進んでいます。
日本の銀行株と比べると
| 比較項目 | アフィン銀行 | 日本地銀(参考値) |
|---|---|---|
| 予想PER | 約9.9倍 | 約10〜14倍 |
| 配当利回り | 約4% | 約2〜3% |
| NIM(純利ざや) | 1.52% | 0.5〜0.7% |
| 貸出成長率 | +13.6% | +1〜3%程度 |
純利ざや(NIM)が1.52%というのは、日本の銀行と比べてかなり高水準です。マレーシアの政策金利(OPR:3.0%)が正常化されているため、銀行が預貸利ざやで稼ぎやすい構造になっています。日本の超低金利環境とは対照的で、これがマレーシア銀行株の魅力の一つとも言えます。
日本人投資家向けメモ
マレーシア株への投資を検討している方向けに、基本情報を整理します。
- 取引所: ブルサ・マレーシア(Bursa Malaysia)は東証に相当するマレーシア唯一の証券取引所
- 取引単位: 100株単位が基本。RM2.21 × 100株 = RM221(約8,620円)から購入可能
- 配当: 年約4%の配当利回りは、日本の低金利環境に慣れた方には魅力的な水準
- 為替リスク: RM建て資産にはリンギット/円の為替変動リスクあり(1RM≈39.0円、2026年8月17日時点)
- イスラム銀行部門: 利子を禁じるイスラム法に基づき「利益分配」方式で運営。日本にはない独自ビジネスモデル
- 日本からの購入: SBI証券や楽天証券の一部でマレーシア株の取引が可能ですが、取り扱い銘柄数は限られます
「Buy(買い)」格付けとは、アナリストが目標株価まで概ね10%以上の上昇余地があると判断した場合に付与されます。TA Securitiesはマレーシア国内有数の証券会社で、格付けの参考指標として活用できます。
※この記事は投資情報の提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。実際の投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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