マレーシアの「AI塾」が8周年——日本の教育との違いに驚いた
「子どもの教育費、どうしていますか?」在マレーシアの日本人保護者から、よくこんな相談を受けます。日本では学習塾に月2〜3万円かかるのが当たり前ですが、マレーシアには1日わずかRM1.10(約36円)で使えるオンライン学習システムがあるのをご存じでしょうか?
その名は VSchool Trend。運営する VKids Trend が2026年1月10日(土)に8周年を迎え、盛大な記念式典を開催しました。
VKids Trendとは?——マレーシア式「通信教育+AI」の融合
VKids Trendは、Dr. Vivian Ker、Datuk(Dr) Denise Lim、Dr. Eric Angの3名が共同創業した教育テクノロジー企業です。中心サービス「VSchool Trend」は4〜18歳を対象としたオンライン学習システムで、現在全国で30万人以上のアクティブユーザーを抱えています。
日本でいえばベネッセの「進研ゼミ」や学研、スマイルゼミを合わせたようなイメージ、ただし3言語(中国語・英語・マレー語)対応という点でマレーシア特有の強みがあります。
コスト比較——日本の塾と比べると?
| サービス | 月額目安 | 1日換算 | 対応言語 |
|---|---|---|---|
| VSchool Trend(マレーシア) | RM33(約1,089円) | RM1.10(約36円) | 中・英・マレー語 |
| 進研ゼミ(日本・小学生) | 約3,250円 | 約108円 | 日本語 |
| 公文式(日本・1教科) | 約7,700円 | 約257円 | 日本語 |
| スマイルゼミ(日本・小学生) | 約3,278円 | 約109円 | 日本語 |
コストだけで見ると、VSchool Trendは日本の通信教育の約3分の1以下。家計への負担感が大きく異なります。
注目の新製品:VSchool X10 AI EduTab
今回の8周年を機に発表されたのが、マレーシア初のAI搭載学習タブレット「VSchool X10 AI EduTab」です。主な機能は以下の通り:
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| AI作文添削 | 子どもが書いた文章をAIがリアルタイムで評価・フィードバック |
| AI Q&Aチューター | 疑問点を即座にAIに質問できる家庭教師機能 |
| ARスマートビジョン | 拡張現実で教科書の内容を視覚化 |
| 目保護テクノロジー | 長時間学習でも目への負担を軽減 |
日本でも「RISU算数」や「すらら」でAI搭載教材が注目されていますが、VSchoolのAIは3言語に対応している点がユニークです。英語・中国語・マレー語が入り混じるマレーシアの多文化環境ならではの設計といえます。
フランチャイズ展開——全国16拠点
オンラインだけでなく、リアルな学習塾「VSchool Smart Centre」も全国に16拠点展開中。オンラインで自習しつつ、つまずいたらリアル教室でサポートを受ける「ハイブリッド型」の学習スタイルが特徴です。
日本でも「SAPIX」や「栄光ゼミナール」のような大手塾チェーンがありますが、マレーシアのフランチャイズ塾はオーナーが独立起業しやすいビジネスモデルとして注目されています。
社会貢献:20名の子どもへの無償教育支援
8周年を記念して、VKids Trendは「2026年養育補習計画(Adoption Tuition Plan)」を発表。経済的に困難な家庭の子ども20名に対し、1年間の中・英・マレー語3言語の補習授業を無償提供するというものです。
マレーシアでは华小(華語小学校)、国民学校(マレー語)、タミル語学校が並存しており、言語格差が教育機会の不平等につながりやすい構造があります。このような企業による教育支援は、マレーシアの中華系ビジネス文化における「社会還元」の精神(「取之社会、用之社会」)を体現したものといえるでしょう。
日本人保護者が知っておくべきこと
- 言語対応: 現時点では日本語対応はなし。英語・中国語・マレー語の3言語。日本語補習校と併用している在住日本人家族も多い。
- 対象年齢: 幼稚園(4歳)〜高校生(18歳)まで幅広い。インターナショナルスクールに通う子どもの補強学習にも利用可能。
- 問い合わせ: 公式ウェブサイト(vkidstrend.com)または各 VSchool Smart Centre に英語で問い合わせ可能。
- クアラルンプールの学習環境: バンサー(Bangsar)、モントキアラ(Mont Kiara)、ダマンサラ(Damansara)など日本人が多く住むエリアにも近接拠点あり。
写真: Fajar Herlambang STUDIO / Unsplash
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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