燕の巣で年商16億円!中国市場を制するマレー企業

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マレーシアに暮らしていると、スーパーや薬局でよく目にする「燕窝(イエンウォ)」という文字。ツバメの巣のことですが、「なぜそんなに高価なの?」「実際に食べている人いるの?」と不思議に思ったことはありませんか?

実は今、マレーシア産の燕の巣が中国市場で爆発的な人気を博しており、関連企業が急成長を遂げています。その代表格が丰巢集団(Enest Group Berhad)。2026年7月15日にはクアラルンプール証券取引所のACEボードへ上場を控えており、地元华人(華人)コミュニティで大きな話題になっています。

燕の巣とは? — 日本人がイメージしやすい例えで解説

アナツバメがコンクリート壁や洞窟に唾液で作る巣のこと。乾燥させると白色の繊維状になり、中国料理では古来より高級食材として重用されてきました。

比較項目 燕の巣 日本での近い存在
位置づけ 高級健康食材・滋養強壮 フカヒレ・高麗人参相当
使い方 スープ、デザート、ドリンク 薬膳料理・高級贈り物
価格帯 100gあたり数千〜数万円相当 国産マツタケ並み
主な効果(民間信仰) 美容・免疫力・疲労回復 コラーゲンドリンク的な認知
主な消費機会 妊娠中・産後・高級ギフト 滋養食品のギフトセット

「フカヒレのデザート版」と例えると日本人にはわかりやすいかもしれません。中国の富裕層・中産階級を中心に「美容と健康の万能食材」として絶大な信頼を集めています。

Enest Group の第1四半期業績

2026年第1四半期(1〜3月)の業績が発表されました。売上の98.1%が燕の巣事業という驚異的な集中度で、まさに本業一本勝負のビジネスモデルです。

指標 RM(リンギット) 日本円換算(1RM≈39.8円、2026年7月8日時点)
総売上高 RM 4,211万 約16.8億円
純利益 RM 215万 約8,560万円
燕の巣部門売上 RM 4,131万 約16.4億円
手元現金(3月末) RM 2,824万 約11.2億円

四半期ベースで純利益8,500万円超というのは、中小企業としては相当な収益力です。手元現金も潤沢で、財務的な安定感が伺えます。

中国市場が最大の稼ぎ頭 — 売上の65%を担う

市場 売上高 日本円換算 構成比
中国 RM 2,742万 約10.9億円 65.1%
マレーシア国内 RM 1,465万 約5.8億円 34.9%

売上の3分の2以上が中国市場。中国人の健康意識の高まりが、同社業績の最大の原動力です。

なぜ中国でここまで人気なのか?

中国では古来より「薬食同源(食べ物は薬)」という思想が根付いており、燕の巣はその最高峰として位置づけられています。コラーゲン・シアル酸・ミネラルを豊富に含むとされ、特に以下の層に支持されています。

  • 妊婦・産後の女性: 胎児の発育や産後回復のために摂取する根強い習慣
  • 教育熱心な親: 子どもの知能発達への効果を期待して
  • 美容意識の高い女性: 肌のハリ・美白・エイジングケアとして
  • 贈り物需要: 高齢の親への「孝行ギフト」として年間を通じて定番

コロナ禍以降、免疫力への関心が急上昇し、富裕層に限らず中産階級にも消費が広がっています。

ACEボード上場とは? — 日本の新興市場と比べると

2026年7月15日、Enest GroupはBursa Malaysia(ブルサ・マレーシア、マレーシア証券取引所)のACEボードへ上場予定です。

マレーシア 日本
主要取引所 Bursa Malaysia(ブルサ・マレーシア) 東京証券取引所
成長企業向け市場 ACEボード グロース市場(旧マザーズ)
大型企業市場 Main Market(メインマーケット) プライム市場

ACEボードは日本のグロース市場に相当する中小・新興企業向け市場です。上場により資金調達力が高まり、中国向けの販路拡大や加工設備の増強が加速する見込みです。

日本人向けメモ:マレーシアで燕の巣を試してみるには?

マレーシアは世界有数の燕の巣産地。在住者の特権として、日本よりはるかに手頃な価格で本物の燕の巣製品を試すことができます。

どこで買える?

  • スーパーマーケット: AEON・Jaya Grocer・Lotus’sの健康食品・中华料理コーナー
  • 専門店: Pavilion KL・Mid Valley Megamall・IOI City Mallなどのモール内の燕窝専門店
  • 薬局チェーン: Watsons・Guardian で即食ドリンクタイプが入手可能

価格の目安:

形態 価格帯(RM) 日本円換算
即食ドリンク(瓶詰め) RM 15〜50 約600〜2,000円
乾燥燕窩(生形) RM 500〜3,000/100g 約2万〜12万円/100g
ギフトセット(箱入り) RM 100〜500 約4,000〜2万円

注意点: 本物の乾燥燕の巣は非常に高価です。低価格品には人工繊維や混合物が含まれる場合があります。専門店で購入するか、QRコード付きの認証製品を選ぶと安心です。英語対応の店員がいる場合も多く、「Is this 100% genuine bird’s nest?」と確認するのがおすすめです。

マレーシアにいる間に、一度「即食燕窝(RM 20前後)」のデザートドリンクを試してみてはいかがでしょうか。中国の食文化の奥深さを肌で感じられる体験になるはずです。

写真: Esperanza Doronila / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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