金価格がジェットコースター!株安で金も急落する理由

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「有事の金」という言葉を聞いたことがありますか?戦争や経済危機が起きると金価格が上がる——そんな常識が、いま揺らいでいます。2026年3月、中東情勢の緊迫化にもかかわらず、金価格は乱高下を繰り返しています。マレーシアでも金投資は非常に身近な存在。今回はその背景をわかりやすく解説します。

何が起きているのか?

3月5日(木)、金価格は1トロイオンスあたり5,060ドルを割り込み、前日比1.7%下落しました。ところが翌6日(金)のアジア市場では5,127.55ドル(約20,226リンギ ≈ 約667,000円)まで回復し、0.89%の反発。まさにジェットコースターのような動きです。

銀(シルバー)も同様で、1トロイオンスあたり83.743ドル(約330リンギ ≈ 約10,900円)まで回復し、一時は2%高を記録しました。

なぜ「有事に金が下がる」のか?

日本では「株が下がれば金を買え」という格言がありますが、現実はもう少し複雑です。

要因 金価格への影響 解説
米国株の急落 下押し 投資家が損失補填のため金を売却して現金化
米ドル高 下押し ドル建て金はドルが強いと割高になり売られやすい
米国債利回り上昇 下押し 利子がつかない金の魅力が相対的に低下
中東紛争・地政学リスク 押し上げ 安全資産への逃避需要が高まる
インフレ懸念 押し上げ エネルギー価格上昇で実物資産への需要増

今回のケースでは、米国株が3月4日(水)に一時反発した後、5日(木)に再び下落。損失が膨らんだ投資家が金を売って株の追証(おいしょう)に充てたことが、金価格急落の主因とされています。

日本で言うと、「日経平均が暴落して信用取引の追証が来たので、積み立てていた純金積立を解約した」というイメージです。

マレーシアと金投資の深い関係

マレーシアでは、金は単なる投資商品ではなく文化的な価値を持っています。

  • 中華系マレーシア人:旧正月の贈り物や婚礼金として代々受け継がれる
  • マレー系:ブリアン(bridal gold)として結婚の必需品
  • インド系:ポンガル祭などの節目に購入する習慣

PADINIやPublic Goldなど、マレーシア独自の金ブランドも充実しており、AEONやLotus’sのジュエリーコーナーでも手軽に購入できます。

現在の金価格(参考)

単位 USD MYR JPY換算(概算)
1トロイオンス(約31g) 5,127.55ドル 約20,226リンギ 約667,000円
1グラム 約164.9ドル 約650リンギ 約21,400円

※1リンギ ≈ 33円、1ドル ≈ 130円で換算。価格は随時変動します。

日本人向けメモ

マレーシア在住の方へ:

  • Public Gold・Habib Jewels・Tomeiなどのショップで金の現物購入が可能。英語対応あり。
  • Maybank・CIMBなどの銀行口座があれば「Gold Investment Account(金投資口座)」でオンライン取引も可能。
  • マレーシアの金取引には資本利得税(CGT)がかかりません(2025年時点)。日本の金投資と比べると税制上のメリットがあります。
  • ただし日本居住者としての確定申告義務は別途あります。詳細は税理士にご相談を。

日本から観光・視察で来る方へ:
– KLのチャイナタウン(プタリン通り)やマレーシア中央市場(Central Market)でも金細工のアクセサリーが豊富。お土産にも人気です。

まとめ

「有事の金」は確かに機能しますが、株式市場との連動性や米ドルの動向によって短期的には逆方向に動くこともあります。中東情勢が続く中、金市場のボラティリティ(価格変動の激しさ)はしばらく続く見通しです。

マレーシアで金投資を考えている方は、短期の価格変動に一喜一憂せず、長期・積立・分散の原則を守ることが重要です。日本の純金積立と同じ考え方ですね。

写真: Infrarate.com / Unsplash

出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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