マレーシアに住んでいると、毎年11〜12月になると街の雰囲気がどこか張り詰めてくる時期があります。お子さんをお持ちの方や、マレーシア人の同僚・友人がいる方はご存知かもしれませんが、それがSPM(Sijil Pelajaran Malaysia、マレーシア教育修了証)の試験シーズンです。
2026年のSPM試験日程が正式に発表されました。2026年11月23日(月)から12月17日(木)にかけて、全国一斉に実施されます。
SPMとは?日本の「共通テスト」にあたる重要試験
SPMは、マレーシアの高校生(Form 5、日本の高校2年生に相当)が全員受ける国家統一試験です。試験を主管するのはLembaga Peperiksaan Malaysia(マレーシア試験局)。
日本でいえば「大学入学共通テスト」に近い立ち位置ですが、いくつかの大きな違いがあります。
| 比較項目 | マレーシア SPM | 日本 共通テスト |
|---|---|---|
| 実施時期 | 11〜12月(約4週間) | 1月(2日間) |
| 対象学年 | Form 5(高校2年相当) | 高校3年 |
| 科目数 | 8〜10科目(選択あり) | 最大8科目程度 |
| 試験形式 | 筆記・実技・口頭試験 | マークシート中心 |
| 成績利用 | 大学入学・奨学金・就職 | 主に大学入試 |
| 主管機関 | Lembaga Peperiksaan Malaysia | 大学入試センター |
SPMの科目はどんなもの?
SPMでは必修科目と選択科目があります。国語(マレー語)・英語・歴史・数学は必修で、ここに物理・化学・生物・情報技術などを加えて受験します。
中国語学校(華文学校)出身の生徒は中国語も受験することが多く、インド系の生徒はタミル語を選ぶケースもあります。全民族が同じ日程で同じ試験に挑むという点では、多民族社会マレーシアをひとつにまとめる数少ない「共通体験」のひとつと言えるでしょう。
SPMの結果が左右するもの
日本では大学に進学しない場合、共通テストを受けない選択もありますが、マレーシアではSPMは高校卒業資格そのものでもあるため、進路に関わらずほぼ全員が受験します。成績は以下に直結します。
- 国立大学(UM・UPM・UTM等)への入学申請
- 政府奨学金(JPA・MARA奨学金等)の選考
- マトリキュレーション(大学予備課程)への進学
- 一部の就職・資格取得の前提条件
そのため試験期間中は、家族全体が「受験モード」に突入します。塾通いが盛んになり、お祈りや縁起担ぎで子どもの合格を願う姿は、日本の受験シーズンとどこか重なるものがありますよね。
試験シーズンが街に与える影響
SPMは約4週間の長丁場。受験生がいる家庭では夜更かし・外食・旅行が減り、家族全体がサポート体制に入ります。マレーシアの学校カレンダーでは、SPM終了後にそのまま長い年末スクールホリデーが始まるため、12月後半〜1月はショッピングモールや観光地が家族連れで賑わう繁忙期にもなります。
日本人向けメモ
SPM試験シーズンを知っておくと、マレーシアでの人間関係がより円滑になります。
- 現地校・インター校に通うお子さんの友人が受験生なら、11〜12月の誘いは控えると喜ばれます。
- 職場の同僚がSPM受験生の親御さんの場合、この時期は家庭のプレッシャーが高いことを頭に置いておくとスムーズです。
- 「SPM頑張ってね」「SPM結果どうだった?」の一言は、マレーシア人の家族や友人にとって非常に嬉しい声かけ。子どもがいる家庭ではSPMは一大イベントです。
- SPM直後(12月後半〜1月)はスクールホリデーと重なり、レストランや観光地が混雑します。旅行や外食の予約は早めに動くのがおすすめです。
2026年のSPM試験は11月23日(月)〜12月17日(木)。マレーシアで暮らす上でこの時期の空気感を知っておくと、地域コミュニティとのつながりが一段と深まりますよ。
写真: Putra Mahirudin / Unsplash
出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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