マレーシアのスーパーやファーマシーでよく見かけるコンドーム、実はその多くがマレーシア製だということをご存じでしょうか?世界最大のコンドームメーカー「KAREX(カレックス)」がクアラルンプールに本社を置いており、いま国際的なサプライチェーン混乱の影響で最低20〜30%以上の値上げを検討していると伝えられています。
KAREXってどんな会社?
KAREXはマレーシアに本社を置く上場企業で、年間生産量は50億個以上という世界最大のコンドームメーカーです。DurexやTrojanといった世界的な大手ブランドへの供給も担っており、日本や欧米のドラッグストアに並ぶ製品にもKAREX製が混じっています。
日本の主要メーカーである相模ゴム工業や岡本が国内向けに年間数億個規模を製造するのと比べると、KAREXの50億個という数字のスケール感に驚かされます。製品を日本のコンビニに例えるなら、セブン-イレブンのPB商品を世界規模で下請けしているようなイメージです。
なぜ値上がりするのか?
2026年2月下旬に始まったイランの紛争が、原材料と物流の両面にダメージを与えています。
コンドーム製造に欠かせない主要資材は以下のとおりです:
| 原材料 | 主な用途 | 現在の影響 |
|---|---|---|
| 合成ゴム | 本体素材 | 価格高騰 |
| ニトリルゴム | アレルギー対応品 | 価格高騰 |
| アルミホイル | 個包装 | 調達困難 |
| シリコン潤滑剤 | 表面加工 | 価格高騰 |
| 包装資材 | 外箱・パッケージ | コスト増 |
さらに深刻なのが輸送問題です。欧州や米国への出荷にかかる日数が約1ヶ月から約2ヶ月へと倍増しており、物流コストが大幅に上昇しています。日本でも2022年のウクライナ情勢後に小麦や食用油が一気に値上がりしたのと同じ構図です。
2026年は世界的に需要急増
タイミングが悪いことに、2026年に入って世界のコンドーム需要は前年比で約30%増加しています。国際情勢の不安定化が背景にあるとみられており、供給が絞られる中で需要が膨らむ状況が続いています。顧客(大手ブランド各社)の手元在庫も例年より少ない水準にあるとKAREXは説明しています。
KAREX自身は「数ヶ月分の原材料在庫を確保している」としており、直近での急激な供給不足はひとまず回避できる見通しです。値上げが店頭価格に反映されるのは、早くても2026年後半以降と予想されます。
マレーシアでの価格イメージ(参考)
現在のマレーシア市場における大まかな価格帯を示します。※値上げ前の目安であり、店舗・商品により異なります。
| グレード | ブランド例 | 現在の目安 | 値上げ後(+20%) |
|---|---|---|---|
| エコノミー | ローカルブランド | RM10〜15(約400〜600円) | RM12〜18(約480〜720円) |
| スタンダード | Durex、ONE | RM25〜40(約1,000〜1,600円) | RM30〜48(約1,200〜1,930円) |
| プレミアム | Durex上位モデル | RM50〜70(約2,010〜2,810円) | RM60〜84(約2,410〜3,370円) |
※1RM=40.2円(2026年4月22日時点)
日本人が知っておくべきこと
- 購入場所: Watsons・Guardian(薬局チェーン)、AEON、Lotus’sで手軽に購入可能。英語表記が主体で、言語の壁はほぼなし
- アレルギー対応品に注意: ニトリルゴム製品も同様に値上がりする見込みのため、必要な方は早めの備蓄も検討を
- 日本ブランドを使い続けたい方: 相模や岡本などは帰国時に買い置きするか、オンライン購入が現実的。マレーシアでの取り扱いは限られています
- 値上げのタイミング見極め: KAREX在庫分が市場に出回っている間(数ヶ月)は旧価格が続く可能性があるため、必要量はこの時期に確保しておくのが賢明かもしれません
生活必需品だからこそ、値上がり前の情報をしっかり把握しておきたいですね。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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