マレーシア在住の日本人の皆さん、「現地株で資産運用してみたい」と思ったことはありませんか?日本のネット証券が主流の時代ですが、マレーシア株市場(バーサマレーシア)でも個人投資家が口座を開いて売買できます。今回は、Mercury Securitiesのアナリストレポートで取り上げられた注目銘柄——Rhonema Holdings(証券コード:5278)を深掘りします。
Rhonema Holdingsとはどんな会社?
Rhonema Holdingsは、マレーシアの家畜・動物医薬品市場をリードする企業です。鶏・豚・牛などの家畜向けのワクチン、抗生物質、飼料添加剤などを製造・販売しています。日本でいえば「日本全薬工業」や「共立製薬」のような動物医薬品メーカーをイメージすると近いでしょう。
バーサマレーシアのメインボード消費財セクターに上場しており、FY2025(2025年度)の総収益のうち82.7%がこの動物ヘルス事業で構成されています。
注目の財務指標一覧
| 指標 | 数値 | ポイント |
|---|---|---|
| FY2025 動物ヘルス事業売上 | RM223.7M(約89億円) | 売上の8割超を占めるコア事業 |
| 2年間利益CAGR予測 | +14% | FY2026〜FY2028 |
| 売上年成長率 | 約9% | 安定成長を継続 |
| 粗利益率(Gross Margin) | 31〜32% | 製造業として高水準 |
| 税引前利益率 | 約10% | FY2026・FY2028ともに安定 |
| 純利益率(PATAMI) | 6%→7%へ改善 | FY2026〜FY2028で改善傾向 |
| アナリスト目標株価 | RM0.85(約33.9円) | 終値RM0.70(約27.9円)比、+21%の上値余地 |
※1RM=39.9円(2026年7月14日時点)
なぜ今Rhonemaが注目されるのか?
1. 増産投資が完了し、稼働期に入る
同社は最近、動物ヘルス製品の生産能力を約200トン増強しました。この設備投資がFY2026以降の収益に本格貢献する見込みです。日本の製造業でいえば「工場の新棟が完成し、フル稼働に入るタイミング」です。こうした転換点は株式投資において注目されやすいフェーズです。
2. 景気に左右されにくい「ディフェンシブ銘柄」
家畜の病気予防や治療は、不況でも削れない必需品です。「肉や卵の値段が上がれば、農家はますます家畜の健康管理を大切にする」——これが動物医薬品市場の本質です。
日本でも、畜産農家は景気後退期でも動物医薬品の購入を削りません。マレーシアも同様で、安定した顧客基盤と継続受注が強みです。こういった「需要の価格非弾力性」から、アナリストは強固なキャッシュフローと評価しています。
3. 酪農(デイリー)事業への新展開
新たに酪農関連事業にも参入予定。これまでの動物医薬品に加え、乳製品ビジネスへの多角化を図っています。マレーシアの牛乳・乳製品消費量は年々増加しており、長期的な成長余地があります。
日本の投資環境と比べると?
| 比較項目 | 日本(東証) | マレーシア(バーサ) |
|---|---|---|
| 主な取引単位 | 100株単位が多い | 100株単位(1ロット) |
| 口座開設先 | SBI証券、楽天証券等 | Maybank Investment、RHBなど現地証券 |
| 配当課税 | 20.315%(NISA活用可) | 配当課税なし(個人投資家向け) |
| 情報言語 | 日本語豊富 | 英語・中国語が中心 |
| 外国人口座 | — | 開設可能(パスポート+ビザ等で対応) |
マレーシアの配当課税ゼロは日本人投資家にとって魅力的なポイントです。日本では配当に20%超の税がかかりますが、マレーシア株の配当は個人に非課税で支払われます(日本在住者としての確定申告義務については別途ご確認ください)。
日本人向けメモ
- 現地証券口座が必要: Maybank Investment BankやRHB Bankなどで外国人向け口座が開設可能。マレーシア在住ならMyKAD(永住者)またはビザ+パスポートで対応できます
- 取引は英語中心: アプリ・ウェブは英語または中国語がほとんど。日本語対応はほぼありません
- 情報源: Bursa Malaysia公式サイト(英語)、Mercury Securitiesなどのアナリストレポートを参照
- 為替リスクに注意: RM建て資産は円安・円高によって日本円評価額が変動します
- 本記事は投資助言ではありません: 情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします
毎日の食卓を支える家畜医薬品という「地味だが安定した内需産業」——マレーシアで生活する私たちが肌感覚で理解できる事業を営む企業に投資するのも、現地生活の面白い楽しみ方かもしれませんね。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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