マレーシアで取引先が「本当に登録済みの正規企業なのか」不安になったことはありませんか?フリーランスとして現地企業から仕事を受ける方、現地パートナーと新規契約を結ぶビジネスパーソンにとって、相手の信頼性確認は重要なリスク管理です。
2026年7月から、その確認作業がぐっと簡単になりました。TNG e-wallet(タッチ・アンド・ゴー電子決済)のアプリ内から、マレーシア企業委員会(SSM)の公式企業情報を直接検索・閲覧できるようになったのです。
SSMとは?日本でいう「法務局の商業登記」
SSM(Suruhanjaya Syarikat Malaysia、マレーシア企業委員会)は、マレーシアにおける法人・事業者の登録・管理を行う公的機関です。日本でいえば法務局の商業登記部門にあたります。
日本では商業登記情報を「登記情報提供サービス」(月額有料)や法務局窓口で取得できますが、マレーシアではSSMのウェブサイト「SSM e-Info」経由で有料閲覧するのが従来の方法でした。専用アカウントを作り、画面を行き来して書類を取得する手間がありました。
今回の統合により、その手間がほぼゼロになります。
TNG e-walletからできること
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 企業検索 | 社名・登録番号でSSMデータベースを即時検索 |
| 企業プロフィール閲覧 | 登録住所、設立日、代表者情報の確認 |
| 財務情報の確認 | 年次報告書・財務諸表のダウンロード |
| 公式書類の取得 | SSM公認の公式ドキュメントとしてダウンロード可能 |
この連携は、TNG、Raffcommグループ(SSM e-Infoの公認サービスプロバイダー)、SSM本体の3者間の戦略的パートナーシップによって実現しました。データの正確性と信頼性はSSMが引き続き担保します。
TNG e-walletって何?日本のPayPayに相当
TNG e-walletは、マレーシアの高速道路や公共交通の電子決済として知られる「Touch ‘n Go(タッチ・アンド・ゴー)」の電子マネーアプリ版です。近年は決済機能が大幅に拡充し、コンビニ・スーパー・レストランでの支払いから送金まで対応する、日本のPayPayやau PAYに相当するアプリです。
マレーシア在住であれば多くの方がすでにインストール済みのはず。追加アプリのインストール不要で、そのままSSM e-Infoの機能が使えます。
日本との比較:商業登記情報へのアクセスしやすさ
| 項目 | 日本 | マレーシア(今後) |
|---|---|---|
| 情報取得の手段 | 登記情報提供サービス(月額330円〜) | TNG e-walletアプリ |
| アクセスのしやすさ | PC推奨、専用サービス登録必要 | スマホ1台で完結 |
| 公的証明力 | 法務省公認 | SSM公認 |
| 財務情報の閲覧 | 別途法務局申請または有料サービス | アプリ内で完結(一部有料の可能性) |
日本では法務局の登記情報をスマホアプリで手軽に調べるサービスはまだ限定的です。マレーシアがフィンテック(金融技術)と行政サービスを融合させる点において、実は先進的な仕組みを整えつつあります。
日本人向けメモ
- TNG e-walletアプリ内から利用可能(無料ダウンロード・要アカウント登録)
- 書類ダウンロードは有料の場合がある(SSM e-Infoの通常料金体系に準じる見込み)
- UIは英語・マレー語・中国語(日本語非対応)
- 会社名の英語スペルさえわかれば検索可能
- 詐欺対策として、大型契約前に必ず確認する習慣をつけると安心
マレーシアで事業を展開するビジネスパーソンも、個人でフリーランス契約をする方も、取引前に相手企業の登録状況を手軽に確認できるこのサービス。財務諸表まで閲覧できる点は、日本の商業登記サービスと比べても遜色ありません。ぜひTNG e-walletを開いて、新機能を試してみてください。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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