日系AEONとも提携!服飾EMPGが株式市場に上場申請

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マレーシアのショッピングモールを歩いていると、「Exhaust(エグゾースト)」「Brittania(ブリタニア)」といったカジュアルブランドを目にしたことはありませんか?これらのブランドを展開するEMPG Group Berhad(EMPGグループ)が、マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)のACE市場への上場申請を行いました。普段の買い物で接しているかもしれないブランドの裏側に迫ります。

EMPG Groupってどんな会社?

EMPGはケダ州に本社を置く服飾小売・卸売企業で、2026年1月時点で全国に557の販売拠点を持つ規模のアパレル企業です。自社ブランドのExhaustとBrittaniaに加え、メンズウェアの「Hummer(ハマー)」とイスラム女性向けアパレルの「Pierre Cardin(ピエールカルダン)」の正規代理店も務めています。

さらに注目すべきは、日本でもおなじみのAEONグループの子会社ブランドへ調達サービスを提供している実績です。日本のユニクロがサプライチェーンを一元管理するように、EMPGもマレーシア国内の小売・卸売を幅広くカバーするポジションにあります。

IPOの概要

項目 内容
上場先 Bursa Malaysia ACE市場
新規発行株数 1億2,160万株
既存株主放出株数 4,850万株
公開募集枠 3,030万株
その他配分先 取締役・従業員・指定投資家・ブミプトラ投資家
調達資金用途 店舗網拡大・運転資金・上場費用
主幹事証券 Berjaya Securities

最新の業績(FY2025)

指標 RM建て 日本円換算(1RM≈33円)
売上高 RM1億6,460万 約54億円
純利益 RM835万 約2億7,600万円
純利益率 約5.1%

売上高54億円規模のアパレル企業が成長市場に上場を目指す姿は、日本でいえば東証グロース市場(旧マザーズ)への新規上場に近いイメージです。利益率5%超はアパレル小売としては安定した水準と言えます。

ACE市場とは?日本との比較

日本には東証プライム・スタンダード・グロースの3市場がありますが、マレーシアのBursa Malaysiaも複数の市場に分かれています。

区分 マレーシア 日本(参考)
大型・主力企業向け Main Market(メイン市場) 東証プライム
中小・成長企業向け ACE Market(ACE市場) 東証グロース
特定セクター向け LEAP Market 非上場に近い私募市場

ACE市場は中堅・成長企業が上場しやすい市場として機能しており、今後のメイン市場への昇格を目指すステップとして選ばれることも多いです。

日本人が知っておくべきこと

投資の観点から

EMPGはAEONグループとビジネス関係を持っており、日本人にも馴染みのある企業エコシステムの中に位置しています。マレーシア在住者で現地株に興味がある方は、ショッピングモールで実際に目にしているブランドの株を購入できる機会が生まれます。

Bursa Malaysiaへの外国人投資家の参加は比較的オープンで、在住外国人でも現地証券口座(Maybank Investment Bank、RHB Investment銀行などのCDS口座)を開設することでIPO申し込みが可能です。

日本人向けメモ

  • 口座開設が必要: CDS口座(Central Depository System)は現地証券会社で開設。パスポートとビザが必要
  • ブミプトラ枠は対象外: IPOの一部はマレー系優先枠のため外国人は申し込み不可。公開募集枠3,030万株が対象
  • 現時点はドラフト段階: 目論見書(ドラフト)提出済みで、正式なIPO公開日・価格は今後の発表待ち
  • 為替リスクに注意: RM建て投資は円安・円高の影響を受ける。RM/円レートの動向も確認を
  • 身近なブランドで実感しやすい: AEONのショッピングモールで服を買いながら「この会社の株主かもしれない」という体験は、投資を身近に感じる良い入口になるかもしれません

マレーシアの株式市場はまだ情報が少なく感じることもありますが、知っているブランドの上場はこれを機に入門するチャンスとも言えます。正式なIPO日程が発表されたら、改めてご紹介します。

写真: Cecelia Chang / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。>

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