ショッピングモールのフードコートや街角で「Empire Sushi(エンパイア寿司)」の看板を目にしたことはありませんか?実はこのチェーン、マレーシア証券取引所(ブルサ・マレーシア)に上場している「帝国食品(Empire Food、銘柄コード:5351)」が運営しており、アナリストが「まだ48.6%の上昇余地がある」と予測を出したことで注目を集めています。
身近なあのお寿司屋さんが、実は要注目の上場企業だったとは驚きですよね。今回はEmpire Sushiのビジネスモデルと、マレーシア株に興味がある日本人向けに基本情報をまとめました。
Empire Sushiとは?日本人目線で解説
「寿司チェーン」と聞けば、スシローやくら寿司のような回転寿司を思い浮かべる方が多いでしょう。でもEmpire Sushiのスタイルは少し違います。
主力はテイクアウト型(Grab-and-Go形式)です。パックに入ったお手頃な寿司をサッと買って帰るスタイルで、日本でいえばコンビニのお惣菜コーナーや、イトーヨーカドーの鮮魚売り場のテイクアウト寿司に近いイメージです。「外食がスタンダード」なマレーシアの共働き家庭文化にぴったりはまったモデルといえます。
2026年2月25日時点の店舗内訳はこのとおりです。
| 業態 | 店舗数 |
|---|---|
| テイクアウト型(Grab-and-Go) | 127店舗 |
| イートイン型(Dine-in) | 16店舗 |
| 合計 | 143店舗 |
競合他社と比べて売上・店舗規模ともに20〜40%のリードを保ち、マレーシアの手頃な寿司チェーン市場では圧倒的なポジションを確立しています。
3年で61店舗を追加する成長計画
帝国食品が注目される理由のひとつが、積極的な出店計画です。2025年末時点の店舗数から50%増となる61店舗を今後3年間で新規出店する方針を発表しています。
注目すべきは「むやみに出店しない」という経営の姿勢です。立地ごとの収益性を精査したうえで出店する戦略を採っており、共食い(カニバリゼーション)を避けることを優先しています。日本の外食チェーンが郊外ロードサイドに乱立して共倒れになるケースを考えると、このアプローチは賢明といえます。
アナリストはこの戦略を評価し、2025〜2028年度の売上成長率(CAGR)を年率21.5%と予測しています。
株価データと将来予測
| 項目 | 数値 | 日本円換算(1RM=40.0円、2026年5月9日時点) |
|---|---|---|
| 現在株価(2026年5月8日) | RM 0.995 | 約39.8円 |
| 証券会社の目標株価 | RM 1.75 | 約70円 |
| 上昇余地 | +48.6% | — |
アナリスト予測(2027年度)
| 指標 | 予測値 |
|---|---|
| EPS(一株当たり利益) | 5.4セン |
| 予想PER(株価収益率) | 17.1倍 |
| 予想配当利回り | 2.9% |
PER17倍台は、日本の成長外食チェーン(サイゼリヤ・丸亀製麺など)と比べてもさほど割高ではない水準です。
日本人が知っておくべきこと
マレーシア株投資の基礎比較
マレーシアに在住している方で、ブルサ・マレーシアへの投資を考えたことはありますか?日本の東証と比較するとこのような違いがあります。
| 項目 | マレーシア(ブルサ) | 日本(東証) |
|---|---|---|
| 売買単位 | 100株単位が多い | 100株が標準 |
| 配当課税(個人) | 源泉徴収なし(シングルティア方式) | 約20%源泉徴収 |
| 取引時間 | 9:00〜17:00(MYT) | 9:00〜15:30(JST) |
| 主な証券会社 | Maybank IB、RHB、CIMB等 | SBI、楽天等 |
| IR情報の言語 | マレー語・英語中心 | 日本語 |
マレーシアの配当は個人投資家への源泉徴収がない点は、日本の約20%徴収と比べると大きなメリットです。ただし日本居住者でない場合の税務処理は個人の状況によって異なるため、税理士への確認を推奨します。
注意点
- 為替リスク: RM建て資産は円とのレート変動の影響を受けます。現在(2026年5月)は1RM≈40.0円ですが、変動します。
- 流動性: 日本の大型株と比べると出来高が少なく、希望価格で売買できないケースもあります。
- 情報の言語: 中国語・英語のIR資料が多く、日本語情報は限られます。
- この記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任で行ってください。
まとめ
いつもモールで気軽に買っていたEmpire Sushiが、アナリストから48%の上昇余地を指摘されている上場企業だったとは、少し見方が変わりませんか?
共働き家庭が多くテイクアウト文化が根付いたマレーシアでは、手頃で品質が安定したチェーンの需要は根強く、日常生活の中に投資のヒントが隠れていることもあります。マレーシア生活をより深く楽しむひとつのきっかけとして、身近なビジネスに目を向けてみてはいかがでしょうか。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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