マレーシア在住者なら毎週のように立ち寄る「99スピードマート(99 Speedmart)」。RM2台の缶飲料、リーズナブルな日用品で親しまれているこのミニマーケットが、株式市場でも「化け物」的な成長を続けていることをご存じでしたか?
99スピードマートって何者?日本のコンビニとの違い
日本では7-ElevenやファミリーマートがコンビニとしてSMBに浸透していますが、99スピードマートはそれよりやや広い「ミニマーケット」的な存在です。価格帯はコンビニより低く、スーパーよりも手軽——そんな独特のポジションを占めています。
| 比較項目 | 日本のコンビニ(7-Eleven等) | 99スピードマート |
|---|---|---|
| 価格帯 | 高め(割高感あり) | 安め(スーパー並み) |
| 商品数 | 約2,000〜3,000点 | 約3,000〜5,000点 |
| 主な客層 | 会社員・学生 | 地域住民・家族 |
| 食品以外 | 日用品あり | 小型家電も拡充中 |
| 国内店舗数 | 約2万店(7-Eleven JP) | 3,086店(急拡大中) |
人口3,300万人のマレーシアで3,000店超というのは、日本換算でローソン・ファミマ・セブンを合計した約6万店に迫る密度感です。
2026年第1四半期の業績:驚異の数字
運営会社「99スマート・ホールディングス(99 Smart Holdings)」が発表した2026年度第1四半期(1〜3月)の決算が話題になっています。
| 指標 | 2026年Q1 | 前年比 | 日本円換算 |
|---|---|---|---|
| 純利益 | RM1億8,856万 | +30% | 約75.8億円 |
| 売上高 | RM30億6,830万 | +17.4% | 約1,233億円 |
| 総店舗数 | 3,086店 | Q1だけで253店増 | — |
| 1人当たり売上 | RM21.70 | — | 約873円 |
1RM = 40.2円(2026年5月18日時点)
純利益が前年同期比30%増、売上高も17.4%増——日本のコンビニ大手(セブン&アイやローソン)が近年1〜5%台の成長が多いことと比べると、いかに異次元のペースかがわかります。
1日2.8店舗ペースの新規出店
2026年第1四半期(91日間)だけで253店が新規オープン。単純計算で毎日2.8店舗を出店し続けているペースです。
日本でいえば、ローソンが毎日3店舗ずつ全国展開しているようなイメージ——いかに常識外れなスピードかがわかりますね。
さらに同社は従来の食品・日用品に加え、小型家電製品の取り扱い拡充も発表。扇風機・電球・シェーバーなどの日用家電も将来的に揃えやすくなりそうです。消費者ニーズの変化を読んだ商品戦略が、業績好調の一因となっています。
配当発表:6月に株主へ還元
好業績を受け、株主への配当支払いも決定しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1株当たり配当 | 2.25セン(約0.90円) |
| 権利確定日(Ex-dividend date) | 2026年6月4日 |
| 配当支払い日 | 2026年6月16日 |
マレーシア株式投資に興味がある方には、身近なお店として実感を持てる銘柄かもしれません。
日本人向けメモ
99スピードマートをよく利用する在住者の方へ:
- お得な使い方:缶飲料・水・洗剤・シャンプーなどの消耗品はLotus’sやAEONより安いことが多い。まとめ買いに最適
- 小型家電の拡充:今後は電球・ファン・シェーバーなどの小物家電も揃えやすくなる見込みです
- GrabMart対応:一部店舗ではGrabMart経由の宅配注文にも対応。外出しなくても日用品を調達できます
- 株式投資の観点:マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)上場銘柄。外国人でも証券口座を開設すればマレーシア株が購入可能。「毎日使っているお店の株」として在住者には身近な選択肢です
毎日通っている身近なお店が、実は猛烈な勢いで成長しているというのは、なんとも不思議な感覚ですよね。次に99スピードマートのレジに並んだとき、「この会社、1日に3店舗ずつ増やしているんだなぁ」と少し違った目で見てみてください。
写真: Kelvin Zyteng / Unsplash
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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