MR D.I.Y.快進撃!Q1利益77億円・155店増計画

マネー・生活費

マレーシアに住んでいれば、ほぼ必ず立ち寄ったことがあるはずの「MR D.I.Y.」。日本の100円ショップ+ホームセンターを合わせたようなあの緑の看板チェーンが、2026年第1四半期(1〜3月)の好決算を発表しました。数字が非常に気持ちよく、マレーシア小売業の今を映しています。

純利益10.2%増・売上550億円超え

指標 2026年Q1 前年Q1比 日本円換算(概算)
純利益 RM192.02百万 +10.2% 約77億円
売上高 RM1,373.73百万 +9.3% 約551億円
粗利益 RM667.4百万 +11.0% 約268億円
粗利率 48.6% +0.8pt
総取引件数 541万件 +12.3%

(1RM=40.1円、2026年5月23日時点)

粗利率48.6%というのは、日本のディスカウント小売(ドン・キホーテで約30%台)と比べてもかなり高い水準です。「安売り店」のイメージとは裏腹に、きちんとマージンを確保しているビジネスモデルの強さがわかります。

成長の牽引力は旧正月(Lunar New Year)とハリラヤ(Hari Raya)の二大ショッピングシーズン。マレーシアは多民族国家ならではの「複数の大型連休」が年に何度もあり、それぞれで消費が一気に盛り上がります。日本でいえば「正月とお盆が毎年2〜3回来る」ような感覚です。

店舗数1,583店!今期もさらに155店増

Q1だけで113店を新規出店し、総店舗数は1,583店に到達(前年比7.7%増)。2026年度(FY2026)を通じてさらに約155店を追加する方針です。

日本のダイソーは国内外合わせて約5,600店(2024年時点)ですが、人口3,400万人のマレーシア国内だけで1,583店というのは、いかに圧倒的な密度かわかります。東急ハンズ(約40店)やホームセンターコーナン(約240店)と比較すると、MR D.I.Y.の展開速度の異次元感が伝わるでしょう。

チェーン名 店舗数(概算)
MR D.I.Y. マレーシア(国内のみ) 1,583店
ダイソー 日本+海外合計 約5,600店
ドン・キホーテ 日本国内 約700店
ホームセンターコーナン 日本国内 約240店
東急ハンズ 日本国内 約40店

配当も増配!6月8日が権利落ち日

株主への配当は1株あたり1.6センで、前回の1.4センから増配となりました。

配当情報 内容
配当額(1株あたり) 1.6セン(前回1.4セン)
権利落ち日(Ex-Date) 2026年6月8日(月)
支払日(Payment Date) 2026年6月19日(木)

MR D.I.Y.はクアラルンプール証券取引所(Bursa Malaysia)に上場しており、銘柄コードは「MRDIY」。生活に密着した小売銘柄として、マレーシア在住の日本人投資家にも注目される存在です。

MR D.I.Y.とはどんなお店?

2005年にKLで創業したホームセンター・生活雑貨チェーン。店名の「D.I.Y.」はDo It Yourself(日曜大工)から来ており、工具・家庭用品・文具・おもちゃ・電気部品まで幅広く扱っています。

項目 MR D.I.Y. 日本の近い業態
業態 生活雑貨+ホームセンター ダイソー+ドンキ+ホームセンターの合体
価格帯 RM1〜数百RM(約40円〜数千円) 100円〜数千円
主力商品 DIY用品・生活雑貨・文具・電気部品 100均雑貨・工具
立地 ショッピングモール内が中心 ロードサイド型が主流
雰囲気 「とにかく広くて何でもある」 「安い・便利」

売り場面積が広い店舗は東南アジア随一の品揃えで、「とりあえずMR D.I.Y.に行けば何かある」という安心感が支持されています。

日本人が知っておくべきこと

在住者向け:
– 引越し直後の「とりあえず生活用品を揃える」フェーズに非常に役立ちます。収納ボックス・延長コード・工具類はここで安く揃います
– AEONやミッドバレー(Mid Valley)など大型ショッピングモールに入っている店舗が多く、週末のショッピングついでに立ち寄れます
– 英語表記が整っているため、日本人でも買い物のハードルは低いです
– 155店の追加出店計画で、今後さらに自宅近くに出店される可能性が高まっています

投資に興味がある方へ:
– Bursa Malaysia上場(MRDIY)。現地証券口座があれば購入可能です
– 増配・好決算発表は株価にポジティブな材料。ただし投資は自己判断でお願いします


旧正月とハリラヤという多民族ならではの複数ピークを取り込みながら、着実に規模を拡大するMR D.I.Y.。マレーシアの消費の底力を感じさせる決算でした。次にショッピングモールを訪れた際は、ぜひその広さを体感してみてください。

写真: Umar Al Farouq / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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