知らないと損!EPF拠出でRM7000の節税メリット

マネー・生活費

マレーシアで働いていると、毎月給料から自動的に引かれるKWSP(公積金)の積立。「老後のためだから仕方ない」と思っていませんか?

実は、このEPF(Employees Provident Fund)への拠出額が、年間最大RM7,000(約277,200円)の所得税控除になることをご存知でしょうか。知っているだけで毎年数万円規模の節税になる、在住日本人にとって非常に重要な制度です。

EPF(KWSP)って何?日本の厚生年金と何が違う?

EPFはマレーシアの公的年金制度で、雇用者と被雇用者が毎月一定割合を積み立てる仕組みです。日本の厚生年金と似た制度ですが、いくつか大きな違いがあります。

EPF(マレーシア) 厚生年金(日本)
運営機関 KWSP(公積金局) 日本年金機構
被雇用者拠出率 給与の11% 給与の約9.15%
雇用者負担 給与の12〜13% 同額(労使折半)
受取方法 一時金または分割引出 月額年金が基本
所得税への影響 控除あり(最大RM7,000) 全額社会保険料控除

日本では厚生年金保険料は全額が「社会保険料控除」として課税前所得から引かれます。マレーシアのEPFも同様に、確定申告時にきちんと申告すれば所得税を大幅に減らすことができます。

節税できる金額の内訳

マレーシアの所得税申告では、EPF関連で2種類の控除枠が設けられています。

控除の種類 対象 最大控除額 日本円換算(1RM=39.6円)
EPF必須・任意拠出 給与天引き・自主積立 RM4,000 約158,400円
EPF任意拠出+生命保険料 上記に加え生命保険料も合算 RM3,000 約118,800円
合計最大控除額 RM7,000 約277,200円

両方の枠を最大限に使うと、年間RM7,000分の所得が非課税扱いになります。たとえば年収RM70,000(約277万円)の方が税率19%の場合、年間約RM1,330(約52,668円)の節税になる計算です。毎年の申告でこれを見落としているとしたら、かなりもったいないですよね。

自営業者・フリーランスの方へ:i-Saraan制度

会社員と違い、EPFへの拠出義務がない自営業者やフリーランスの方には「i-Saraan」プランという選択肢があります。

i-Saraan のポイント 内容
参加資格 自営業者・フリーランス・非正規雇用者
積立方法 自主的にKWSPへ入金
政府補助金 年間最大RM500(約19,800円)のマッチング支給
税控除 拠出額が所得税控除の対象

日本でいえば、「国民年金+iDeCo(個人型確定拠出年金)をまとめたうえ、政府がその一部を補助してくれる」ようなイメージです。老後の備えと節税を同時に実現できるため、フリーランスの方にはぜひ検討してほしい制度です。

日本人向けメモ

就労ビザ(Employment Pass)保持者もEPF拠出の対象です。多くの場合、雇用者が自動的に給与から天引きしているはず。年に一度のe-Filing(マレーシア国税庁のオンライン申告システム)でEPF拠出額を入力するだけで控除が適用されます。

申告時のチェックリスト

  • [ ] EPF年間拠出明細書をKWSPアプリ(i-Akaun)からダウンロード
  • [ ] 所得税申告書(BE Form)のセクションF「Life Insurance & EPF」に金額を記入
  • [ ] 加入している生命保険料もまとめてRM3,000枠に申告する
  • [ ] 申告期限:毎年4月30日(e-Filing)

「面倒だから申告していなかった」という方、今年の申告から必ず活用してください。手続き自体はe-Filing上で数分で完了します。

まとめ

マレーシアのEPFは老後の積立だけでなく、毎年の節税にも直結する制度です。会社員なら最大RM7,000の控除を、自営業者・フリーランスならi-Saraan制度でさらにお得な積立が可能です。確定申告の時期(毎年3〜4月)が来る前に、今から年間の拠出明細を確認しておきましょう。

写真: Esmonde Yong / Unsplash

出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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