マレーシアで体が重だるい?「湿気」が原因かも

生活・文化

マレーシアに来てから、なんだか身体がいつもだるい……朝起きるのが辛い、食後にお腹が張る、夕方になると足が重くなる——そんな経験ありませんか?

実はこれ、「邪気が入った」でも「怠け者になった」でもなく、中医学(TCM)でいう「湿気重(シッキジュウ)」が原因かもしれません。マレーシアの華人コミュニティでは日常的に語られる健康概念ですが、日本人にはあまり馴染みがない言葉。今回はこの「湿気」について、わかりやすく解説します。

「湿気重」って何? — 日本語で言うなら「体の水はけが悪い状態」

中医学(Traditional Chinese Medicine)では、身体に余分な「湿気(シッキ)」が溜まると気の流れが滞り、さまざまな不調が現れると考えられています。

日本の漢方でも「水毒(スイドク)」「水滞(スイタイ)」という近い概念があります。現代医学でいえば「むくみ体質」「代謝が落ちている状態」に相当するイメージです。

マレーシアの高温多湿な気候は、まさに湿気が溜まりやすい環境。日本でも梅雨の時期に「なんとなくだるい」と感じる方が多いですよね。マレーシアでは1年中が「梅雨」のようなものなので、この問題が特に顕著です。

あなたは大丈夫?湿気チェックリスト

以下の症状、いくつ当てはまりますか?

症状 チェック
朝起きるのがつらく、何時間寝ても疲れが取れない
身体が重くてだるい感じがずっと続く
食後にお腹が張る・膨らむ感じがある
手足がむくみやすい
頭がぼーっとする(頭重感)
舌に厚い白い苔がついている
便が軟らかくすっきりしない
体重が変わらないのになんとなく重く感じる

3つ以上当てはまる方は、湿気が溜まっているサインかもしれません。

湿気を悪化させるNG食品・NG習慣

中医学的に湿気を増やすとされる食べ物があります。マレーシアのグルメ大国で「これを控えろ」は辛い話ですが……

カテゴリ 控えるべきもの 日本での類似例
甘い飲み物 バブルティー、タリック(Teh Tarik)、コピー ジュース・甘いカフェドリンク常飲
揚げ物・脂っこいもの フライドチキン、ロティチャナイ 揚げ物・脂身の食べすぎ
冷たいもの アイスコーヒー、かき氷、冷えた缶ビール 冷たい飲み物の常飲
粘度の高いもの もち系スイーツ、タンユエン(湯圓) もち・白玉の過剰摂取
アルコール ビール、ワイン 同様

身体を軽くする!15の日常習慣

実践しやすい3つのカテゴリに分けてまとめました。

🥣 食事編

  1. 温かい飲み物を選ぶ — 食事中のアイスをやめ、薏米茶(ハトムギ茶)や生姜茶に切り替える
  2. 薏米(ヨクイニン)を取り入れる — お粥や汁物に加えるだけで効果的。スーパーの乾物コーナーで手軽に入手可能
  3. 腹八分目を意識する — 胃に負担をかけないことが基本中の基本
  4. 生姜・シナモン・山椒を使う料理を増やす — 身体を温め、湿を追い出す食材として中医学で重宝される
  5. 甘いドリンクを1日1杯まで — バブルティーは週2〜3回に減らすだけでも大きな違いが出る

🏃 運動・生活習慣編

  1. 毎日30分の有酸素運動 — 汗をかくことで湿気を排出。夕方のウォーキングでもOK
  2. 午後11時前に就寝 — 夜更かしは消化器系を弱め、湿気を増やす原因に
  3. 濡れた髪のまま寝ない — 頭部から湿気が入るとされ、特に女性は注意
  4. 座りっぱなしを避ける — 1時間に1回は立ち上がって軽くストレッチ
  5. エアコンの温度を下げすぎない — 冷えすぎる環境は湿気を体内に閉じ込める

🍵 その他の対策編

  1. ハトムギ茶・赤豆湯(アズキのスープ)を習慣に — マレーシアの食療(食事療法)の定番メニュー
  2. 湯船につかる習慣を作る — シャワーだけでなくお湯につかることで発汗を促す
  3. 腸内環境を整える — ヨーグルトや発酵食品を意識的に取り入れる
  4. ストレスを溜めない — 精神的なストレスも消化器系を弱め湿気を増やすとされる
  5. 午前中に日光を浴びる — 適度な日光浴が気の巡りを助け、体内の湿気を乾かすイメージ

日本人向けメモ

スーパーで買えるおすすめ食材

日本でもお馴染みの「ハトムギ」(中国語:薏米/薏仁、マレー語:Barli)は、マレーシアのスーパーや漢方薬局で非常に安く手に入ります。AEONやJaya Grocerの乾物コーナーで1袋RM5〜8(約195〜311円)程度。お粥に入れたり、水で煮出してお茶にしたりと手軽に活用できます。

「食療」文化をうまく活用する

マレーシアの華人コミュニティには「食療(シックリョウ)」という考え方が根付いています。「食べ物で身体を整える」という、日本の薬膳に近い文化です。街の中医診所(中医クリニック)や漢方薬局(中薬店)では、症状を伝えると食事アドバイスをもらえることもあります。英語や日本語が通じる場合もあるので、一度相談してみるのもおすすめです。

日本人がはまりやすい落とし穴

マレーシアに来て「コピー(Kopi/地元コーヒー)」「タリック(Teh Tarik/甘いミルクティー)」「バブルティー」を毎日飲んでいませんか?これらはすべて砂糖たっぷりで、中医学的には湿気を増やす飲み物の代表格です。週2〜3杯に抑えるだけでも、だるさが改善するかもしれません。


マレーシアの「湿気」は気候だけじゃなく、身体の中にも溜まっているかもしれません。毎日の小さな習慣を一つ変えるだけで、この暑い国での生活がぐっと快適になりますよ。まずは明日の朝、アイスコーヒーをホットのハトムギ茶に変えることから始めてみてくださいね。

写真: Kien Lee / Unsplash

出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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