スシキング親会社、純利益が2倍に!2026年1Q決算

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マレーシアに住んでいると、一度は訪れたことがあるはずの「スシキング(Sushi King)」。日本式回転寿司チェーンとして全国に展開するこのお店の親会社、テクスケム・リソーシズ(Texchem Resources、銘柄コード:8702)が2026年第1四半期(1〜3月)の決算を発表し、純利益が前年同期比でほぼ2倍になりました。マレーシアの外食業界に何が起きているのか、日本人目線で読み解いてみます。


決算数字をざっくり整理

項目 2026年Q1 前年同期比 日本円換算(1RM≈40.4円・2026年4月30日時点)
純利益 RM 260万 約+100% 約1億500万円
売上高 RM 2億8,745万 +1.8% 約116億円

売上は微増ながら、純利益は倍増。コスト管理の徹底と不採算店舗の整理が利益率を大きく引き上げました。


セグメント別の明暗

テクスケム・リソーシズはスシキングを抱える「レストラン事業」だけでなく、「産業・ポリマーエンジニアリング事業」も手掛けるコングロマリット(複合企業)です。日本でいえば、外食チェーンと製造業を同時に営む会社、というイメージです。

事業セグメント 税引前利益の前年比 主な要因
レストラン事業 +6.5倍(約550%増) 不採算店舗の閉鎖+閉鎖費用引当金の戻し入れ
産業事業 +77% 工業製品需要の回復
ポリマーエンジニアリング事業 +17.4% 製造コスト改善

特に目を引くのが、レストラン事業の税引前利益が6.5倍という数字。ただし、これは「不採算店舗の閉鎖」と「閉鎖関連の引当金戻し入れ(一時的な会計上の利益)」が大きく貢献しているため、本業の来客数増加によるものではない点に注意が必要です。


スシキングって実際どんなお店?

スシキングは1995年にマレーシアで創業した日本式回転寿司チェーンです。日本のスシローやくら寿司に近いポジションで、全国に100店舗以上を展開しています。

比較項目 スシキング(マレーシア) スシロー(日本)
価格帯 1皿 RM 2〜8(約81〜323円) 1皿 110〜330円
雰囲気 ファミレス感覚 ファミレス感覚
言語対応 英語・マレー語中心 日本語
ハラル認証 ✅ 取得済み ❌ 非対応
アルコール ❌ なし ✅ あり

重要なのが「ハラル認証」。マレー系ムスリム市民も安心して食べられるため、「全民族共通」のお店として定着しています。これが、競合の日系寿司店にはないスシキング最大の強みです。


不採算店舗の整理が意味すること

日本でも、マクドナルドやすき家が経営効率化のために大規模な不採算店閉鎖を実施した事例があります。スシキングも同様に、採算の取れない店舗を整理し、残った店舗に経営資源を集中する戦略を取ったと見られます。

短期的には「利益が増えた」ように見えますが、店舗数の減少は長期的な売上拡大への逆風にもなりえます。テクスケムの経営陣も「外部経済の不確実性があるものの、慎重に楽観視している」とコメントしており、強気一辺倒ではない慎重な姿勢が伝わります。


日本人向けメモ

  • スシキングに行ってみたい方へ: 英語メニューが充実しており、日本人でも注文しやすいです。ただしネタはマレーシア産が中心で、日本の回転寿司と同じ味は期待しないほうがベターです。
  • 投資に興味がある方へ: テクスケム・リソーシズはブルサ・マレーシア(Bursa Malaysia:東証に相当するマレーシアの証券取引所)に上場(コード:8702)。今回の利益増は一時的要因が大きいため、本業回復の持続性を見極めるのが肝心です。
  • お酒と一緒に寿司を楽しみたい方へ: スシキングはハラル認証店のためアルコール提供がありません。お酒ありの寿司を楽しみたい場合は、Sushi ZentoやZanmaiなど日系の寿司店を選びましょう。

今回の決算は「需要が爆発した」というより「コスト削減で利益率を改善した」という内容です。マレーシアの外食産業は物価上昇と消費者の節約志向という逆風の中にありますが、名の知れたチェーンが着実に収益を立て直しているのは、マレーシア経済の底堅さを示すひとつのサインかもしれません。

写真: Umar Al Farouq / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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