マレーシアの建設・インフラ大手ガムダ(Gamuda、証券コード: 5398)をご存じですか?クアラルンプールMRTの建設でも知られる同社が、AI・データセンター建設ラッシュに乗って株価上昇トレンドを継続しています。
2026年4月20日時点の終値はRM4.40(約177円)。証券アナリストの目標株価はRM5.30(約213円)で、「アウトパフォーム(市場平均超え)」の格付けが維持されています。
ガムダとはどんな会社?——日本でいえば大林組・清水建設クラス
ガムダはマレーシア最大級のインフラ・建設グループです。鉄道、道路、トンネル、ダムなど大型公共インフラを手がけ、クアラルンプールMRT工事への関与でも日本人駐在員にはお馴染みの名前でしょう。
日本に例えるなら、大林組や清水建設に相当する「インフラ系ゼネコンの最大手」です。ただし最近の最大の違いは、デジタルインフラ(データセンター)分野への急速な展開。日本の老舗ゼネコンが慎重に新領域を探る一方、ガムダはアジア・オセアニア全域のデータセンター需要を積極的に取り込んでいます。
2026年の注目ポイント——データセンター受注ラッシュ
最新受注:RM17億2,000万(約691億円)
4月17日、ガムダはポートディクソン(Port Dickson)でのデータセンター建設契約(RM17億2,000万、約691億円)を発表しました。さらに今年中に、同じスプリングヒル(Springhill)エリアで追加2件の受注が見込まれています。
海外展開も加速
| 地域 | 状況 | 時期 |
|---|---|---|
| 台湾 | 受注確度高 | 2026年下半期 |
| ブリスベン(豪) | 最終候補入り | 未定 |
| ニュージーランド | 最終候補入り | 未定 |
マレーシア国内にとどまらず、アジア・オセアニア全域のデータセンター需要を取り込む戦略を描いています。AIブームによるクラウドインフラ需要が、建設会社に予想外の恩恵をもたらしている好例です。
財務指標をチェック
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 現在株価 | RM4.40(約177円) | 2026年4月20日終値 |
| 目標株価 | RM5.30(約213円) | 上昇余地 約+20% |
| 受注残高 | RM455億(約1兆8,291億円) | 数年分の収益を担保 |
| PER(株価収益率) | 24.5倍 | 日本大手ゼネコン(15〜20倍)より高め |
| 配当利回り | 2.3% | 日本大手ゼネコン(2〜3%)と同水準 |
| EPS(1株当たり利益) | 17.8セン | FY2026予想値 |
| 2026年受注目標 | RM500億(約2兆100億円) | 経営陣が維持 |
PERが高めなのは、市場が「成長株」として評価しているから。データセンター需要の継続を見込む投資家が多い証拠です。一方で配当利回り2.3%は日本の大手ゼネコン並みで、インカムゲインも一定程度期待できます。
受注残高RM455億が示す「稼ぐ力」
受注残高(バックログ)とは、すでに契約が確定しているが、まだ売上に計上されていない将来の仕事量です。RM455億(約1兆8,291億円)という水準は、今後数年分の収益を実質的に担保するものであり、業績の「見える化」という点で投資家に安心感を与えます。
2026年のRM500億受注目標に対し、すでに豊富な積み上げがあり、経営陣も目標維持を表明。年初からの進捗は順調と言えます。
日本人投資家が知っておくべきこと
マレーシア株投資の口座について
マレーシア株(バーサ・マレーシア上場銘柄)への投資は、日本の大手証券会社からは直接行えないケースがほとんどです。インタラクティブ・ブローカーズ(Interactive Brokers)など海外ブローカー対応の口座か、マレーシア現地証券会社の口座開設が必要になります。
為替リスクに注意
RM建て資産は円高になると円換算の評価額が下がります。現在1RM=40.2円(2026年4月26日時点)。日本円が強まる局面ではRM建て資産の目減りに注意が必要です。
データセンター特需はいつまで続く?
AI・クラウド需要が旺盛な間は建設需要も続くと予想されますが、需要の一服や競合の参入による受注単価下落リスクも存在します。ガムダの強みは「鉄道・道路・ダム・データセンター」と多角的な受注基盤を持つ点にあります。
1RM = 40.2円(2026年4月26日時点)で換算。本記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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