あのワトソンも対象!李嘉誠グループが大刷新

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マレーシアで暮らしていると、ショッピングモールやドラッグストアで必ず目にする「Watson’s(ワトソンズ)」。日用品からスキンケア、薬まで揃う便利なチェーン店ですが、実はこのブランドを傘下に持つのが香港の超大物財閥・長和グループ(Cheung Kong Group)です。

その長和グループで今、大規模な世代交代が始まっています。

李嘉誠と長和グループ — アジアを動かす財閥

李嘉誠(リー・カーシン)氏は香港が誇るアジア最大級の富豪。97歳の現在も経営に関わり続ける「レジェンド」です。日本でいえば、トヨタの豊田家や三菱財閥に相当するような、数十年にわたって業界を牽引してきた重みを持ちます。

長和グループはマレーシアとも深い縁があります。

長和グループのマレーシア関連事業

事業分野 ブランド・事業名 日本人の日常との接点
小売 Watson’s(ワトソンズ) 日用品・コスメ・薬品の購入
港湾 Westports Malaysia 輸入品の流通に影響
インフラ 通信・電力・水道事業 生活インフラ全般

「働く皇帝」の退任と幹部の世代交代

今回の主役は、李嘉誠氏の「右腕」として40年以上活躍してきた何天寧(ホー・ティエンニン)氏(74歳)。港湾・通信・小売事業の大規模売却と再編を主導してきた人物で、財界では「働く皇帝」と呼ばれる切れ者です。彼の退任と同時に、複数の重鎮も引退を検討しています。

退任が見込まれる主要幹部

氏名(日本語読み) 担当分野 備考
何天寧(ホー・ティエンニン)74歳 グループ全般統括 李嘉誠の「右腕」
賴瑾明(ライ・カイミン) Watson’s小売部門 ワトソンズを統括
甘慶林(ガン・チンリン) インフラ事業 李嘉誠の義弟

長和グループの取締役会の平均年齢はなんと69歳。香港の主要株価指数「ハンセン指数」の構成企業の中でも、特に高齢化が進んだ経営陣として知られています。日本でいえば、大手電機メーカーや商社の役員会が一斉に刷新されるほどのインパクトです。

次世代リーダー・李澤鉅が動かす「約5.9兆円」

新体制を率いるのは李嘉誠氏の長男、李澤鉅(リー・チェ・クウク)氏(61歳)。彼が管理する資産は今回の事業売却で得た資金を含め少なくとも410億米ドル(約5.9兆円)に達します。この巨額資金をどこに投資するかが、グループの命運を左右します。

地政学的リスクや技術革命(AI・脱炭素)を踏まえ、欧米資産を売却してアジア・中東への再投資を加速させる戦略が見込まれています。これは日本でいえば、ソニーが映像・エンタメに集中するため製造部門を売却した大転換に近い動きです。

日本人向けメモ — ワトソンズはどうなる?

マレーシア在住の方が最も気になるのは「ワトソンズへの影響」でしょう。短期的には店舗の運営体制への直接的な影響は限定的と見られますが、長期的には事業売却や新オーナーによる方針変更の可能性も否定できません。

ワトソンズはマレーシア全土に600店舗以上を展開し、処方薬・コスメ・輸入日本食品なども扱う生活に欠かせないお店。日本でいえば「マツモトキヨシ」と「ウエルシア」を合わせたような存在です。引き続き動向に注目です。

今回の一連の動きは、マレーシア経済が「財閥・コングロマリット主導型」であることを改めて示しています。日本では戦後に財閥が解体されましたが、マレーシアでは今も大企業グループが経済の主役を担っています。在住者として、こうした財界の地図を頭に入れておくと、マレーシアのビジネスニュースがよりよく理解できるようになりますよ。

写真: Manson / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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