プロトン急成長!DRB-HICOM株が注目される理由

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マレーシアの街を走る「プロトン(Proton)」車、在住の方なら毎日目にしていますよね。そのプロトンを傘下に持つ複合企業が、いま投資家の間で熱い視線を集めています。

DRB-HICOMとはどんな会社?

DRB-HICOM Berhad(証券コード:DRBHCOM / 1619) は、自動車・航空・銀行・郵便など多角的な事業を展開するマレーシアの複合企業(コングロマリット)です。

日本で例えるなら、「トヨタ自動車 + 三菱重工(航空部門) + 地方銀行 + 日本郵便を一社にまとめたような存在」と考えるとイメージしやすいでしょうか。

事業 主な内容 日本での類似例
自動車 Proton(国民車)の製造・販売 スバル、ダイハツ
航空宇宙 航空機整備・部品製造(MRO) 三菱重工航空部門
銀行 Bank Muamalat(イスラム銀行) 地方銀行
郵便・物流 POS Malaysia 日本郵便

プロトン、驚異の販売台数増加

2026年1〜7月のプロトン販売台数は 11万8,800台。前年同期比で +38.7% という驚異的な伸びを記録しました。

牽引役は主に3モデルです:

  • Saga MC3:マレーシア国民が長年愛するロングセラーの最新世代。日本でいう「カローラ」的な立ち位置
  • eMAX(電気自動車):中国・吉利(Geely)の技術を活かした新世代EV
  • PHEVモデル:プラグインハイブリッド車で環境意識の高い層に訴求

さらに注目のニュースとして、吉利(Geely)がSagaブランドをフィリピン向けに再投入する計画を発表。マレーシア国内にとどまらず、ASEAN地域への展開が本格化しています。加えて、新型のSagaクロスオーバーモデルの開発も進行中で、ラインナップ拡充が続いています。

航空部門が前年比163%増収——合併効果が一気に出た

2026年上半期の航空宇宙部門の売上高は 8億6,500万RM(約340億円)。前年同期比で +163.4% という圧倒的な数字です。

これはSpirit.My Aerospace社との統合による規模拡大の効果。航空機メンテナンス(MRO)事業が一気に拡大し、収益が倍以上に跳ね上がりました。日系航空会社がマレーシアでメンテナンスを依頼するケースも増えており、日本とのつながりも実は深い分野です。

株価と証券会社の見立て

項目 数値 日本円換算(1RM≈39.3円)
2026年8月19日終値 RM0.97 約38円
目標株価(Hong Leong IB) RM1.40 約55円
投資格付け 買い(Buy)
上値余地 約+44%
2027年度予想PER 9倍
2027年度予想配当利回り 2.6%

PER(株価収益率)9倍というのは、日本の自動車・複合企業の平均(10〜15倍)と比べると割安感があります。ホンダや日産が8〜12倍程度で推移していることを考えると、成長性を加味すると興味深い水準です。

2026年上半期の業績サマリー

指標 金額(RM) 日本円換算 前年比
H1コア純利益 8,970万RM 約35億円 +47.6%
Q2コア純利益 4,580万RM 約18億円 +34.2%

2四半期連続で30%超の増益。単なる「一時的な好調」ではなく、構造的な成長が見えてきています。

リスク要因:POS Malaysiaの赤字が足を引っ張る

明るい話題ばかりではありません。傘下の POS Malaysia(マレーシアの郵便・宅配事業) が赤字を計上し続けており、グループ全体の業績を圧迫しています。

「日本郵便の赤字がゆうちょ銀行の黒字を食いつぶす」構図に似ています。eコマース拡大で宅配需要は増えているはずですが、J&TやNinja Vanといった民間配送会社との価格競争が激しく、コスト改善が追いついていない状況です。この問題が解決されれば、業績のさらなる上積みが期待できます。

日本人投資家が知っておくべきこと

マレーシア株(バーサ・マレーシア証券取引所)への投資を考える際のポイントをまとめます:

  • 口座開設: SBI証券などでもマレーシア株を取り扱っているケースがある。現地ではMaybank Securities、Hong Leong Investment Bankなどが代表的
  • 通貨リスク: 株価はRM建てのため、円安・円高でリターンが変動する
  • 配当課税: マレーシアは配当に源泉徴収なし(日本での税申告は別途必要)
  • 情報収集: i3investor.com やBursa Marketplace(公式)が信頼性の高い情報源

⚠️ この記事は情報提供を目的としており、投資勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


プロトンの販売好調と航空部門の急成長が業績を引き上げるDRB-HICOM。マレーシアに住んでいると「プロトン車」は日常風景の一部ですが、その親会社がこれほど多角的に、そして着実に成長していることは意外と知られていません。マレーシア経済の縮図ともいえるこの企業、注目してみてはいかがでしょうか。

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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