マレーシアに住んでいると、毎朝コピティアム(kopitiam/地元の喫茶店)やママック屋(mamak/インド系食堂)で飲む「Kopi」が欠かせませんよね。でも「毎回外で買うとお金がかかる」「休日に自宅でゆっくり飲みたい」と思ったことはありませんか?
実は、マレーシアのKopiは自宅でとても簡単に作れます。材料はスーパーですべて手に入り、コストも1杯あたり数十円。今回は基本的な作り方からKopiの種類まで、丸ごと解説します。
そもそも「Kopi」って日本のコーヒーと何が違うの?
「Kopiって普通のコーヒーでしょ?」と思っていたら大間違いです。マレーシアのKopiは、日本のコーヒーとはコーヒー豆の種類も焙煎方法もまったく異なります。
| 比較項目 | マレーシアのKopi | 日本のコーヒー |
|---|---|---|
| 豆の種類 | ロブスタ種が主体 | アラビカ種が主体 |
| 焙煎方法 | 砂糖・マーガリンと一緒に炒るドラム焙煎 | オイルなし通常焙煎 |
| 味わい | 濃厚・強い苦味・独特の甘い香り | スッキリした酸味・フルーティ |
| ミルク | コンデンスミルク(練乳)または無糖練乳 | 普通の牛乳 |
ロブスタ豆は苦味とカフェイン量が強く、砂糖やマーガリンで一緒に炒ることで独特の焦がし甘さが生まれます。これが「マレーシアのKopiらしい」風味の秘密です。日本でいえば「コーヒーに黒糖を溶かしたような、深みのある甘さ」とイメージすると近いかもしれません。
Kopiの種類と注文方法を一覧で把握しよう
コピティアムでKopiを注文するとき、「Kopi」だけじゃないのはご存知ですか?ミルクの種類と砂糖の有無で名前が変わります。覚えておくと注文がぐっと楽になります。
| 名前 | ミルクの種類 | 砂糖 | 日本で例えると |
|---|---|---|---|
| Kopi | コンデンスミルク(練乳) | あり | 甘い缶コーヒー感覚 |
| Kopi O | なし(ブラック) | あり | 加糖ブラックコーヒー |
| Kopi O Kosong | なし(ブラック) | なし | ストレートブラック |
| Kopi C | エバポレーテッドミルク(無糖練乳) | あり | コーヒー牛乳に近い |
| Kopi Peng | コンデンスミルク | あり | アイス甘口コーヒー |
| Kopi O Peng | なし | あり | アイスブラック加糖 |
| Kopi C Peng | エバポレーテッドミルク | あり | アイスコーヒー牛乳 |
| Kopi Tarik | コンデンスミルク | あり | 泡立てコーヒー(テ・タリック風) |
「Peng(冷たい)」をつけると氷入り、「Kosong(空っぽ)」をつけると砂糖なしと覚えておくだけで、どこのコピティアムでも迷わず注文できるようになります。
必要な材料(すべてスーパーで入手可能)
自宅でKopiを作るための材料はシンプル。AEONやLotus’s(ロータス)、Jaya Grocerなど、どのスーパーのコーヒー・茶葉コーナーでも揃います。
| 材料 | 価格目安 | 日本円換算 | 用途 |
|---|---|---|---|
| マレーシア産Kopi粉(粗挽き) | RM 8〜15 / 袋 | 約321〜602円 | ベース |
| コンデンスミルク(練乳) | RM 3〜5 / 缶 | 約120〜201円 | Kopi・Kopi Peng用 |
| エバポレーテッドミルク(無糖練乳) | RM 3〜4 / 缶 | 約120〜160円 | Kopi C用 |
| 砂糖 | RM 2〜3 / 袋 | 約80〜120円 | Kopi Oなど |
| 布製コーヒーフィルター(コーヒーソックス) | RM 5〜10 / 個 | 約201〜401円 | 抽出用 |
※価格は2026年5月時点の目安。1RM=40.1円(2026年5月14日時点)で換算。
おすすめKopi粉ブランド
- Aik Cheong(益昌): ペナン発祥の老舗。甘い香りが強く、コピティアムの雰囲気に最も近い
- Super Coffee(スーパーコーヒー): インスタントも豊富で自宅用に使いやすい
- Old Town White Coffee: 低温焙煎の白コーヒー(ホワイトコーヒー)専用ブランド
「白コーヒー(White Coffee)」は通常のKopiとは別物で、低温焙煎のためクリーミーで苦味が少なく、日本人にはむしろとっつきやすいことも多いです。
基本の作り方(Kopiの淹れ方)
マレーシアのKopiは「コーヒーソックス(布フィルター)」で淹れるのが伝統的なスタイル。ペーパーフィルターよりも濃くコクのある味に仕上がります。
材料(1杯分)
- Kopi粉:大さじ2〜3杯
- 熱湯:150〜200ml
- コンデンスミルク:大さじ1〜2(Kopiの場合)
手順
- コーヒーソックスにKopi粉を入れる
- 少量の熱湯を注いで20〜30秒蒸らす(日本のハンドドリップと同じ要領)
- 残りの熱湯をゆっくり注いで抽出(約2〜3分)
- カップにコンデンスミルクを入れておく
- 抽出したKopiをミルクの上に注いで完成
コーヒーソックスがない場合は、ペーパーフィルター+ドリッパーでも代用可能です。ただし、やや軽めの仕上がりになります。
Kopi Tarik(コピ・タリック)の作り方
「Tarik(引っ張る)」の名の通り、高い位置からコーヒーを注いで泡を立てるのがポイント。日本でいえばフォームドラテをイメージすると近いです。
- 基本の手順で抽出したKopiをカップAに入れる
- カップAからカップBへ、高い位置から細く注ぐ
- これを3〜5回繰り返すと、細かい泡ができて完成
高さを出すほど泡立ちが良くなります。最初は難しいですが、慣れるとコピティアム気分が自宅で楽しめます。
コスト比較:お店 vs 自宅
| 外で買う | 自宅で作る | |
|---|---|---|
| 1杯の価格 | RM 2〜4(約80〜160円) | 約RM 0.5〜1(約20〜40円) |
| 月30杯のコスト | RM 60〜120(約2,406〜4,812円) | RM 15〜30(約602〜1,203円) |
| 月の節約額 | — | 約RM 45〜90(約1,804〜3,609円)お得 |
自宅で作れば月に2,000〜3,500円近く節約できる計算です。毎日Kopiが習慣になっているマレーシア在住者には、かなりの節約効果があります。
日本人向けメモ
甘さは調整必須: マレーシアのKopiは日本のコーヒーと比べてかなり甘いです。コンデンスミルクの量は少なめから試してみてください。最初は大さじ1/2くらいから始めるのがおすすめです。
布フィルターのお手入れ: コーヒーソックスは使用後すぐに水で洗い、乾燥させること。洗剤は使わず水洗いが基本です。コピティアムでは何十年も使い続けているお店もあり、使い込むほど味が馴染んでいきます。
まずインスタントで試す方法: 初めてKopiを自宅で作る場合、Aik CheongやOld Townのインスタントパック(1袋約RM 0.3〜0.5、約12〜20円)から試すのもおすすめです。手軽に本格的な味に近い体験ができます。
材料の買い場所: AEONやLotus’sの茶葉・コーヒーコーナーで揃います。Kopi粉は「咖啡粉(カフェイ・フン)」と中国語表記されていることも多いので、パッケージを確認してみてください。
写真: Gabriele Stravinskaite / Unsplash
出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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