マレーシアの株式市場で投資機会を探している方に、今注目の銘柄をご紹介します。
HEグループ(銘柄コード: HEGROUP / 0296)は、マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)のメインボード産業セクターに上場する建設・エンジニアリング会社です。データセンター建設、半導体施設、再生可能エネルギーインフラという、まさに「成長三点セット」を事業の柱に据えています。
HEグループとは?
日本でいえば、スーパーゼネコンやプラント建設会社(JGCや日揮ホールディングスに近い存在)をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。ただしHEグループが注力するのは、AIブーム・半導体需要・脱炭素という今最もホットな3分野の専門インフラです。
| 分野 | 具体的な事業 | 日本での類似 |
|---|---|---|
| データセンター建設 | AIサーバー向け施設の設計・施工 | 清水建設・鹿島建設のDC部門 |
| 半導体施設 | クリーンルーム設備工事 | 竹中工務店の半導体対応工事 |
| 再生可能エネルギー | 太陽光・風力発電所インフラ | 大林組のEPC事業 |
| BESS(電池蓄エネ) | 蓄電システム(新規探索中) | 関電工・四電工の蓄電事業 |
最新財務データ(2026年第1四半期)
| 指標 | 数値 | 日本円換算(1RM≈40.2円・2026年5月30日時点) |
|---|---|---|
| 中核純利益(Q1 FY2026) | RM250万 | 約1.0億円 |
| 前年同期比 | −13% | — |
| 現在株価 | 39.5セン | 約15.9円 |
| 目標株価(アナリスト) | 54セン | 約21.7円 |
| 上昇余地 | +37% | — |
| 未完成受注残高 | RM1億7000万 | 約68.3億円 |
| 入札パイプライン総額 | 約RM10億 | 約402億円 |
| 直近新規受注 | RM2000万 | 約8.0億円 |
四半期利益が前年比13%減というのは一見マイナスに見えますが、注目すべきは「入札パイプライン」の規模です。RM10億(約402億円)という受注候補案件を抱えており、これが実際の受注に結びつけば業績は大きく改善する見込みです。
なぜ今HEグループが注目されるのか
マレーシアはデータセンターの「聖地」になりつつある
2024年以降、GoogleやMicrosoftといった米国テック大手が相次いでマレーシアへの大型データセンター投資を発表しています。その理由は明快です。
- 電力コストの低さ(日本の約1/3)
- 地震リスクがほぼゼロ
- 英語が通じるビジネス環境
- マレーシア政府の積極誘致策(MyDIGITAL政策)
日本でも千葉・大阪でデータセンター建設ラッシュが続いていますが、マレーシアはその「東南アジア拠点版」として機能しつつあります。HEグループはこの波に乗る専門建設プレイヤーです。
BESS(電池蓄エネルギーシステム)という新規事業
再生可能エネルギーの弱点は「発電量が安定しない」こと。そこを補うのがBESS(Battery Energy Storage System)です。日本でも九州電力などが大型蓄電池を導入していますが、マレーシアでは政府が掲げる「2035年までに電力の70%を再エネ化」という目標に合わせた需要拡大が見込まれています。
株式投資指標の解説(FY2027予測)
| 指標 | 数値 | 見方 |
|---|---|---|
| EPS(1株利益) | 3.9セン | 今後の利益成長を反映 |
| PER(株価収益率) | 10.1倍 | 割安感あり(KLCI平均は約15倍) |
| 配当利回り | 1.1% | 成長株としては標準的 |
PER10.1倍は、日本の東証プライム平均(約16〜18倍)と比べると明らかに割安水準です。成長セクターの銘柄としてまだ市場に評価されきっていない段階とも言えます。
海外展開:インドネシア・タイへの橋頭堡
HEグループはマレーシア国内にとどまらず、インドネシアとタイへの事業展開も計画しています。東南アジア全体のデータセンター・再エネ需要を取り込む戦略で、今後数年の成長エンジンとして期待されています。
日本人投資家向けメモ
マレーシア株への投資を検討している日本人在住者・投資家へ、実用情報をまとめます。
- 口座開設: Maybank Investment、CIMB Securities、Kenangaなど現地証券会社での口座開設が必要。在住者であれば比較的スムーズです。
- 取引単位: 一般的に最低100株単位。現在の株価では100株でRM39.5(約1,589円)から投資可能。
- 税制: マレーシアにはキャピタルゲイン税がありません(小口個人投資家は対象外)。日本の20.315%課税との大きな違いです。
- 情報収集: Bursa MalaysiaのウェブサイトやThe Edge、China Pressなどで決算情報を確認できます。
- リスク注意: 中小型株のため、機関投資家の売買で株価が大きく動くことがあります。資産全体の中での位置づけを明確にした上で、分散投資を心がけてください。
HEグループはマレーシアのデータセンター・半導体・再エネという成長分野に特化した専門建設会社です。RM10億(約402億円)の入札パイプラインは将来の受注拡大を示唆しており、アナリストの目標株価54センは現在値比37%の上昇余地を示しています。投資は自己責任で、最新情報をご確認の上でご判断ください。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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