知らなきゃ損!2026年マレーシア新税控除まとめ

マネー・生活費

確定申告(報税)の季節が来てから慌てて気づく――これが一番もったいないパターンです。マレーシアの所得税は「事前に対象支出を把握して領収書を保管しておくだけ」で節税できる仕組み。2026年はとくに新しい控除項目が複数追加・拡充されましたので、今のうちにチェックしておきましょう。

マレーシアの税控除って何?日本の確定申告と比べると

日本にも医療費控除や生命保険料控除がありますよね。マレーシアも同様の仕組みがあり、「Tax Relief(タックスリリーフ)」と呼ばれます。日本と大きく違うのは、特定品目ごとに控除上限が細かく設定されていて、領収書さえあれば幅広い支出を申告できる点です。

比較項目 マレーシア 日本
申告期限 翌年4〜5月頃 翌年3月15日
申告方式 e-Filing(ezHASiLサイト) e-Tax or 紙申告
医療費控除 ワクチン・健診等を個別に控除 10万円超分を控除
保険控除上限 最大RM3,000(約119,400円) 最大4万円
居住者判定 年間182日以上の滞在 住民票ベース

2026年から新追加・拡充された6項目

# 項目 変更内容 こんな人が対象
1 ワクチン接種費用 NPRA承認の全ワクチンに拡大 個人全員
2 保育施設控除 デイケア・トランジットセンターを追加 子どもを持つ親
3 生命保険控除 子ども向け保険・Takafulが対象に 子どもを持つ親
4 障がい児特別控除 RM6,000→RM10,000(約238,800円→398,000円)に増額 障がい児を持つ親
5 グリーン生活控除 家庭用CCTVと生ごみ処理機を追加 購入者全員
6 国内観光控除 テーマパーク・動物園・博物館等が新対象 国内旅行をした人

1RM = 39.8円(2026年7月10日時点)

① ワクチン接種費用の対象が大幅拡大

これまでは一部のワクチンのみが控除対象でしたが、2026年からはNPRA(国立医薬品規制庁)が承認したすべてのワクチンに拡大。インフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹など、一般的な予防接種も対象に含まれる可能性が高くなりました。クリニックでワクチンを打ったら領収書を必ず保管しておきましょう。

② 保育施設控除の対象が広がった

日本でいう「保育園費用」に相当する制度ですが、従来は認可保育園(TASKA・TADIKA)のみが対象でした。2026年からはデイケアセンター(Day Care Centre)やトランジットセンター(Transit Centre)も控除対象に。共働き家庭が多いマレーシアで、送迎待ちや放課後の一時預かりを利用している家庭には嬉しい変更です。

③ 生命保険控除に子ども向け保険が追加

これまでは本人・配偶者の保険が中心でしたが、子ども向けの保険やイスラム系の金融商品「Takaful(タカフル)」のポリシーも控除対象に加わりました。タカフルは日本の相互扶助保険に近い仕組みで、多民族国家マレーシアでは利用者が非常に多い金融商品です。子どもの教育保険や医療保険を加入させている方はすぐに確認を。

④ 障がい児特別控除が約67%増額

障がいのある子どもを育てている家庭への控除が、RM6,000(約238,800円)からRM10,000(約398,000円)に大幅引き上げ。追加のRM4,000分(約159,200円)が節税に使えるようになります。マレーシア政府の障がい児家庭支援強化の姿勢が数字に表れた変更です。

⑤ グリーン生活控除に家電2品目が追加

EVチャージャーや堆肥機器が対象だった「グリーン生活控除」に、新たに家庭用CCTVカメラ生ごみ処理機(Food Waste Grinder)が加わりました。マレーシアでは近年、生ごみ処理機の普及が進んでいます。日本でいう「家庭の省エネ家電補助金」に近い発想で、環境配慮型の消費行動を税制で後押しする制度です。

⑥ 国内観光控除が今年から新設!

今回の注目項目のひとつ。指定された国内観光地への入場料や利用料が新たに控除対象になりました。対象施設はテーマパーク、動物園、博物館、国立公園など。「Sunway Lagoon(サンウェイラグーン)」「Zoo Negara(ズー・ネガラ)」「ペルダナ植物園」といった定番スポットも含まれる見込みです。家族で楽しみながら節税できるとは、お得感がありますね。

日本人在住者が知っておくべきこと

「外国人でも申告が必要?」という疑問をよく聞きます。就労ビザ(EP・MM2H等)でマレーシア国内で所得を得ている場合、年間182日以上滞在していれば「居住者」扱いとなり申告義務が生じます。在住者は各種Tax Reliefをすべて活用できるので、ぜひ積極的に申告しましょう。

日本人がよく見落とす控除項目(既存)

控除項目 上限額 日本円換算
健康診断(Health Screening) RM500 約19,900円
メガネ・コンタクトレンズ RM1,000 約39,800円
医療費全般 RM10,000 約398,000円
EPF(従業員積立基金) RM4,000 約159,200円
生命保険 RM3,000 約119,400円
書籍・スポーツ用品等 RM2,500 約99,500円

準備のポイント3つ

  • 領収書は全部保管:Tax Reliefは自己申告制。領収書なしでは申告不可(7年間保管推奨)
  • EA Formを確認:雇用主が2月末頃に発行する源泉徴収票。これが申告の起点になる
  • e-FilingはezHASiL:マレーシア税務局(LHDN)の公式サイトからオンライン申告が可能。英語と中国語に対応しており日本語はないが、手順は日本のe-Taxより直感的

控除項目は毎年アップデートされます。今年加わった6項目を含め、対象支出の領収書を今のうちから整理しておくと、来年の申告がスムーズになります。

写真: Esmonde Yong / Unsplash

出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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