2026W杯放映権、決裂寸前を救ったレノボの舞台裏

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2026年5月15日——FIFAワールドカップ北米大会の開幕まであと数週間という瀬戸際に、中国の国営放送・CCTV(中国中央電視台)とFIFAとの放映権交渉が「土壇場」で妥結していたことが明らかになりました。そしてその立役者が、日本でもおなじみのPC大手レノボだったというのです。

交渉は何ヶ月も「決裂寸前」だった

FIFA事務局長マッティアス・グラフストロムが直接北京へ乗り込み、CCTVとの交渉に臨みました。しかし価格面での隔たりが大きく、交渉は長期にわたって行き詰まり続けました。

最終的な契約金額は6,000万米ドル(約2億4,000万リンギット・約96億2,400万円、2026年5月16日時点 1RM≈40.1円)。この費用で確保できる放映権は、以下の4大会をカバーするパッケージです。

大会 開催年 主要開催地
FIFAワールドカップ(男子) 2026年 米国・カナダ・メキシコ
FIFAワールドカップ(男子) 2030年 100周年記念・複数大陸
FIFA女子ワールドカップ 2027年 ブラジル(予定)
FIFA女子ワールドカップ 2031年 未定

4大会をまとめたパッケージ契約という形式は、日本のNHKや民放各社が大会ごとに個別契約を結ぶスタイルとは大きく異なります。まるで「まとめ買い割引」のような交渉構造ですが、その分だけ金額も跳ね上がります。

最後の24時間、レノボが動いた

交渉が膠着するなか、局面を打開したのは意外な顔ぶれでした。FIFAの「公式テクノロジーパートナー」兼トップスポンサーであるレノボです。

レノボはスタジアムの映像管理システムやVAR(ビデオアシスタントレフェリー)技術の提供など、大会運営に深く食い込んでいます。もしワールドカップが中国国内で放映されなければ、その巨額のスポンサー投資は一気に価値を失う——そんな切実な事情がありました。

木曜日の午後から金曜日の早朝にかけて、レノボの幹部たちがCCTVとFIFAの間に割って入り、徹夜の仲介交渉を展開。「最後の24時間」で合意が成立しました。ビジネス上の利害が一致したからこそ実現できた、まさに企業外交の舞台裏です。

放映権ビジネス、日本と中国を比べると

日本でも毎回ワールドカップ前になると、NHKと民放各局が「ジャパンコンソーシアム」を組んで一括交渉を行います。中国のCCTV方式と比べると、以下のような違いがあります。

項目 中国(今回) 日本(参考)
主な放送局 CCTV(国営一局) NHK+民放連合
交渉窓口 国が代表して単独交渉 複数局が合同で交渉
視聴スタイル 地上波+ネット配信 地上波・BS・ネット配信
スポンサーの影響力 今回レノボが仲介 水面下で広告主が調整

中国はかつて比較的低コストで放映権を確保できていましたが、国際スポーツ放映権の市場価格は近年急騰しており、今回の6,000万ドルはその縮図とも言えます。

日本人向けメモ:マレーシアでW杯を観るには?

マレーシア在住の日本人にとって「どこでW杯を観るか」は毎大会の悩みのタネです。今大会に向けた主な視聴方法をまとめました。

方法 内容 費用目安
アストロ(Astro) 衛星放送。W杯はほぼ毎回独占中継 スポーツパックRM39.90〜(約1,600円〜)
アストロGo スマホ・タブレットのストリーミングアプリ アストロ契約者は無料
スポーツバー 大型スクリーンで仲間と観戦 飲食代のみ
パブリックビューイング モール等での無料上映(大会によって異なる) 無料〜

クアラルンプールではブキッ・ビンタンやバングサール周辺のスポーツバーに日本人コミュニティが集まることが多く、日本戦の夜は特に盛り上がります。2026年大会は北米開催のため、マレーシア時間では深夜〜早朝の試合が中心になる見込みです。観戦計画はお早めに。

まとめ

CCTVとFIFAの交渉劇は「中国の話」に見えますが、レノボというブランドを通じて、スポーツビジネスと企業スポンサーの関係がいかに複雑かを改めて見せてくれました。W杯を「スポーツの祭典」として楽しむ裏側では、このような巨額の権利交渉と企業間の駆け引きが絶えず動いています。マレーシアでも盛り上がること間違いなしの2026年大会——ぜひ現地の仲間たちと一緒に楽しんでください。

写真: Mario Klassen / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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