知らなきゃ損!SOCSOの給付金10種類を完全解説

マネー・生活費

毎月の給与から天引きされているSOCSO(Social Security Organization=マレーシア社会保障機構、マレー語でPERKESO)の掛け金。「工場やオフィスで怪我をしたときだけの保険でしょ?」と思っていませんか?

実は、SOCSOが提供する補償は10種類。日本の労災保険と社会保険をかけ合わせたような、かなり幅広い制度なのです。毎月天引きされているにもかかわらず、その全容を知らずにいると本当にもったいない話です。

SOCSOとは?——日本の制度と比べると

日本では「労災保険」と「社会保険(健康保険・厚生年金)」が独立した制度として存在します。マレーシアのSOCSOはその中間に位置するような制度で、業務上の事故はもちろん、業務外の障害や死亡もカバーするスキームを持っています。

項目 マレーシア(SOCSO) 日本でいうと
業務上の事故・病気 第一スキーム 労災保険
業務外の障害・死亡 第二スキーム 障害年金・遺族年金
拠出者 雇用主+従業員 労災は会社全額、社保は折半
加入義務 月給あり全員 全員

日本では労災保険の保険料は全額会社負担ですが、マレーシアのSOCSOは従業員も一部を拠出します(外国人労働者は業務災害スキームのみ、雇用主のみ拠出)。

10種類の給付を一覧で見る

No 給付種類 日本でいうと 主な対象シーン
1 業務災害補償 労災・療養補償 仕事中の怪我・病気の治療費
2 一時障害手当 休業補償給付 怪我で一時的に働けない期間
3 永久障害手当 障害補償年金 後遺症が残り永続的に就労不能
4 労働能力喪失補償 障害等級補償 業務上の事故による能力喪失
5 遺族手当 遺族補償年金 業務上の死亡時に遺族へ
6 長期介護手当 介護補償給付 重度障害で常時介護が必要な場合
7 葬儀費用補償 葬祭料 業務上の死亡時の葬儀費用
8 教育給付 日本にはない制度 死亡・重度障害者の子の教育費
9 職場復帰プログラム リハビリ給付(一部) 怪我後の社会復帰支援
10 職業病補償 労災の職業病補償 業務起因の疾病(じん肺等)

特に注目——「教育給付」は日本にない制度

10種類の中でも際立つのが教育給付(Educational Benefits)です。業務上の事故で従業員が死亡または重度の障害を負った場合、その子供の教育費をSOCSOが支援します。

日本の労災保険にも遺族補償年金はありますが、子供の学費を直接カバーする給付は一般的ではありません。「家族と教育を大切にする」マレーシアの社会的価値観が、この制度設計に反映されているといえるでしょう。日本のおせちが「家庭の絆」を象徴するように、この教育給付は「家族を守る」というマレーシア社会の根本的な考え方を映しています。

掛け金はいくら?

SOCSOの拠出額は月収に応じて変わります。おおよそ月収の1〜1.75%程度(雇用主+従業員合計)が拠出され、この金額で10種類もの保護が得られると考えると、かなりコストパフォーマンスの高い制度です。

日本人が知っておくべきこと

給与明細を確認しよう: マレーシアで正規雇用されている場合、「SOCSO」欄の控除額を必ず確認してください。記載がない場合は雇用主に確認を。

怪我をしたらすぐ報告: 業務上の怪我でも「申請できることを知らなかった」という事例が後を絶ちません。怪我の際はすぐに上司・人事(HR)へ報告し、SOCSO申請手続きを進めましょう。報告が遅れると申請が難しくなる場合があります。

申請窓口: PERKESO公式サイト(perkeso.gov.my)または全国各地のSOCSOオフィス。英語での対応が可能です。オンライン申請システム「i-ASSIST」も整備されています。

外国人の扱い: 2019年以降、就労ビザを持つ外国人労働者も第一スキーム(業務災害)の対象です。雇用主のみが拠出するため、従業員負担はゼロ。つまり追加コスト不要で業務中の保護を受けられます。

写真: Mohd Jon Ramlan / Unsplash

出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました