マレーシアで働く方、仕事中の事故は心配しても、「プライベートで起きた事故はどうなるの?」と思ったことはありませんか?
2026年6月から、その不安が大きく解消されます。マレーシアの社会保険制度を運営するSOCSO(ソクソー:社会保障機構)が、LINDUNG 24 JAM(リンドゥン 24 ジャム) という24時間保障プランを正式に導入します。
LINDUNG 24 JAM とは?
これまでのSOCSO保障は、基本的に職場や通勤中の事故・疾病が対象でした。仕事帰りに公園でジョギング中にケガをした場合、休日に家の中で転倒した場合などは、原則として保障の対象外だったのです。
LINDUNG 24 JAM はその名の通り「24時間保障」。2026年6月1日から、職場の外——自宅、外出先、レジャー中——での不慮の事故による負傷も保障対象になります。
保障範囲:何が変わるのか?
| シチュエーション | 従来の保障 | LINDUNG 24 JAM |
|---|---|---|
| 職場内での事故 | ✅ 対象 | ✅ 対象 |
| 通勤・退勤中の事故 | ✅ 対象 | ✅ 対象 |
| 自宅での事故(転倒・落下等) | ❌ 対象外 | ✅ 対象 |
| 外出・レジャー中の事故 | ❌ 対象外 | ✅ 対象 |
| 旅行中(マレーシア国内) | ❌ 対象外 | ✅ 対象 |
| 海外での事故 | ❌ 対象外 | ❌ 対象外 |
| 通常の病気・疾病 | ❌ 対象外 | ❌ 対象外 |
重要ポイント: あくまで「不慮の事故による負傷」が対象です。風邪・慢性疾患などの通常の病気、および海外での事故は含まれません。
日本の労災保険と比べると
日本で会社員として働く方はご存知の「労災保険(労働者災害補償保険)」。マレーシアのSOCSO制度と並べてみると、興味深い違いが見えてきます。
| 比較項目 | SOCSO(LINDUNG 24 JAM) | 日本の労災保険 |
|---|---|---|
| 運営機関 | SOCSO(社会保障機構) | 厚生労働省 |
| 保険料負担 | 雇用者+従業員が共同負担 | 雇用者が全額負担 |
| 通勤中の事故 | ✅ | ✅ |
| 業務外・日常生活中の事故 | ✅(2026年6月〜) | ❌ |
| 海外派遣中の事故 | ❌ | 条件付きで✅ |
| 業務起因の病気 | ❌ | ✅ |
日本の労災保険は「仕事・通勤に起因するもの」が大前提です。一方、LINDUNG 24 JAM はプライベートでの事故まで保障するという意味では、適用範囲の広さは日本の労災保険を上回るとも言えます。マレーシアらしいユニークな制度設計ですね。
日本人在住者・就労者向けメモ
就労ビザ(EM5/EP等)で働いている方へ
マレーシアで合法的に雇用されている外国人労働者(日本人を含む)は、原則としてSOCSO加入が義務付けられています。つまり、LINDUNG 24 JAM の恩恵を受けられる可能性が高いです。ただし、3点は頭に入れておきましょう:
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海外での事故は対象外 — 帰国中(日本滞在中)に事故にあっても、このSOCSO保障は適用されません。別途、海外旅行保険や民間の医療保険への加入を強くおすすめします。
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病気・疾病は対象外 — 発熱・感染症・慢性疾患などは引き続きSOCSO保障外です。国際健康保険や会社の医療給付(Medical Benefits)でカバーする必要があります。
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雇用主・HR担当者に確認を — LINDUNG 24 JAM が自動適用されるのか、追加手続きが必要なのかは、6月の施行前に人事担当者に確認しておくと安心です。詳細はSOCSO公式サイト(perkeso.gov.my)でも随時発表されます。
休日の外出中や自宅での不慮の事故まで保障されるようになるのは、在住日本人にとってもうれしいニュースです。6月に向けた公式発表に注目しておきましょう。
写真: Putra Mahirudin / Unsplash
出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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