1年で株価2倍超!ノルウェー中銀がユニセム大株主に

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マレーシアの株式市場に、遠くヨーロッパから熱い視線が注がれています。ノルウェーの中央銀行「ノルジェス・バンク(Norges Bank)」が、マレーシアの半導体企業ユニセム(Unisem、証券コード: 5005)の株式を大量取得し、保有比率が5%を超える「大株主」の仲間入りを果たしました。過去1年で株価が2倍以上に跳ね上がった背景と、その意味を解説します。

ノルジェス・バンクって、どんな銀行?

「中央銀行が株を買うの?」と思った方も多いかもしれません。ノルウェーの中央銀行は、世界最大の政府系投資ファンドとして知られる「政府年金基金グローバル(GPF-G)」を運用しています。

日本でいえば「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」に相当する役割です。北海油田の収益を原資に世界70か国以上の企業株式へ分散投資する、運用総額200兆円超の巨大ファンド。GPIFが日本の大企業株の主要株主であるように、ノルジェス・バンクも世界中の「優良企業」を黙々と買い増し続けています。そのファンドがマレーシアの半導体株を「本格買い」し始めたわけです。

ユニセムとは?

ユニセムは、マレーシアに本社を置く半導体後工程(パッケージング・テスト)の専業メーカーです。イポーおよびクアラルンプール近郊に主力工場を持ち、グローバルな半導体サプライチェーンの重要な一角を担っています。

日本で例えるなら、「長野・熊本に半導体工場を持つ精密電子部品の中堅メーカー」のようなイメージ。完成品メーカーに部品を供給するティア2的な立場で、AI・スマートフォン・自動車向け半導体の需要増を直接享受する企業です。

今回の株式取得:概要

項目 内容
対象企業 ユニセム(証券コード: 5005)
取得前の保有比率 2.75%(2026年2月23日時点)
現在の保有比率 5.13%(大株主ラインを突破)
追加取得株数 8,793万株
取得方法 公開市場での買い付け

マレーシアの証券法では、保有比率が5%を超えると「大株主」として開示義務が生じます。日本の「大量保有報告書」制度に相当するルールで、今回の取得がそのトリガーになりました。

株価パフォーマンス:1年で2倍超の快進撃

指標 数値 日本円換算(1RM≈40.0円・2026年7月24日時点)
終値(2026年7月24日) RM4.69 約188円
前日比 +RM0.11(+2.4%) +約4.4円
過去12ヶ月の上昇率 100%超
時価総額 RM80億超 約3,200億円超

1年で株価が2倍以上になるのは驚異的なパフォーマンスです。背景にあるのは、世界的なAI需要爆発による半導体需要の急増。AI向けチップの製造・テストを担うユニセムには、世界中の機関投資家からの注目が集まっています。

叩き上げCOO就任も追い風

同社はあわせて、2026年8月1日付でリー・チーキョン(李智强)氏をグループCOO(最高執行責任者)に任命すると発表しました。

  • 入社年: 1992年(イポー工場)
  • 経験年数: 30年超
  • 担当範囲: 全地域の事業運営および子会社管理

1992年にイポー工場の現場から入社し、30年以上かけてトップに上り詰めた「叩き上げ」型の人材登用です。日本の製造業でいえば「工場の現場からたたき上げた社長」に近いイメージで、長期安定性を重視する機関投資家にとって評価ポイントになります。

日本人投資家・在住者にとっての意味

ノルウェーの政府系ファンドがマレーシアの半導体株を「大株主」として買い増したという事実は、マレーシアの製造業が世界基準で評価されていることを示しています。

マレーシア株式投資を検討する方へ

ポイント 内容
取引可否 日本の一部証券会社で対応(マネックス等)
為替リスク RM建てのため、円高局面では実質リターンが目減り
情報の言語 決算開示は英語・中国語が中心
税制(マレーシア側) 株式キャピタルゲイン税なし(一部議論あり)
税制(日本居住者) 日本での確定申告が必要

「ノルウェーの政府系ファンドが買った」という事実は、それ自体が大きな信頼のシグナルです。同様の動きをする機関投資家が追随する「コートテール買い」が起きる可能性もあります。

マレーシア在住の方にとっては、自分が暮らしているこの国の産業が世界から本格的に評価されているという、少し誇らしい話題かもしれませんね。

写真: CHUTTERSNAP / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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