マレーシアに暮らしていると、「この国は今、次の世代へ向けて大きく動いている」と感じる瞬間があります。そのマレーシアの未来を担うリーダーを育てるプログラムが、今まさに参加者を募集しています。
杨忠礼基金会(YTL Foundation) が立ち上げた「ilmu Fellowship」は、政府・企業・市民社会の各セクターから25名を選出し、10ヶ月間の集中リーダーシップ育成を提供する、マレーシアでも異例の取り組みです。
さらに注目なのが、プログラム費用はすべてYTL財団が負担するという点。参加者は自腹ゼロで、英国・オックスフォード大学の「ブラバトニク政府学院(Blavatnik School of Government)」での4日間の研修まで受けることができます。
ilmu Fellowshipとは?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 杨忠礼基金会(YTL Foundation) |
| プログラム期間 | 10ヶ月(2026年10月30日〜) |
| 定員 | 25名 |
| 対象セクター | 政府・企業・市民社会 |
| 費用 | 全額YTL財団負担(無料) |
| 海外研修 | オックスフォード大学 4日間(渡航・宿泊費含む) |
応募資格——「現場で動いている人」が対象
このプログラムは新卒や若手向けではなく、すでに社会に変化を起こしつつある実践者を対象にしています。
応募に必要な条件:
– 実務経験5〜15年
– 具体的な行動実績とコミュニティへの貢献がある
– マレーシア在住者
「マレーシア市民」という条件ではなく「マレーシア在住者」である点が重要です。長年マレーシアで活動してきた日本人の方も、条件を満たす可能性があります。
日本でいうと?——「ローズ奨学金」に近い存在
日本では若手リーダー育成というと、経団連の研修プログラムや財団の奨学金を思い浮かべるかもしれません。海外で学ぶ機会という点では、オックスフォード・ケンブリッジへの留学支援で知られるローズ奨学金に近い雰囲気です。
ただし大きな違いがあります。ローズ奨学金が「これからリーダーになる学生・若手」を対象にするのに対し、ilmu Fellowshipは「すでに現場でリーダーとして動いている人」を対象にしています。
| ilmu Fellowship(マレーシア) | 一般的なリーダー研修(日本) | |
|---|---|---|
| 対象 | 実務経験5〜15年のプロ | 若手〜中堅社員 |
| 費用 | 全額財団負担 | 企業負担 or 自費 |
| 国際研修 | オックスフォード大学(英国) | 国内中心 |
| 選考定員 | 25名(全国) | 企業・組織ごとに異なる |
| 目的 | マレーシア公益への貢献 | 企業・組織の発展 |
強力なパートナー陣
このプログラムには、マレーシア国内外の信頼あるパートナーが参画しています。
| パートナー | 役割 |
|---|---|
| オックスフォード大学・ブラバトニク政府学院 | 海外集中研修の場 |
| Acumen Academy | ソーシャルインパクト領域の学習コンテンツ |
| PEMANDU Associates | マレーシア経済変革を主導した実績あるコンサルティング組織 |
| リーダーシップコーチ・Hong Cisaming | 個人メンタリング |
PEMANDU Associatesは、かつてマレーシア政府のETP(経済変革プログラム)を設計・推進した組織です。政策立案の最前線を知るコーチから直接学べる機会は、マレーシアでも珍しいといえます。
選考スケジュール——締め切りは8月14日
| ステップ | 日程 |
|---|---|
| ノミネーション受付 | 2026年8月1日〜8月14日 |
| 選考プロセス | 2026年9月23〜24日 |
| プログラム開始 | 2026年10月30日 |
重要なのは、締め切りが2026年8月14日という点。さらに、応募は自己推薦ではなくノミネーション(他者からの推薦)方式をとっています。「自分が推薦したい人がいる」という方も含め、動くなら今がそのタイミングです。
修了者はilmu Fellowshipの卒業生ネットワークに加わり、長期的なコラボレーションやマレーシア発展への継続的な貢献が期待されます。
日本人向けメモ
在住日本人は応募できる?
応募資格に「マレーシア国籍」という要件はなく、「マレーシア在住者」であることが条件です。企業・NGO・政府系機関などで5年以上のキャリアを積んできた在住日本人の方は、条件を満たす可能性があります。ただし、プログラムはすべて英語で進行するため、ビジネスレベルの英語力は必須です。
YTL財団(杨忠礼基金会)とは?
YTL(Yang Tzu-Li = 杨忠礼)グループは、電力・建設・ホスピタリティなど多分野で事業を展開するマレーシアの大手コングロマリットです。ペナンのリゾートホテルやシンガポール〜JB間の高速鉄道計画でも知られています。その創業者一族が設立した財団が、収益事業とは切り離した純粋な公益活動としてこのプログラムを全額支援しています。
マレーシアの次世代リーダーを民間財団が育てるこの仕組み、日本ではあまり見られないスケールの取り組みです。在住5年以上でコミュニティ活動や社会変革に関わってきた方には、応募・推薦を検討してみる価値があるプログラムといえるでしょう。
写真: Mimi Thian / Unsplash
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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