マレーシア東部のサラワク州で、公共交通を利用する学生・研修生にうれしいニュースが届きました。州政府が運営するバスサービス「BAS.MY」の優遇カードプログラムが拡充され、フォーム6(Form Six)の生徒と政府系訓練機関の研修生も新たに対象となりました。月額定期券が40%も値下げされるこの制度、日本人の目線で詳しく見ていきましょう。
BAS.MYカードって何?
BAS.MY(バス・マレーシア)は、サラワク州が運営する公共バスサービスです。「BAS.MYカード」は、このバスの優遇定期システムに加入するための専用カードで、日本でいえば学割付きのSuica定期券のようなイメージです。カードを持つことで、月額無制限乗車パス(定期券)を割引価格で購入でき、日々の交通費を大幅に節約できます。
誰が対象になったの?
これまでBAS.MYカードの恩恵を受けられるのは一部の対象者に限られていましたが、今回の発表でさらに以下の方々が加わりました。
| 新たな対象者 | 推定人数 | 対象エリア |
|---|---|---|
| フォーム6の生徒 | 約2,350人 | クチン・コタサマラハン |
| 政府系訓練機関の研修生 | 3,200人以上 | クチン・コタサマラハン |
フォーム6って何年生?
マレーシアの教育制度は日本と少し異なります。高校(フォーム5)を卒業した後、大学進学を希望する生徒は「フォーム6」と呼ばれる2年間の課程に進学します。日本でいうと、高校卒業後に入学する大学進学専門のプレユニバーシティ課程に相当します。マレーシアの大学入学資格試験「STPM(Sijil Tinggi Persekolahan Malaysia)」の取得を目指すための課程で、日本の「予備校」に近いものの、学校教育の正規課程として位置づけられています。
月額定期が40%オフ!価格の変化は?
| 項目 | 旧価格 | 新価格 | 割引率 | 日本円換算(新価格) |
|---|---|---|---|---|
| 月額無制限乗車パス | RM50 | RM30 | 40%オフ | 約1,200円 |
※1RM = 40.0円(2026年5月10日時点)
月額1,200円で乗り放題というのは、日本の感覚からするとかなり格安です。東京では通学定期券(1ヶ月)が区間によって5,000〜15,000円程度かかることを考えると、マレーシアの学生の交通費負担の軽さがよくわかりますね。旧価格のRM50(約2,000円)でも十分安かったわけですが、さらにその4割引きとは驚きです。
なぜこの施策が生まれたのか?
サラワク州政府は、世界的な経済不確実性と物価上昇が続く中で「若い世代の経済的負担を減らしたい」という明確な意図でこのプログラムを拡充しました。担当者は「この事業は利益を追求しているわけではなく、公共サービスとして提供している」と明言しています。
日本でも学生の交通費支援が議論されることがありますが、マレーシアのようにこれほど踏み込んだ割引制度を実装しているのは注目に値します。公共交通利用の促進は渋滞緩和や環境保護にもつながるため、まさに一石二鳥の施策といえるでしょう。
さらに今回の発表では、BAS.MYの一般運賃は据え置き(値上げなし)とも明言されました。グローバルなコスト上昇の波が押し寄せる中でこの姿勢を維持していることも、利用者にとって安心できるポイントです。
日本人が知っておくべきこと
- 今回の割引対象者は限定的: フォーム6の生徒と政府系研修機関の研修生が対象です。一般の日本人在住者・観光客は対象外ですが、BAS.MY自体は一般利用可能です
- サラワク州(クチン・コタサマラハン)限定: クアラルンプールなど半島マレーシアとは別の交通制度です。ボルネオ島に在住・旅行予定の方に関係する情報です
- 東マレーシアの公共交通は発展途上: KLと比べるとまだ整備中ですが、このような政策で着実に使いやすくなっています
- お子さんがサラワク州の学校に通っている方へ: 今後の制度拡充次第では、日本人家庭のお子さんも恩恵を受けられる可能性があります。動向を注視しておくといいでしょう
写真: Jordan Ling / Unsplash
出典: Varnam の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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