月RM65から!マレーシア政府の新医療保険MediAsas

マネー・生活費

マレーシアで医療費の心配をしたことはありませんか?公立病院は安いけれど英語対応が不安、私立病院は安心だけれど費用が高い……在住の日本人なら一度は悩むところですよね。

そんな中、マレーシア政府が2026年から新たな政府医療保険制度「MediAsas」の試験運用を開始しました。月々RM65(約2,594円)から加入できる、政府主導のヘルスインシュランス(医療保険)です。

MediAsasとは?

MediAsasは、マレーシア政府が設計した低価格の医療保険制度です。現在のMadani Medical SchemeやmySalam(既存の社会支援制度)とは別に運営されるもので、それらを補完する役割を担います。既存の制度が廃止されるわけではなく、保険に入れていなかった層や、より手厚い保障が必要な人向けに設計されています。

項目 内容
基本月額保険料 RM65〜(約2,594円〜)
最大加入年齢 85歳まで
試験運用エリア クランバレー(KL首都圏)の選定私立病院
参加保険会社 6社(タカフル含む)
既存制度との関係 補完(代替ではない)

まずクランバレー(Klang Valley)の選ばれた私立病院でパイロットテスト(試験運用)を行い、その結果をもとに全国展開を検討する流れです。

日本の健康保険との比較

日本では「保険証1枚で病院に行ける」のが当たり前ですよね。マレーシアの医療保険の仕組みは日本とかなり異なります。

日本 マレーシア(MediAsas)
制度の種類 強制加入の社会保険 任意加入の政府設計保険
月額目安 給与の約5%(会社折半) RM65〜(約2,594円〜)
公立病院 保険適用・自己負担3割 1〜5リンギ程度(格安)
私立病院 保険適用・自己負担3割 保険なしでは全額自費
高齢者の上限 75歳以降は後期高齢者医療 85歳まで加入可能
日本語対応 当然あり 私立病院は英語が中心

マレーシアの公立病院(Government Hospital)は非常に安価ですが、待ち時間が数時間に及ぶことも珍しくありません。在住日本人の多くは英語対応がしっかりした私立病院を選びますが、その分費用が跳ね上がります。MediAsasはそのギャップを埋める存在として期待されています。

タカフル(イスラム保険)にも対応

MediAsasに参加する6社の中には、タカフル(Takaful) と呼ばれるイスラム法に基づく保険も含まれています。タカフルは「相互扶助」を理念とし、利息(リバー)を禁じるイスラム法に則った設計です。日本でいえば「共済」に近い概念で、マレー系ムスリムにとって馴染み深い仕組みです。全民族対応を明確にしている点が、MediAsasの大きな特徴です。

試験運用はまずクランバレーから

2026年1月スタートのパイロットプログラムでは、クランバレー(KLおよびその周辺地域)の選定私立病院が対象です。具体的な病院リストや申込み方法は正式発表待ちですが、順調に進めば全国展開が見込まれています。

RM65という基本月額は設定されていますが、プロダクトの種類(保障範囲の違い)によって保険料は変動します。最終的な価格体系はまだ調整中とのことで、詳細は随時更新される予定です。

日本人が知っておくべきこと

  • 外国人も加入できる? → 現時点で外国人への適用条件は未発表です。パイロット段階では市民権・永住権(PR)保有者が優先される可能性があります。MMC2H保有者や就労ビザホルダーへの適用は今後の発表を注視しましょう。
  • 既存の民間保険との関係 → 会社の福利厚生でAllianz、AIA、Prudential等の民間医療保険に加入している方には、今のところ影響はほぼありません。MediAsasは無保険者や保険料が高くて入れなかった人向けの制度です。
  • 今すぐできること → マレーシア保健省(MOH)や参加保険会社のウェブサイトを定期的にチェックしておくことをおすすめします。

月RM65(約2,594円)という金額は、日本の国民健康保険と比べると格安に映ります。ただし保障範囲や対応病院によって実質的な価値は大きく変わります。制度の詳細が固まり次第、在住日本人にとっても重要な選択肢の一つになりえます。引き続きウォッチしていきましょう。

写真: Rama / Unsplash

出典: Varnam の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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