マレーシアの環境配慮型キャビネットブランドACE CABINET DESIGN徹底解説

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マレーシアで家のリノベーションやキッチンのリフォームを考えているなら、「どのキャビネットメーカーを選べばいいのか」と悩んだことはありませんか?日本では当たり前のように品質基準が表示されていますが、マレーシアではまだまだ「安ければいい」という風潮が残っています。そんな中、環境に配慮した素材にこだわり続けるローカルブランドが登場しました。それが ACE CABINET DESIGN です。


ACE CABINET DESIGNとは?

ACE CABINET DESIGNは、ディレクターのSu Xiang Long氏、Leong Chee Wee氏、そしてBu Wei Bin氏の3名が、2019年にそれぞれの事業を統合して設立したマレーシアのキャビネット製造会社です。

設立当初は「無名の小さな工場」でしたが、環境配慮素材への本格的な取り組みとプロダクトの品質向上によって、マレーシア国内の橱柜(キャビネット)業界をリードする存在へと成長しました。


ホルムアルデヒド対策:日本のF☆☆☆☆との比較で理解する

建材に含まれるホルムアルデヒド(シックハウス症候群の原因物質)の基準は、日本では「Fスター(F☆☆☆☆)」という等級で管理されています。マレーシアでは欧州基準に近い「E等級」が使われており、ACE CABINET DESIGNはこの選定にこだわり続けています。

等級 ホルムアルデヒド放散量 日本基準との対応 ACE CABINET DESIGNの方針
E0 0.5mg/L以下 F☆☆☆☆(最高)相当 SEO板材はこの水準
E1 1.5mg/L以下 F☆☆☆相当 採用最低ライン
E2 5.0mg/L以下 F☆☆相当 2018年から使用禁止

同社は2018〜2019年に板材の環境等級を体系的に調査し、E2板材の使用を完全廃止。E1を最低基準として採用し、さらに上位のSEO等級板材の導入へと進化しました。

「安さよりも、家族が毎日触れるものだからこそ素材を妥協しない」

この姿勢は、日本のF☆☆☆☆基準を重視するメーカーと共通する哲学です。


注目素材:HVEAゴムの木板材とUltraPLY

HVEA(亿維雅)ラバーウッド板材

HVEA(Hevea brasiliensis)は、天然ゴムの木(ラバーウッド)を原料とした板材システムです。マレーシアはゴムの木の産地でもあり、伐採後に廃棄されていた木材を再利用した環境配慮型素材です。

日本でいえば、間伐材を使ったスギ材や竹材に近い発想で、「廃棄されるはずの資源をアップサイクル」するサステナブルな取り組みです。

UltraPLY 高耐水板材(自社ブランド)

ACE CABINET DESIGNが独自に開発した高耐水板材システムで、以下の保証が付いています:

保証内容 期間
防水保証 10年
防シロアリ(白蚁)保証 10年

マレーシアは高温多湿で、シロアリ被害が日本より深刻です。日本では基礎や木造構造に防蟻処理をしますが、マレーシアでは家具そのものへの対策が重要。10年保証は業界内でも異例の長さです。


ショールーム:「家のような展示空間」

2022年に第1期、2024年に第2期のアップグレードを完了したショールームは、「像一間家(まるで一軒家のような)」というコンセプトで設計されています。

展示エリアの構成:

エリア 展示内容
キッチン 各種扉材・収納レイアウト
ダイニング 食器棚・サイドボード
リビング テレビボード・壁面収納
寝室 ワードローブ・ベッドサイド

日本のリフォームショールーム(パナソニックやTOTOのショールームに相当)のように、実際の生活空間を再現した展示方式です。単なるサンプル展示ではなく、「自分の家に置いたらどう見えるか」を体感できます。


業界初の記録とマレーシア記録大全認定

  • 2023年: 全マレーシア初、SEO板材規格のショールームを設立したキャビネット会社として認定
  • 1年間でSEO木質キャビネット3,193セット設置し、《マレーシア記録大全(Malaysia Book of Records)》に認定

マレーシア記録大全は日本の「ギネスブック」に相当するマレーシア独自の記録認定機関です。「業界最多設置数」という実績が品質の信頼度を担保しています。


コロナ禍での姿勢が語る企業文化

2020年のMCO(行動制限令)期間中、原材料コストが少なくとも40%上昇したにもかかわらず、ACE CABINET DESIGNは顧客への価格転嫁を拒否しました。

日本企業でも「お客様への約束を守るため赤字覚悟」という姿勢はありますが、マレーシアのビジネス文化では珍しい判断です。この対応が顧客からの信頼を積み上げ、現在の成長につながっています。


日本人向けメモ

マレーシアでリノベーションを検討している方へ

  • 言語: 主に中国語・英語対応。日本語対応スタッフは不明のため、事前に英語で連絡確認を
  • 価格帯: 記事時点での具体的な価格は公開されていないが、ローカルブランドとして欧米輸入品より割安な傾向
  • E1・SEO等級の確認方法: 契約前に「どの等級の板材か?」を必ず書面で確認。口約束では後からトラブルになるケースも
  • シロアリ対策: マレーシアの家具選びでは日本以上に重要。特に1階に置く家具や水回り近くのキャビネットは防蟻・防水スペックを要確認
  • ショールーム訪問: 事前にウェブサイトまたはSNSで予約・営業時間を確認してから訪問するとスムーズ

リノベーション業者選びの比較ポイント

確認項目 チェック内容
板材等級 E1以上(できればSEO/E0)か
防水・防蟻 保証書の有無と期間
ショールーム 実物展示があるか
施工実績 マレーシア記録大全など第三者認定
アフターサービス 連絡窓口・対応言語

マレーシアでは「リーズナブルさ」が選択基準になりがちですが、毎日使うキッチンや収納こそ品質素材にこだわりたいもの。ACE CABINET DESIGNのような環境基準を重視するブランドの存在は、在住日本人にとっても心強い選択肢です。今後3年で半島各州にショールーム展開予定とのことで、より多くのエリアからアクセスしやすくなりそうです。

写真: Franco Debartolo / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。>

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