余仁生の一桶金23年目!癌研究に395万円寄付達成

生活・文化

マレーシアに住んでいると、どのショッピングモールでも目にする緑と赤のロゴ——「余仁生(Eu Yan Sang)」。漢方薬やサプリメントで有名なこの老舗ブランドが、毎年行うチャリティ活動「一桶金(One Pot of Gold)」をご存知でしょうか?

2026年、その活動は23年目を迎え、マレーシア癌症研究機構(Cancer Research Malaysia)に10万リンギット(約395万円)の寄付を達成しました。

余仁生とは?日本でいえば「ツムラ」のような存在

余仁生は1879年創業のシンガポール発祥の漢方薬ブランド。マレーシア全土に80店舗を展開し、燕の巣(バードネスト)や霊芝、花旗参(アメリカ朝鮮人参)などを扱う漢方薬局です。

日本でいえば、ドラッグストアの漢方コーナーと「ツムラ」を合わせたような存在——ただし、もっと日常的な「食べる漢方・飲む漢方」の文化がマレーシアには深く根付いています。スープに高麗人参を入れたり、プレゼントに燕の巣を贈ったりするのは、中華系マレーシア人の日常です。

「一桶金」チャリティとは?

「一桶金(イートン・ジン)」は文字通り「金の桶いっぱいのお金」という意味。中華系の縁起物「金色の桶」を模したチャリティ缶や関連商品を購入することで、売上の一部がそのまま癌研究に寄付される仕組みです。

項目 詳細
活動開始年 2004年(2026年で第23回)
寄付先 Cancer Research Malaysia
今年の寄付総額 RM100,000(約395万円)
参加企業数 16社
主な募金方法 商品購入・店頭直接寄付・会員ポイント寄付
対応店舗数 全国80店舗
メディア支援 MY FM・Melody・GoXuan(ASTROラジオ局)

23年間続く慈善活動の文化的背景

なぜ漢方薬局がこれほど長期にわたって癌研究を支援し続けるのでしょうか?

中華系コミュニティには「回饋社会(フイクイシャーホイ)」——直訳すると「社会への恩返し」という概念が深く根付いています。日本の企業でも「CSR(社会的責任)」という言葉は馴染み深いですが、マレーシアの華人系企業では特に、チャリティへの積極参加が文化的な義務として捉えられる傾向があります。

また、余仁生が現代医療である癌研究を支援するという姿勢には「伝統漢方と現代科学の橋渡し」というブランドの意志も込められています。「体を守る」ことを事業の根幹に置く漢方薬局だからこそ、癌研究支援に親和性があるのです。

Cancer Research Malaysiaとは?

Cancer Research Malaysia(CRM)は2000年設立の非営利癌研究機関。特にマレーシアおよびアジア系民族に多い癌——鼻咽頭がん、肝臓がん、乳がんなど——の研究に特化しています。

欧米の大規模研究機関のデータは白人患者を中心としていることが多く、アジア人特有の遺伝的リスクや発症パターンを専門的に研究するCRMの存在意義は非常に大きいです。日本の「国立がん研究センター」のアジア版、と理解すると分かりやすいでしょう。

日本人向けメモ:余仁生でのチャリティ参加方法

余仁生はKLCC、ミッドバレー、ワンウタマなど主要モールに入っており、日本人在住者にも馴染みのあるブランドです。来年以降の「一桶金」キャンペーン(毎年開催)への参加方法をまとめました。

参加方法 詳細 ポイント
「一桶金」商品を購入 チャリティ缶やセット商品を買うだけで寄付になる 自分用のお土産にもなる
店頭で直接募金 募金箱への現金投入 少額でも参加できる
会員ポイント寄付 購入で貯まったポイントを寄付に充当 現金化せずにポイント活用

日本の「ピンクリボン募金」や「24時間テレビ」チャリティと同様に、マレーシアでも日常の買い物を通じて社会に貢献する文化はしっかりと根付いています。次回の余仁生への来店時、ぜひ「一桶金」関連商品を探してみてください。きっとマレーシアの社会貢献文化の深さを身近に感じることができるはずです。

写真: Umar Al Farouq / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。為替レート: 1RM=39.5円(2026年4月3日時点)

コメント

タイトルとURLをコピーしました