毎日コーヒーを飲む方、あるいは最近「ZUSコーヒー(ZUS Coffee)」をよく利用しているという方も多いのではないでしょうか。このマレーシア発のコーヒーチェーンが、2027年の株式市場への上場(IPO)を計画しているというビッグニュースが入ってきました。
スタバを超えたマレーシアNo.1チェーン——ZUSコーヒーとは?
ZUSコーヒーは2019年に創業したマレーシア発のコーヒーチェーンです。わずか数年でスターバックスを追い越し、2024年にマレーシア最大のコーヒーチェーンとなりました。2025年10月時点で世界に1,000店舗以上を展開し、タイ・フィリピン・シンガポールにも進出しています。
日本でいえば、ドトールコーヒーやサンマルクカフェが突然スターバックスを店舗数で追い抜いてしまったようなイメージです。手頃な価格でありながら品質にこだわり、若い世代を中心に圧倒的な支持を集めています。
IPO計画の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計画時期 | 2027年中頃(最短) |
| 上場先 | ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所) |
| 調達目標額 | 10億リンギット以上(約390億円) |
| 想定時価総額 | 約40億リンギット(約1,560億円) |
| 母会社 | Zuspresso Sdn Bhd |
※ 1RM ≈ 39.0円(2026年8月13日時点)
すでに財務アドバイザーと協力してIPO準備を進めており、早ければ2027年半ばにもブルサ・マレーシアへの上場が実現する見込みです。
なぜここまで急成長?マレーシアのコーヒー文化を読み解く
マレーシアでコーヒーチェーンが急成長している背景には、独自の文化的土壌があります。
マレーシアには古くから「コピ(kopi)」と呼ばれるローカルコーヒー文化があります。甘くて濃いコーヒーをコピティアム(コーヒーショップ)で飲む習慣は、日本の昔ながらの喫茶店文化に近い存在です。この根強いコーヒー文化があるからこそ、モダンなチェーンも受け入れられやすい土壌が整っていたのです。
ZUSコーヒーはそこへ、スターバックスより安い価格帯・アプリによる注文システム・ロイヤルティプログラムを組み合わせて参入しました。コストパフォーマンスを重視するマレーシアの消費者心理をうまく捉えた戦略と言えます。
スターバックスとZUSコーヒーの比較
| ZUSコーヒー | スターバックス(マレーシア) | |
|---|---|---|
| マレーシアでの地位 | 店舗数No.1(2024年〜) | 長年のトップから陥落 |
| 価格帯(目安) | RM10〜15(約390〜585円) | RM18〜25(約700〜975円) |
| 展開地域 | マレーシア・タイ・フィリピン・シンガポール | 世界80カ国以上 |
| 特色 | ローカル色・アプリ活用 | グローバルブランド力 |
※ 価格は参考値。1RM ≈ 39.0円(2026年8月13日時点)
日本人向けメモ
在住者・旅行者として
ZUSコーヒーはクアラルンプール市内はもちろん、地方都市でも見かけます。英語でのメニュー対応・アプリの英語版もあるため、日本人でも使いやすいチェーンです。スタバよりリーズナブルで、本格的なコーヒードリンクが1杯RM10〜15(約390〜585円)程度で楽しめます。
投資家として
ブルサ・マレーシアへの上場が実現すれば、日本の証券会社を通じて購入できる可能性もあります(証券会社の取り扱い状況による)。東南アジアの消費市場の成長を取り込む銘柄として注目されそうです。ただし、IPO計画はまだ確定ではなく、市況によって変更になる可能性があります。
注意点
- コーヒーチェーン市場の競争は激化しており(地場チェーン・グローバルブランド双方から)、IPO後の業績動向には注意が必要です
- コーヒー豆の原材料価格変動リスクも考慮に入れましょう
ZUSコーヒーのIPOは、マレーシアの消費市場と企業成長力を示す象徴的な出来事になりそうです。毎日のコーヒーで馴染みのあるブランドが証券市場に登場する日を、ぜひ楽しみにしてみてください。
写真: Janelle Ang / Unsplash
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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