データセンター特需でHE集団が純利益61%増

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マレーシアに「データセンター特需」が到来しています。クアラルンプールに本社を置くHE集団(証券コード:HEGROUP)が2026年第2四半期(4〜6月)の決算を発表し、純利益が前年同期比61.3%増という驚異的な成長を記録しました。

これはマレーシアが今、世界のデータセンター投資のホットスポットになっているという大きなトレンドと深く結びついています。日本でもNTTや楽天がデータセンターを展開していますが、マレーシアへの海外資本の流入規模はその比ではない状況です。

HE集団の第2四半期決算:数字が語る急成長

指標 2026年Q2 2025年Q2 前年同期比
純利益 RM510万(約1億9,900万円) RM316万(約1億2,300万円) +61.3%
売上高 RM4,614万(約18億円) RM3,204万(約12億5,000万円) +44.0%
受注残高 RM2億9,200万(約113億9,000万円)

※1RM=39.0円(2026年8月17日時点)

直前四半期(2026年Q1)との比較でも、売上高は75.8%増という急激な伸びです。受注残高がRM2億9,200万(約113億9,000万円)を抱えているため、今後の業績安定も見込めます。

売上の88%が「配電システム」事業

HE集団の本業は、工場やデータセンターに電力を引き込む電気配電設備の設計・施工です。Q2売上高のうち88%にあたるRM4,061万(約15億8,400万円)がこの配電システム事業から生まれています。

日本でいえば、関電工や九電工のような電気工事専門の上場企業に相当します。地味に見えますが、大型施設の建設には必ず必要な「縁の下の力持ち」的な業種で、景気に左右されにくい安定した需要があります。

2026年に連続受注した大型案件

2026年だけで、HE集団は立て続けに大型プロジェクトを獲得しました。

時期 プロジェクト内容 受注額(日本円換算)
2026年5月 NAND型フラッシュメモリ製造工場の配電設備 RM2,000万(約7億8,000万円)
2026年6月 ジョホール州データセンターの電気設備工事 RM1億200万(約39億7,800万円)

ジョホール州の案件は同社史上最大のデータセンタープロジェクトです。NAND型フラッシュメモリは皆さんのスマートフォンやパソコンのストレージに使われる半導体で、マレーシアはその製造拠点としても注目されています。

なぜ今、マレーシアのデータセンターが熱いのか

マレーシアの電力会社テナガ・ナショナル(TNB)によると、マレーシア国内のデータセンター電力容量は2026年末までに約2,055MWへと倍増する見通しです。将来計画ではさらに3,500MWという数字も出ています。

マイクロソフト、グーグル、アマゾン(AWS)などの米国大手IT企業が相次いでマレーシアへのデータセンター投資を発表しており、地元の電気工事会社がその恩恵を受けているという構図です。

マレーシアが選ばれる理由

優位性 内容
地政学的安定 洪水・地震リスクが低く、政治的にも安定
電力コスト 東南アジア内で比較的低い電力コスト
人材 英語・中国語で対応できる技術者が豊富
半導体集積地 ペナンを中心に世界的なE&E(電子電気)エコシステムが存在
税制優遇 外資IT企業向けの投資優遇制度が充実

日本人が知っておくべきこと

在住者として感じる「データセンターラッシュ」の影響

データセンターの建設ラッシュはマレーシアの電力需要を急増させており、政府が再生可能エネルギーへの転換を急いでいる背景のひとつです。特にジョホール・バル(JB)周辺では、データセンター用地の開発が活発で、不動産価格や賃料の上昇にも影響が出始めています。

投資に関心がある方へ

HE集団はクアラルンプール証券取引所(バーサ・マレーシア)に上場している銘柄です(証券コード:HEGROUP)。日本の一般的な証券会社ではマレーシア株の直接購入は難しいですが、マレーシア在住で現地証券口座をお持ちの方には注目されている銘柄のひとつです。投資はあくまで自己判断・自己責任でお願いします。

AI時代の到来で世界中のデータセンター需要が爆発的に増えている今、その恩恵をダイレクトに受けているのがマレーシアです。暮らしの変化から投資まで、このトレンドはしばらく続きそうです。

写真: CHUTTERSNAP / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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