セランゴール州に格安住宅1,200戸、約1,000万円から

マネー・生活費

マレーシアで暮らしていると、「マンションが日本より安い」という話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。でも実際のところ、どれくらい違うのか気になりますよね。

2026年6月、セランゴール州で注目の格安住宅プロジェクトが発表されました。上場デベロッパー「Titijaya(帝亿置地、Bursa: 5239)」と州政府系企業「PNSB(Perbadanan Negeri Selangor Berhad)」が手を組み、総計1,202戸の廉価住宅「Rumah Idaman(ルマ・イダマン)」を開発するというものです。

Rumah Idamanとはどんな住宅?

「Rumah Idaman(ルマ・イダマン)」はマレー語で「夢の家」。州政府の住宅政策のもと、中・低所得層を対象にした価格帯が義務づけられた分譲住宅です。

日本でいえば「公団分譲マンション」や「都市再生機構(UR)の分譲物件」のような発想に近いですが、民間デベロッパーが施工し、政府系企業がプロデュースする「官民連携」モデルが特徴です。

タイプ別・価格とスペック一覧

タイプ 戸数 価格(RM) 日本円換算※ 広さ
Type 1(Rumah Idaman) 240戸 RM 250,000 約987万円 93㎡(1,000 sq ft)
Type 2 962戸 RM 295,000 約1,165万円 100㎡(1,080 sq ft)

※1RM = 39.5円(2026年6月14日時点)

総開発価値(GDV)はRM3億4,300万(約135億円)。敷地は約13エーカー(東京ドーム約1.1個分)に1,202戸が建つ予定です。

日本との住宅価格比較

「93㎡で約987万円」と言われても、感覚的にピンとこない方もいるかもしれません。日本の相場と並べてみましょう。

比較項目 今回の物件(セランゴール) 日本・首都圏 日本・地方都市
価格帯 約987万〜1,165万円 4,000万〜8,000万円 1,500万〜3,000万円
広さ 93〜100㎡ 60〜80㎡ 70〜90㎡
坪単価(目安) 約35万円/坪 200〜400万円/坪 60〜120万円/坪
月管理費 RM 100〜300(約4,000〜12,000円) 1〜3万円 1〜2万円

東京・大阪の新築マンションと比べると価格差は4〜8倍にもなります。「マレーシアは不動産が安い」と言われる理由が、改めて数字で実感できますね。

官民連携の仕組み——誰が何をするの?

今回のプロジェクトは純粋な民間開発ではなく、州政府と民間が役割分担する構造です。

主体 役割
PNSB(州政府系企業) 土地確保・許認可取得・戦略立案
PCSB(PNSBの子会社) 政府との折衝・全体管理
NPO Builders(Titijaya子会社) 建設・施工・プロジェクト実行

日本に例えると、東京都住宅供給公社(JKK東京)と大手ゼネコンが役割を分担して分譲住宅を開発するようなイメージです。州政府の後ろ盾があることで、プロジェクトの信頼性と実現可能性が高まります。

日本人向けメモ

外国人は購入できる?

残念ながら、格安住宅(Affordable Housing)カテゴリはマレーシア市民権保有者が購入対象で、外国人は通常購入できません。

ただし、マレーシアでは一般の分譲コンドミニアムであれば外国人も購入可能です(州により最低購入価格の条件あり)。Titijayaは一般向けプロジェクトも展開しており、外国人購入可能な物件もあります。興味がある方は現地の不動産エージェントに相談してみてください。

投資・情報収集の参考に

Titijayaはバーサ・マレーシア(Bursa Malaysia)上場企業(銘柄コード: TITIJYA / 5239)。州政府系企業との大型受注は業績にプラスと見られます。マレーシア不動産市場や株式市場に関心がある方は、同社の動向をチェックしてみてください。

「格安住宅」申請には要件確認を

格安住宅の購入申請は、収入上限・市民権・居住地域などの条件が設けられています。詳細はセランゴール州住宅局(LPHS)や各デベロッパーの公式サイトでご確認ください。

写真: Aniq Danial / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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