DXN Holdings、配当利回り6.4%で注目集める

マネー・生活費

マレーシアに住んでいると、「DXNコーヒー」を知り合いから勧められた経験がある方も多いのではないでしょうか。霊芝(ガノデルマ)を配合した健康食品・コーヒーで知られるDXN Holdingsが、2027年度第1四半期(2026年3〜5月期)の決算を発表し、配当利回り6.4%という数字で投資家の注目を集めています。

DXN Holdingsとは?

1993年にマレーシアで創業されたDXN Holdings(バーサ・マレーシア上場、ティッカー:5318)は、霊芝(Ganoderma:ガノデルマ)を原料とした健康食品・コーヒー・スキンケア製品を世界186か国で展開するグローバル企業です。

販売方式はダイレクトセリング(直接販売)モデルで、日本でいえばアムウェイのようなネットワークビジネス形態です。マレーシアに住んでいると、モールや知人の集まりで「DXN会員」の方に出会うことも珍しくありません。製造拠点はマレーシア国内だけでなく、ブラジル・モロッコ・ペルー・ボリビアにも広がっており、まさにグローバルな企業です。

Q1 FY2027 決算ハイライト

指標 RM 日本円換算(1RM≒40.0円・2026年7月27日時点)
売上高 RM 4億4,300万 約177億円
税引前利益 RM 1億0,090万 約40.4億円
純利益 RM 5,850万 約23.4億円
配当(1株あたり) 0.60セン 約0.24円
配当総額 RM 2,980万 約11.9億円
配当性向 51%
TTM配当利回り 6.4%
ROE(年率) 17%

税引前利益は前四半期比5%増と着実に伸びた一方、純利益は前年同期のRM 7,390万(約29.6億円)から減少しています。これは実効税率の上昇と、中東向け輸出のタイミングのズレが重なったためです。売上高も前四半期(RM 4億7,490万)から減少していますが、これは価格改定前に顧客が先行買いをした「反動減」と説明されています。

配当利回り6.4%は日本と比べてどう?

今回宣言された中間配当は1株あたり0.60セン(約0.24円)で、2026年8月28日に支払われます。配当性向51%は、純利益の半分超を株主に還元する姿勢を示しています。

日本の高配当株と比較してみましょう。

DXN Holdings(マレーシア株) 日本の一般的な高配当株
TTM配当利回り 6.4% 2〜4%程度
配当性向 51% 30〜50%程度
配当所得課税 非課税(マレーシア居住者) 源泉徴収20.315%
通貨 MYR(リンギット) JPY(円)
ROE 年率17% 業種により異なる

注目すべきはマレーシアの配当非課税制度です。マレーシアでは個人投資家の配当所得に原則課税されません。日本で高配当株を保有すると約20%が税金で引かれますが、マレーシア居住者としてバーサ・マレーシア株に投資する場合、この優遇が受けられる可能性があります(税務上の居住地や日本の確定申告義務は個別に確認を)。

5億リンギットの野心的な設備投資計画

DXNはFY2027(2026〜2027年度)に総額RM 5億(約200億円)の設備投資を計画しています。

投資先と目的:
マレーシア本国 ── 生産ライン増強
ブラジル・モロッコ・ペルー・ボリビア ── 海外製造拠点の拡大
ボリビア・ブラジル・マレーシア ── 農園(プランテーション)の新設

特に農園新設は、霊芝やコーヒーの原料を自社調達する「垂直統合」戦略の一環です。原材料価格の変動リスクを抑え、長期的なコスト競争力を高める狙いがあります。さらに欧州・アフリカへの市場拡大も視野に入れており、グローバル事業のさらなる成長が期待されます。

日本人投資家向けメモ

マレーシア株への投資方法
マレーシア在住の日本人であれば、地場証券会社(Maybank Investment Bank、CIMB Securities、Rakuten Trade(楽天系)など)に口座を開設することで投資が可能です。英語対応しており、日本人でも比較的手続きしやすい環境が整っています。

DXNのリスク要因
– ダイレクトセリング(MLM)モデルは販売員(ディストリビューター)数に業績が左右される
– 中東・アフリカ・南米など新興国市場が主力のため、地政学リスクに注意
– 四半期業績は輸出タイミングによってブレることがある(今回の減収もその一例)

通貨リスク
現在1RM≒40.0円(2026年7月27日時点)ですが、円高が進むと配当の円換算額が目減りするリスクがあります。マレーシアでの生活費を稼ぐ目的の投資であれば通貨リスクは低いですが、日本への送金を想定している場合は注意が必要です。

マレーシアで長年親しまれてきたDXN——その企業の実力は数字にもしっかりと現れています。高配当・グローバル展開・強固なROEという点で、マレーシア株投資の入門としても検討に値する銘柄のひとつです。

写真: Joshua Kettle / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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