マレーシアで新居を取得したものの、「内装の工事ってどこから手をつければいいの?」と頭を抱えていませんか?
日本では新築マンションを購入すると、ある程度内装が整った状態で入居できることが多いですが、マレーシアでは「ベアユニット(Bare Unit)」と呼ばれる、床・壁・天井がほぼ何もない状態の物件を購入するケースが一般的です。
つまり、日本以上に自分でリノベーション(Renovation / 装修)を進める機会が多く、その分、工程の順番を誤ると大きなトラブルに発展します。ここでは、初めてマレーシアでリノベーションに挑戦する方向けに、基本的な流れをわかりやすく解説します。
まず理解すべき「ハード工事」と「ソフト工事」の違い
マレーシアのリノベーションは、大きく2つの工程に分けられます。
| 区分 | 内容 | 日本でいうと |
|---|---|---|
| ハード工事(Hard Fixtures / 硬装) | 電気配線・配管・床タイル・壁塗装・天井造作など | 建設・設備工事 |
| ソフト工事(Soft Furnishings / 軟装) | カーテン・家具・照明・インテリア小物など | インテリアコーディネート |
最大の落とし穴は「順番を守らないこと」です。ソフト工事(家具の購入・搬入など)を先に進めてしまうと、後からのハード工事で床を傷つけたり、壁の色を変えた際に家具の色と合わなくなったりといったトラブルが続出します。
マレーシアのリノベーション工程ガイド
STEP 1:引き渡し前の欠陥チェック(Defect Check)
物件を受け取る前に、欠陥チェック(Defect Check)を徹底的に行います。壁のひび割れ、ドアの建て付け、水回りの漏れなどをリスト化し、デベロッパーに修繕を求めます。この工程を怠ると、後で「デベロッパーの責任か、自分のリノベの責任か」が曖昧になってしまいます。
STEP 2:インテリアデザイナー(ID)の選定
マレーシアではID(Interior Designer)と呼ばれる内装業者を雇うのが一般的です。費用は物件の広さや仕上がりのグレードによって大きく異なります。
| グレード | 費用の目安(RM) | 日本円換算(1RM=39.5円) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| エコノミー | RM 15,000〜30,000 | 約59万〜118万円 | 基本工事のみ |
| スタンダード | RM 30,000〜60,000 | 約118万〜237万円 | キャビネット・塗装込み |
| プレミアム | RM 60,000〜 | 約237万円〜 | フルカスタムデザイン |
※費用はユニットの広さや業者によって大きく異なります。必ず複数社から見積もり(Quotation)を取りましょう。安すぎる業者は手抜き工事のリスクが高いため要注意です。
STEP 3:ハード工事(順番が命!)
以下の順番で進めないと、後から手戻りが発生します。
| 順番 | 工事内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ① | ハッキング(解体) | 既存の壁・タイルを壊す場合はここから |
| ② | 配管・電気配線工事 | 隠蔽配線を先に完了させる |
| ③ | 左官・天井工事 | 配線を埋め込んだ後に実施 |
| ④ | 床タイル貼り | 壁工事完了後に施工 |
| ⑤ | 塗装 | 床・タイル施工後に実施 |
| ⑥ | キャビネット設置 | 塗装後にキッチン・洋室のキャビネットを取り付け |
| ⑦ | 電気器具取り付け | スイッチ・コンセント・照明の仕上げ |
| ⑧ | 最終清掃 | 引き渡し前のクリーニング |
日本の新築工事でも「電気配線を先に通し、壁クロスは後」という順番があるように、マレーシアでも工程の順序は非常に重要です。特に④床タイルは一度貼ると修正が難しいため、⑤塗装より前に施工するのが鉄則です。
STEP 4:ソフト工事(家具・インテリアの配置)
ハード工事がすべて完了してから、ようやく家具・インテリアの搬入・配置に移ります。
- カーテン・ブラインドの採寸・取り付け
- 家具の搬入(IKEA、COURTS、Harvey Norman などを活用)
- インテリア小物・観葉植物の配置
- 最終確認・微調整
日本とマレーシアのリノベーション比較
| 項目 | 日本 | マレーシア |
|---|---|---|
| 物件引き渡し時の状態 | 内装完成済みが多い | ベアユニット(未完成)が多い |
| 工事業者の手配 | ハウスメーカー・管理会社経由が多い | 個人でIDを探す必要あり |
| 床材の主流 | フローリング | セラミックタイル(熱帯気候向き) |
| 壁の仕上げ主流 | 壁紙(クロス) | ペンキ塗装(高温多湿環境に強い) |
| 工期の目安 | 1〜3ヶ月 | 2〜4ヶ月 |
| 費用感 | リフォームは数百万〜 | RM 15,000〜(約59万円〜) |
日本では「クロス(壁紙)」が主流ですが、マレーシアでは高温多湿のためペンキ塗装が圧倒的に一般的です。壁紙は湿気でカビが生えやすく、剥がれるリスクがあるためです。一方、タイルの床は熱を吸収せず、裸足で過ごしても涼しい——マレーシアの気候に見事にマッチしています。
日本人向けメモ
コンドミニアムのリノベーションルール(装修条例)に注意
マレーシアのコンドミニアムには、管理組合(JMB / MC)が設けているリノベーションルールがあります。工事時間帯(通常8時〜17時)の制限や、禁止されている工事の種類(床の全面コンクリートはつりなど)が定められています。着工前に必ず管理組合に確認し、工事許可証(Renovation Permit)を取得してください。無許可工事は罰金の対象になることがあります。
業者選びで失敗しないために
- 必ず書面で契約する(口約束は危険)
- 進捗払い(Milestone Payment)にする(一括前払いは避ける)
- 同じコンドミニアムに住む日本人コミュニティの口コミを活用する
- GoogleマップやFacebookグループの口コミも参考に
Shopeeも内装探しに活用できる
Shopee(マレーシア最大手のECサイト)では、内装関連商品から家具・インテリア小物まで幅広く取り扱っています。引越し関連の商品や、インテリアデザインの相談サービスが掲載されていることもあり、業者探しの参考にもなります。
リノベーションは大きな投資ですが、正しい順番と事前準備さえ守れば、着実に理想の空間が完成します。焦らず、一工程ずつ丁寧に進めましょう。
出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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