マレーシアの株式市場(ブルサ・マレーシア)に注目している方なら、ヘルスケアセクターの動向は見逃せません。今回は、RHBリサーチが「買い」推奨を出したLAC Med Group(銘柄コード:5341)を日本人にもわかりやすく解説します。
LAC Med Groupとは?
LAC Med Groupは、政府系病院・民間医療施設に対して検査試薬・実験消耗品・医療機器を供給するマレーシアの医療流通企業です。
日本でいえば、シスメックスや富士フイルムメディカルの商社部門に近い存在。医療機器を「製造」するのではなく「調達・供給」する川中ビジネスで、需要が景気に左右されにくいのが特徴です。
注目される4つの理由
1. 政府案件が86%で安定収益
現時点での受注残高の内訳が大きく変化しました。
| 区分 | 現在の割合 | 前期(FY2025 Q4) |
|---|---|---|
| 公共セクター(政府系) | 86% | 35% |
| 民間セクター | 14% | 65% |
政府案件は複数年契約が多く、日本の公共工事受注に近いイメージです。「次の仕事が読める」という点が投資家にとっての安心感につながります。総受注残高はRM 6億9,090万(約277億7,000万円)に達しています。
2. アボット社との新パートナーシップ
グローバル医療機器大手のアボット(Abbott)社との新たな供給契約を締結しました。アボット製品は「通常の入札サイクルに左右されにくい」性質があり、日本でいえば大手製薬メーカーの専属代理店契約に近いイメージです。競合が入りにくい安定受注が見込めます。
3. 2026年度は四半期ごとに段階的な増益
アナリストは、FY2026を通じて「四半期ごとの段階的利益改善」を予測。通年で前年比約20%の増益を維持する見通しです。
4. 新ブランドサプライヤーとの交渉が進行中
複数の新規ブランドサプライヤーとの交渉が進んでおり、取扱い製品ラインナップの拡充が期待されます。
投資指標まとめ
| 指標 | LAC Med(2026年5月25日終値) | 参考:日本の医療卸平均 |
|---|---|---|
| 株価 | RM 0.805(約32.4円) | — |
| 目標株価(RHBリサーチ) | RM 1.14(約45.8円) | — |
| 上値余地 | +43% | — |
| PER(FY2027予測) | 9.71倍 | 15〜20倍程度 |
| 配当利回り | 3.1% | 1〜2%程度 |
| EPS(FY2027予測) | 8セン(約3.2円) | — |
| レーティング | Buy(買い) | — |
※1 RM = 40.2円(2026年5月31日時点)
PER 9.71倍は、日本の医療卸・医療機器流通株(一般に15〜20倍)と比べて割安な水準です。配当利回り3.1%は日本の定期預金や国内医療株を上回り、インカムゲイン目的にも一定の魅力があります。
日本人投資家向けメモ
マレーシア株投資を検討している方へ、実用情報をまとめます。
- 取引所: ブルサ・マレーシア(Bursa Malaysia)メインボード・ヘルスケアセクター上場
- 日本からの購入: 楽天証券・SBI証券では取扱いなし。現地証券会社(Malacca Securities、Kenangaなど)への口座開設が必要
- 為替リスク: RM建てのため、円高局面では円換算収益が目減りします
- IR情報: ブルサ・マレーシア公式(bursamalaysia.com)で英語のIR資料を確認可能
- レポート出所: RHB Investment Bankのアナリストレポート。現地機関投資家も注目する信頼性の高いソース
マレーシアの医療インフラ整備は政府の重点政策であり、公共案件主導のビジネスモデルは中長期的な安定成長が見込めます。日本の医療関連株と比較した割安感は、注目に値するポイントです。
※本記事は投資推奨ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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