クアラルンプール国際空港(KLIA)を利用したことがある方なら、ターミナル間を結ぶあの「無人電車」に乗ったことがあるはず。2025年3月の大規模障害以来、夜間運行が止まったままだったKLIAエアロトレインが、2026年5月末をめどに24時間運行を完全再開する見通しとなりました。
エアロトレインとは?日本の空港と比べると
KLIAのエアロトレインは、メインターミナルとサテライトターミナルビルをつなぐ無人自動運転の地下連絡鉄道です。日本で例えると、成田空港の第1・第2ターミナル間を結ぶシャトル電車に近いですが、規模はかなり大きめ。歩いて移動しようとすると相当な距離があり、飛行機を降りた後に出国審査や手荷物受け取りへ向かうルートに組み込まれているため、実質的に必須の移動手段です。
何が起きていたのか?障害から復旧への経緯
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1998年 | KLIA開港。エアロトレインも同時稼働開始 |
| 2025年3月 | 機械的障害が発生。乗客が線路上を歩いて移動する事態に |
| 2025年3月〜 | MAHBが車両更新プログラムを開始。シャトルバスを代替手段として導入 |
| 2026年現在 | 運行は再開済みだが、夜間数時間は保守・軌道点検のため停止中 |
| 2026年5月末 | 24時間完全運行の再開を目標 |
2025年3月の障害は衝撃的でした。乗客が薄暗い線路の上を歩いて移動するという、国際空港としては異例の光景がSNSで拡散。マレーシア国内外で大きく報道され、インフラの老朽化問題に改めて注目が集まりました。
エアロトレインのコンポーネント(部品・システム)は製造から25年以上が経過しています。日本では新幹線の車両が20〜30年で引退・更新されることを考えると、そのまま使い続けることの難しさはイメージしやすいかもしれません。
現在の状況:安全確認の最終段階
マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)は技術的なテストをほぼ完了し、報告書を陸上公共交通機関庁(Apad:日本の国土交通省に相当)に提出済みです。Apadによる安全評価・承認が下り次第、24時間運行が正式に再開される流れとなっています。
5月末というのはあくまで目標時期であり、Apadの承認プロセスによっては若干前後する可能性もあります。
日本の主要空港との比較
| 比較項目 | KLIAエアロトレイン | 成田空港シャトル | 羽田空港モノレール |
|---|---|---|---|
| 運行形態 | 無人自動運転 | 無人自動運転 | 有人(運転士) |
| 24時間運行 | 再開後○ | × | ○ |
| 役割 | ターミナル間連絡(必須) | 第1・第2ターミナル連絡 | 浜松町〜空港連絡 |
| 車両年齢 | 25年超(更新中) | 定期更新済み | 定期更新済み |
日本の空港インフラは更新頻度が高く、老朽化が大きな問題になることは比較的まれです。KLIAは1998年開港と比較的新しい空港ながら、開港時の初期設備の更新対応が課題となっていました。
日本人向けメモ
早朝・深夜便を利用する方は特に要注意
5月末の完全復旧まで、深夜・早朝時間帯はエアロトレインが停止している場合があります。この時間帯に到着・出発する場合はシャトルバスが代替手段として運行中です。乗り場は空港スタッフに「shuttle bus?」と聞けば英語で案内してもらえます。
乗り継ぎは時間に余裕を持って
シャトルバスはエアロトレインより移動に時間がかかります。乗り継ぎ便がある場合は、当日の運行状況をMAHBの公式SNSや空港の掲示で確認しながら余裕を持ったスケジュールで動くことをおすすめします。
klia2利用者には影響なし
エアアジアなどLCCを利用する場合はklia2(LCC専用ターミナル)発着となり、エアロトレインとは別の建物・別の動線です。今回の問題はKLIA本体の話なので、klia2利用者は関係ありません。出発前に自分が使うターミナルを確認しておきましょう。
出典: Varnam の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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