マレーシアに長く住んでいると、いつの間にか「あの口座、どうなったっけ?」「会社辞めた後のEPFはそのままだ……」なんて状況になりがちですよね。実はマレーシア政府は、未請求のまま眠っているお金(Wang Tak Dituntut)をオンラインで簡単に確認できる仕組みを整えています。
意外と知られていないのですが、マレーシアには膨大な未請求資産が存在しており、一般市民の口座・保険・積立金などに由来するものも多くあります。今回は、その確認方法を日本人向けに徹底解説します。
マレーシアの「未請求金制度」とは?
マレーシアではUnclaimed Moneys Act 1965(未請求金法)に基づき、一定期間主張されなかった資産は政府の会計監察総長局(Jabatan Akauntan Negara Malaysia / JANM)が一時管理します。本人が請求すれば原則いつでも取り戻せる仕組みです。
未請求金になる主な例
| 資産の種類 | 条件 | 日本での類似例 |
|---|---|---|
| 銀行口座 | 7年以上取引なし | 休眠口座(10年未使用で預金保険機構へ) |
| EPF(雇用者積立基金)残高 | 退職後に放置 | 厚生年金・退職金の未請求 |
| 保険配当金 | 受取未申請 | 生命保険の失効返戻金 |
| 株式配当金 | 配当の未受取 | 証券口座の未受取配当 |
| 給与・ボーナス | 元雇用主が保管中 | 未払い賃金 |
| 敷金・デポジット | 退去後に未回収 | 賃貸敷金の未返還 |
主要な確認ポータル3選
1. MyMoney.com.my(政府公式)
最も網羅的な確認先は、会計監察総長局が運営するMyMoneyポータルです。
確認手順:
1. MyMoney公式サイト(mymoneyapp.com.my)にアクセス
2. 「Individual」(個人)を選択
3. ICナンバー(マイカード番号)または外国人の場合はパスポート番号を入力
4. 生年月日を入力して検索
検索できる内容:
– 銀行口座・保険会社の未請求金
– 上場企業からの未請求配当金
– 各種未受取デポジット
2. EPF/KWSP i-Akaun
マレーシアで働いたことがある方なら、EPF(Employees Provident Fund / 雇用者積立基金)への拠出があるはず。日本の「厚生年金+退職金積立」をあわせたような制度で、毎月の給与から自動的に積み立てられます。
i-Akaunポータルで残高確認と受取手続きができます。外国人の場合、マレーシアでの雇用契約終了後に全額引き出しが可能です。i-Akaunからオンライン申請するか、最寄りのEPFオフィスへ持参する方法があります。
3. PERKESO(SOCSO)
PERKESO(Pertubuhan Keselamatan Sosial / 社会保障機構)は日本の「労災保険+雇用保険」に相当する制度。病気・怪我・失業時の保険給付を行っており、未請求の給付金がないか公式サイトで確認できます。
日本の休眠口座制度との比較
| 比較項目 | マレーシア | 日本 |
|---|---|---|
| 制度名 | Unclaimed Moneys Act | 休眠預金等活用法 |
| 口座の移管条件 | 7年以上未取引 | 10年以上未取引 |
| 管理機関 | 会計監察総長局(JANM) | 預金保険機構 |
| 請求期限 | 原則なし(いつでも可) | 原則なし(時効に注意) |
| オンライン確認 | 可(MyMoney) | 可(各銀行・ゆうちょ等) |
| 外国人の請求 | パスポートで可能 | 在留資格証明等が必要 |
日本では2018年から「休眠預金等活用法」が施行され、10年以上未取引の口座は預金保険機構が管理します。マレーシアも同じ考え方で政府が一時管理しており、本人が請求すれば返還される仕組みです。大きな違いは、マレーシアは日本より3年早い7年で管理移行が発生する点。うっかり放置すると想定より早く未請求金扱いになるので注意が必要です。
日本人向けメモ
マレーシアに住む日本人が特に確認しておきたいポイントをまとめました。
- EPFの積立を忘れずに: 現地採用で働いている方は毎月給与からEPFが積み立てられています。i-Akaunでアカウントを作り、残高確認と受取申請の流れを把握しておきましょう
- 古い銀行口座に注意: Maybank・CIMB・Public Bankなどで開設したまま使っていない口座は、7年で未請求金として管理される可能性があります。年1回でも入出金することで休眠化を防げます
- 帰国前の整理が最重要: 日本に戻る前に、EPF・保険・銀行口座の解約・引き出しを必ず完了させましょう。後から日本から請求する場合は手続きが複雑になります
- 外国人はパスポート番号でも検索可能: MyMoneyでの検索はマイカード番号だけでなく、パスポート番号でも対応しています
- 会社倒産でもEPFは安全: EPFは政府機関が管理するため、雇用主が倒産してもあなたの積立金は法律で守られています
まとめ
マレーシア政府のMyMoneyポータルを使えば、忘れていた未請求金がないか数分で確認できます。EPFへの拠出がある方、昔使っていた銀行口座がある方は、一度確認してみることをおすすめします。「意外なところにお金が眠っていた!」という嬉しい発見があるかもしれません。
特に帰国を検討している方は、このチェックを出国前の必須タスクに加えておきましょう。
写真: Esmonde Yong / Unsplash
出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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