配当6.3%!「創建集団」サウジ案件で注目

マネー・生活費

マレーシアの株式市場に関心のある方、あるいはBursa Malaysia(バーサ・マレーシア、マレーシア証券取引所)への投資を検討している方に、今日は静かに注目度が上がっている銘柄をご紹介します。

その名は 創建集団(Kerjaya Prospek Group Berhad、証券コード:7595)。マレーシアのゼネコン(総合建設会社)ですが、最近はなんとサウジアラビアにまで受注エリアを広げており、アナリストが「買い推奨(Outperform)」を維持しています。


創建集団とはどんな会社?

Kerjaya Prospek(クルジャヤ・プロスペック)は、マレーシアを拠点とする建設・不動産開発会社です。住宅・商業施設の建設を中心に手がけており、国内では実績豊富な中堅ゼネコンとして知られています。

日本でいえば、ちょうど長谷工コーポレーションや大和ハウス工業のように「建設+不動産開発」を両輪で回す企業に近いイメージです(規模は異なりますが)。マレーシアの上場企業の中では、成長性とバリュエーションのバランスで語られることが多い銘柄です。


注目ポイント①:中東・サウジアラビア案件が進行中

現在市場で最も注目されているのが、サウジアラビアでの建設契約です。

受注済み契約総額は 6億1,330万サウジリヤル(約6億4,466万RM、約258億5,000万円)。マレーシアの中堅ゼネコンが中東まで進出するのは珍しく、業績上の存在感が増しています。

サウジアラビアは「ビジョン2030」のもとで巨額のインフラ・都市開発投資を続けており、マレーシア企業は英語対応力とコスト競争力から採用されるケースが増加中。創建集団もその波に乗っている形です。


注目ポイント②:受注残高と今後の業績見通し

指標 金額(RM) 日本円換算(1RM≈40.1円、2026年5月22日時点)
現在の受注残高 約12億5,000万RM 約501億3,000万円
2026年度 新規受注目標 9億RM 約360億9,000万円
未計上の不動産販売額 4億RM 約160億4,000万円

未計上の不動産販売額4億RM(約160億円)」は、すでに契約済みで将来的に売上計上される見込みの金額です。日本の不動産会社でいう「建設完了・引渡し待ちの契約済み物件の売上認識待ち」に相当するもので、今後の業績を支える見えない財産です。


注目ポイント③:割安なバリュエーションと高配当

ここが、日本人投資家にとって特に興味深い部分です。

指標 創建集団(2027年度予想) 日本市場の一般的な水準
PER(株価収益率) 4.8倍 15〜20倍
配当利回り 6.3% 2〜3%
1株利益(EPS) 10.1セン
現在の株価(5月18日終値) 44セン(約18円)
アナリスト目標株価 78セン(約31円)
アナリスト評価 Outperform(買い推奨)

PER4.8倍は、日本のPER基準(15〜20倍が一般的)と比べると非常に割安に映ります。もちろん新興国市場にはリスクプレミアムが上乗せされますが、配当利回り6.3%は日本の高配当株と比べても遜色ありません

目標株価78センに対して現在44センということは、アナリストの見立てでは約77%の上昇余地があるという計算になります。


日本人投資家が知っておくべきこと

マレーシア株への投資を検討している方へ:

  • Bursa Malaysiaへの投資は、楽天証券・SBI証券の一部海外株サービスで対応している場合があります(取扱状況は各社に確認を)
  • マレーシアリンギット(RM)建て資産のため、円/RMの為替リスクが発生します
  • マレーシア在住の日本人であれば、現地証券会社(Maybank Kim Eng、CIMB Investsなど)でRM口座を開設して直接取引が可能です
  • 非居住者への配当には源泉徴収が適用される場合があります(日本との租税条約を確認推奨)

注意事項: この記事は投資推奨ではありません。価格は2026年5月18日時点の情報です。投資判断は必ず自己責任で行い、最新情報を確認してください。


マレーシアの建設・不動産セクターは、国家インフラ投資と中東案件の両輪で底堅い需要が続いています。創建集団は、その波に乗る数少ない中堅上場企業の一つ。長期投資の視点で頭の片隅に置いておく価値はありそうです。

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。株価・業績予測は変更される場合があります。投資判断は自己責任で行い、最新情報は公式サイト・証券会社でご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました