「マレーシアは地震が起きない国」と思っていませんか?実はその認識、もう古くなっています。近年、マレーシアでは小規模な地震が複数回観測されており、政府もマレーシアを「地震リスクゼロ国家」と分類しなくなりました。
日本から移住してきた方なら、防災への意識はある程度身についているかもしれません。しかしマレーシアの住環境は、日本とは建物の構造も生活パターンも大きく異なります。高層コンドミニアム、テラスハウス、バンガロー……それぞれの場所に合った対処法を、今のうちに知っておきましょう。
なぜ今、マレーシアで地震対策が必要なのか
マレーシアはプレート境界から遠く、日本のような大規模地震は起きにくい地域です。しかし「起きにくい」と「起きない」はまったく別の話。2015年にはサバ州で地震が発生し、死者が出ました。また、スマトラ島など近隣国の大地震による揺れがクアラルンプールまで届くこともあります。
日本では「防災の日(9月1日)」に備えを見直す習慣がありますが、マレーシアにはそういった文化がまだ根付いていません。だからこそ、自分自身が意識して備えることが重要です。
10の場面別・揺れを感じたらどうする?
| 場所 | とるべき行動 | 注意ポイント |
|---|---|---|
| 寝室 | 枕・布団で頭を守り、窓・鏡から離れる | ガラス飛散が最大の危険 |
| リビング | テーブルの下に隠れ、TVや棚から距離を取る | 転倒家具に注意 |
| 浴室・トイレ | 扉を開けて出口を確保する | タイルの破片で怪我しやすい |
| 高層コンドミニアム | エレベーター使用禁止。非常階段を使う | 上階ほど揺れが大きく感じる |
| 低層建物 | 柱・壁の近くで身を守る | 建物強度にばらつきがある |
| バンガロー | 屋外への避難を優先。倒木・塀から離れる | 構造が古い物件は特に注意 |
| 学校 | 机の下に隠れ、先生の指示に従う | 子どもへの事前教育が重要 |
| 車の中 | 安全な場所に停車。橋・高架下を避ける | 落下物から身を守る |
| ショッピングモール等 | 柱・壁の近くに移動し、人混みから距離を取る | 将棋倒しに注意 |
| 屋外 | 建物・電柱から離れ、開けた場所に出る | 看板・外壁の落下に注意 |
非常用持ち出し袋を準備しよう
日本では防災リュックを用意している家庭が多いですが、マレーシアでは防災グッズを扱う店舗が少なく、まだ普及していません。日系スーパーやハードウェアショップを活用して、以下のアイテムを揃えておきましょう。
| カテゴリ | 必須アイテム | 調達先 |
|---|---|---|
| 水・食料 | 飲料水(1人3日分)、缶詰・乾パン | AEON、Lotus’s |
| 光・通信 | 懐中電灯、モバイルバッテリー | Ace Hardware |
| 衛生用品 | マスク、消毒液、救急キット | Guardian、Watsons |
| 書類 | パスポートのコピー、緊急連絡先メモ | — |
| その他 | 現金(少額紙幣)、ホイッスル | — |
日本との違い:建物の耐震性
日本では1981年の建築基準法改正以降、すべての建物に耐震設計が義務付けられています。一方、マレーシアでは耐震設計の基準が整備途上であり、特に古いショップロット(店舗併用住宅)やキャンプンハウス(農村の住宅)は構造的な強度が低い場合があります。
いざというとき、日本と同じ感覚で建物の中にとどまることが正解とは限りません。自分の住まいの構造を事前に把握しておくことが大切です。
日本人向けメモ
- 緊急番号は999: マレーシアでは警察・消防・救急すべてが「999」一本です。日本の「110/119」の感覚で覚えておきましょう。
- 在マレーシア日本大使館の緊急連絡先: +60-3-2177-2600。スマホに登録しておくと安心です。
- コンドミニアムの非常口を確認: 入居時に非常階段の場所を必ず確認し、家族全員で共有してください。
- マレーシアでの住所把握が重要: 日本と異なり住所表記が複雑なため、最寄りのランドマーク名を把握しておくと救助要請がスムーズです。
「地震のない国」と思っていたマレーシアでも、いざというときの備えは大切です。日本で培った防災意識を活かしながら、マレーシアの住環境に合わせた対策を今日から始めてみてください。
写真: Mathurin NAPOLY / matnapo / Unsplash
出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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